概要
クライシス帝国の地球侵略を担当する幹部・四大隊長の海兵隊長で、怪魔獣人大隊を率いる。ナイトの称号を持つプライドの高い男。フルフェイスヘルメットを被っているように見えるが、本当の顔は頭頂部に付いた小さい顔である。剣術に長け、「怪魔稲妻剣」や「電磁波剣」を携え自らRXと剣を交えることもあった。
純粋なクライシス人であるため、生粋のクライシス人ではないゲドリアンやロボットのガテゾーンを露骨に見下しており、同じくクライシス人のマリバロンとは反目しあう仲である。
功名心も強く一時期はジャーク将軍の地位を奪おうと企んだこともあったが、第26話で怪魔稲妻剣と共に野望は潰え以降はジャーク将軍の懐刀と化した。ダスマダー着任後は彼の派閥に入るが、これはダスマダーを牽制するのが目的であった。
誇り高いナイトを自負しているが実際はかなり卑劣であり、人質を取る、RXの視力を奪った上で部下と二対一で勝負を挑むなどやり方はえげつない。
事実、第26話にて南光太郎を周囲の人々から孤立させるという陰湿な作戦を立て、更に霞のジョーに重傷を負わせた事に激怒(この時、いつも以上の気迫で「ゆ゛る゛さ゛ん゛!!」と叫んでいる)した光太郎が変身したバイオライダーに「貴様のような卑劣な奴は剣士でも貴族でもない!!」と切り捨てられてしまっている。
RXとの最後の戦いでは、ジャーク将軍からRX「暗殺」を命令されながら真っ向から直接対決を挑み、無礼な口利きをしたグランザイラスの加勢も拒否するというプライド故のこだわりを見せた。もっとも、プライド故のこだわりといっても一対一で勝負と言いながら親衛隊を伏兵として潜ませており、卑劣さは最期まで変わらなかった。
的場響子の放った水流で伏兵の存在を暴かれた末に10人ライダーに親衛隊を蹴散らされ、やむなく一対一でRXと対決。
電磁波剣から発射した光弾を連続で命中させて多少のダメージを与えはしたものの、リボルケインを抜いてからわずか10秒ほどの打ち合いで剣を弾き飛ばされるなど、激戦を経て成長したRXとは歴然たる力の差があり、リボルクラッシュを受けて致命傷を負う。
それでもなお短剣を抜いてRXの肩に突き立てるなどしぶとく抗い、リボルケインを再度捻じ込まれても「貴様には負けぬ」と最後まで気炎を吐いていたが、ついに力尽きて倒れ、今度こそ爆死した。
派生作品での活躍
ロストヒーローズ2
クライシス三大幹部の一人として登場。ガイナバラスやガイナガモスといった怪魔獣人を率いているが、原作よりも前線に出向く事が多い。
マリバロンがいない関係で怪魔妖族も彼の管轄に入っているのか、ハザード・キューブでの戦いでは百目婆ァを仕向けたり、ブラック指令の遺品である水晶玉を使ってブラックエンドを使役していた。
人質に取ったBLACKを開放すると見せかけ、ゲドリアンと共謀してコロニー・キューブの穴に落としたりと相変わらず卑怯ではあるものの、ゲドルリドルをスケープゴートにしたのも原作と比べて(ダスマダーがいないのもあって)まだ同情できる理由になっている。というのも、最終時計の期限が迫っている中、ヒーロー達を倒せるという状況であるにもかかわらず、ゲドリアンがヒーロー達のエネルギーを完全にゲドルリドルに吸わせて強化すると悠長なことを言い始めた挙句、手柄を取られそうになると思い込んだゲドリアンが嗾けたゲドルリドルにエネルギーを吸われそうになったから(ここで手柄に拘らなかったらクライシスは勝てていたのかもしれない…)。
怪魔界の研究施設にやって来たヒーロー達を襲撃、バックアップを取った上で機材を破壊し、ヒーロー達の最後の決戦を挑んで敗北した。しかし、コンソールは完全に破壊できなかったらしく、ビートスター天球の霧を晴らせるウルトラベルの所在がバレてしまった。
余談
スーツアクターの藤木義勝は後に押井守に存在感を気に入られ、ケルベロス・サーガをはじめとした実写映画に出演している。ボスガンを演じた経験からか、構造上ほとんど視界が無いプロテクトギアを着こんでも目線が取れたと言われる。
声を担当した飯塚昭三氏は前作『仮面ライダーBLACK』にてダロムの声を担当しており、仮面ライダーシリーズへの出演は2年連続となる。また、ガテゾーンの声を担当した高橋利道氏も前作ではバラオムの声を担当しており、2年連続で共演している。
なお、ジャーク将軍の声を担当した加藤精三氏とは『勇者ライディーン』で兄弟の関係(飯塚氏が弟の激怒巨烈役、加藤氏が兄の豪雷巨烈役)で、『忍たま乱太郎』では本作同様上司(初代担当声優)と部下の間柄(飯塚氏が稗田八方斎役、加藤氏が木野小次郎竹高役(初代))で、『闘将!!拉麺男』では養父と養子の関係(飯塚氏が不知火為右ェ門役、加藤氏が明村長役)でそれぞれ共演している。