ロボライダー
ろぼらいだー
「俺は悲しみの王子! RX! ロボライダー!」
怪魔界に連れ去られたひとみを追って、必死の追跡を続ける光太郎。
だが、そこに待ち受けていたのは、マリバロンの仕組んだ必殺の罠だった。
悲しみの叫びが大地を震わせる時、RXの体が変わり始めた。
変身!「仮面ライダーBLACK RX」『ロボライダー誕生』
ぶっちぎるぜ!
第15話にて仮面ライダーBLACK RXが怪魔ロボット・デスガロンとの戦いの中で佐原ひとみを目の前で死なせてしまった悲しみから覚醒した形態(実は本物のひとみはマリバロンによって別の場所へと移送されていた)。
ひとみを目の前で死なせてしまった悲しみに打ちひしがれた挙句、デスガロンの一撃を喰らったRXは大ダメージによりもはや絶体絶命かと思われた…
キングストーンはRXの悲しみの感情に反応し、傷付いた身体は生き生きとし第二の形態「ロボライダー」に変化したのである。
体重がRXの時よりも重くなり、人間態である南光太郎のスリムな体型のイメージとは程遠いガッチリ体型のため、もはや別人が変身しているレベルである。
身体が金属分子で構成されているため、磁力に弱いという弱点がある。
また、あくまでRX経由での変身のため、人間態からこの姿に直接変身することは不可能。…なのだがRXの動体視力があれば敵に悟られずに人間体からRX、ロボライダーへと一瞬で変身する事ができる為、結果的には可能だと言える。なんだその力業。
初登場の第15話から数話までは自らを「悲しみの王子」と名乗っていたが、第25話で「炎の王子」に改称(だが平成ライダー版で出演した際には再び「悲しみの王子」に戻っている)。
悲しみの王子の異名とあるようにロボライダーの目から血の涙のようなラインがある。
念のため断っておくが、ベルトに歯車があったり、動くと機械的な稼働音が鳴ったりするが、RXは機械的な改造人間でもロボットでもない。
身長 | 198.8cm |
---|---|
体重 | 88kg |
パンチ力 | RXの1.2倍 |
キック力 | RXの1.2倍 |
ジャンプ力 | 48m(ひと飛び) |
水中活動時間 | 30分 |
専用テーマ | 光の戦士 |
(2001年に竹書房より刊行された『仮面ライダー画報』P188によると水中活動時間が90分、ジャンプ力が40mとなっており、書籍によってスペックはブレる傾向にある)
両目はビスタアイ、触角はメタルレーダー、額はビートインジケーターと呼ばれる(2001年・竹書房刊『仮面ライダー画報』P188より引用)。
RXよりもパワーや装甲が強化されており、RXパンチの1.2倍の威力を誇る「ロボパンチ」は一撃で分厚い壁も簡単に突き崩す。更に両手で放つ「ダブルパンチ」は戦車が真正面から突撃しても一撃で静止させられるという桁外れな破壊力を有する。
パンチと同じく、「ロボキック」の威力もRXキックの1.2倍であり、RXのようなジャンプによる威力増幅に頼らない、全身の力を足に込めた強力なキックである(『仮面ライダー世界に駆ける』では飛び蹴りを披露)。
(参考『週刊仮面ライダー オフィシャル パーフェクト ファイル』)。
重量増に伴いRXのような機敏な動作はできなくなったが、殆どその場を動かずに相手の攻撃を捌きつつ圧倒的なパワーでボコボコにしていく様は圧巻。蹴り技に関してもバッタのように跳び跳ねるのではなく、ドッシリ構えて蹴り込むのを得意とする。今までに純粋なパワーでロボライダーを圧倒出来たのはシャドームーンくらいである
第16話では爆発をものともせず制圧前進を行うロボライダーの姿に思わず恐怖を覚えて逃げだそうとした怪魔ロボット・ネックスティッカーを「逃がさん!」と叫びながら追いかけるなど、RX時以上に容赦のない戦いぶりも特徴である。
センサーなども強化されているのか『仮面ライダーディケイド』に客演した際は、クロックアップしたディケイドカブトを視認して的確に銃撃を放っている(しかし、クロックアップのスピードにボルティックシューターの弾が追いつけないのか着弾させる事はできなかった)。
ロボライダーは記念すべき仮面ライダーシリーズ初の銃を使用するライダーであり、両手から光線銃ボルティックシューターを実体化させる。RXにとって主要な遠距離攻撃手段であるため、離れた敵を狙い撃つためだけにこの形態にチェンジすることもある。
この銃から放たれる「ハードショット」が必殺技。初使用時にデスガロンの腕をいとも簡単にもぎ落とす威力を見せ、怪魔ロボット・クロイゼルを破壊する際には零距離射撃を行い一発で仕留めた。また、鈍重ではあるが、瞬間的な加速攻撃は可能なため、射撃は結構早い(ロストヒーローズ2でも最大レベルでドライブを発動したハードショットは先制効果が付く)。
バイオライダーに比べるとやや印象が薄い部分もあるが、強豪ぞろいの怪魔ロボットを相手に圧倒的な強さを発揮しており、純粋な戦闘能力は非常に高いフォーム。破壊力重視のため、物理重視の怪魔獣人や装甲が厚い怪魔ロボットと相性が良い。逆に変化球で攻めてくる怪魔異生獣や怪魔妖族はバイオライダーと相性が良く、使い分けている。
パワーで敵を制圧したり、味方を守るために自分が盾となったりする場合には最適の形態である。
ボスガンはそんなロボライダーを攻略するために"怪魔稲妻剣"なる新装備で挑んだが、バイオライダーに変身した為、全く意味をなさなかった。防御=ロボライダー一辺倒ではなく、ロボライダーで受け切れない場合はバイオライダーで対策することもあるようだ。
それだけでなく、コンピューターへの超高速リンクを可能とする能力を持ち、その異名が示す通り高熱にも非常に強く炎を吸収しエネルギーとすることも可能。劇中では1000度の炎を吸収して自らのエネルギーに変え攻撃していた。設定上は通常RXで6000度の高熱に耐えられるそうなので、ロボライダーとなればそれ以上であると考えられる、「もう全部あいつ一人でいいんじゃないかな」のコラで有名な漫画『時空英雄仮面ライダー』では溶岩の中に逃げ込む怪人に向かう先輩方を制し「スーパー1もZXも数分しか持たない! おれに任せてくれ!」と言うシーンがある。なんでタメ口やねん。
同漫画では耐熱温度は800万度とされているが、TV本編ではグランザイラスの1000度を超える体当たり攻撃でダメージを受けていた(このダメージは熱によるものかパワーによる物理的によるものかは不明)。
鋼鉄のボディと銃で戦う、悲しみと炎の王子!ロボライダー!
アーマータイム!ローボライダー!
プレバン限定「DXライドウォッチ クォーツァーセット01」の一つとして発売。
必殺技は「ハード」。
SRPG『スーパー特撮大戦2001』では、クライシス帝国の卑劣な罠で重傷を負ったヒロイン(オリジナルキャラ)の姿を見て覚醒する。つくづくクライシスも余計なことをしてしまったものだ…(バイオライダーじゃないだけマシだろと言ってはいけない)。
SFCのRPG『ヒーロー戦記』では、ターン性バトルの都合上、速さより防御力と火力が求められる(更に一番速くはないだけで素早さは低くない)ため、RXへのパワーアップ後は全形態で最も重用される。
着ぐるみは『特捜エクシードラフト』のポセイドンや『特捜ロボジャンパーソン』のエンジェル等に改造された。相当数の着ぐるみがあったのか、ジャンパーソンではいくつかの改造のバリエーションがあった。
『劇場版仮面ライダージオウ Over Quartzer』にて仮面ライダーゾンジスが使用する形でレジェンドの力として登場。しかし、BLACK担当ではなくネオライダー担当であるゾンジスが拾って使用したためか、胸を開いてミサイルを発射するという全く異なる能力になってしまう。
この結果、ゾンジスがロボライダーを知らなかったのでは等の推測がなされ、後に公式にもロボと言う概念が独り歩きした、原作に無い面白能力とネタにされてしまう。
レジェンド系能力が本家と少し違うのはよくあることだが、ここまで豪快に違い公式にもネタにされたのは珍しい。
ちなみに、忘れられがちだが彼の専用マシンであるロボイザーは車体後部からミサイルを発射可能であり、これが「ロボライダーの能力」として使用された可能性もある。
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