CV・スーツアクター:高橋利道
人間態:林健樹 ※第38話のみ
概要
暗黒結社ゴルゴムに所属する、赤い「海の石」を持つ三神官の一人。別名・「戦いの大神官」。大柄かつ長身で、緑色の石の仮面のような顔と機械のような腕が特徴。その見た目に違わず怪力の持ち主であり、指先からショック光波を放つ。また、目からはサーチライトを放ち、暗闇にいる敵を探し出すことも出来る。
性格は短気で三神官に対して挑発的な態度で接する剣聖ビルゲニアの煽りを受け、ビルゲニアにショック光波を放った事も。だが本当は仲間意識が強く、ビシュムの死で仮面ライダーBLACKに激しい怒りを抱いたり、ダロムが海を汚染しようとした時は海生怪人に悪影響が出ることを理由に諌めようとするなど部下を大事にする一面もある。
真の姿・大怪人バラオム
バラオムが「海の石」の力を使い果たし、本来の姿であるサーベルタイガーの大怪人に戻った姿。以前にも増して怪力で、大神官時に使用していた両手から発射するショック光波は2色の破壊光線に変化しており、怪人や仮面ライダーBLACKにすらダメージを与える威力を誇る。
大神官の頃とは違い、人間に変装したり仮面ライダーBLACKと直接対決することも多かった。破壊光線の他、顎から生えた牙からコピーされた2本のサーベルや鋭い爪を武器に戦う。また、第46話では激しい特訓の末に超高速移動術を会得した。
そのほか第38話では一度だけだが、人間体の姿を視聴者に披露している。
最期
第46話にて、ビシュムの仇を討とうとクジラ怪人と共に仮面ライダーBLACKを倒す事を決意。超高速移動術を使ってBLACKを苦しめ、裏切ったクジラ怪人ごと倒そうとする。しかし、それが仇となってクジラ怪人が離反してしまいクジラ怪人の粘液を受けて動けなくなってしまう。
最期はBLACKのライダーパンチとライダーキックを受けて敗れる(この時バラオムは、ライダーキックを受ける寸前にショック光波で最後の足掻きを試みるが失敗した)。死ぬ間際に「俺が倒されても、まだシャドームーン様がおられる!シャドームーン様ぁぁッ!!」と言い残して爆死した。
その後の活躍
仮面ライダー世界に駆ける
夕張市で上映されていた3D映画にて登場。クライシス帝国の策略で過去へと飛ばされた仮面ライダーBLACKRXの前に突如として登場(RXが過去に飛ばされた影響で復活したらしい)。最早戦う意思は無いと同じく蘇ったダロムとビシュムと共にRXに歩み寄るが、お約束どおり真っ赤な嘘であり、仮面ライダーBLACKRXを暗黒超能力(?)を使い以前の姿である仮面ライダーBLACKの姿へと戻し迫るが、更なる未来からライドロンに乗り駆けつけたRXに阻まれ、どこかへ行ってしまった。
仮面ライダー大戦
リ・マジネーションバダンこと地下帝国バダンの大幹部の1人として登場した。ただし、変身前の姿のみ。
仮面ライダーBLACKSUN
「キングストーンを持ってたのか?あぁ!?」
演:プリティ太田
護流五無の三神官として登場。
上記の台詞のように恫喝する場面が多い粗暴な性格だが、三神官の中で彼だけ酒でない飲み物を飲んでいるなどギャップのある一面も見られる。50年前からヒートヘブンを接種しているためかビルゲニア同様全く歳を取っていない。
荒々しく血の気の多い性格ではあるが、一方で反感を買うことが多かったダロムの考えややり方に理解を示したり、護流五無を乗っ取った信彦が掲げた怪人だけの世界については「弱い怪人から淘汰される」「現実的じゃない」と語る理性的な一面も持つ。
怪人態は「剣歯虎怪人」「サーベルタイガー怪人」と呼ばれ、虎の要素を全面に押し出した獣人のような姿となっており、変身すると体格が一気に大柄になるのが特徴。
かつては護流五無一の戦闘怪人と謳われた武闘派で五十年前に信彦を捕らえた張本人。TV版で使用した武器や能力は使用せず、己の肉体と怪力を武器に戦う。
尚、BLACKでは三神官で一番大柄だったが、今作ではミゼットレスラーで身長140cmのプリティ太田氏が演じている。
小説版では轟康夫という名前が設定された。
余談
バラオムを演じた高橋利道は次回作でも敵の幹部格を演じる事になるが、スーツアクターとしてはジャーク将軍を演じ(吹き替えは加藤精三)、声優としてガテゾーンの声の吹き替え(スーツアクターは北村隆幸)を担当するという変則的な出演方法で参加している。
映画『仮面ライダー世界に駆ける』では画面上で直接共演する事は無かったものの、バラオムとガテゾーンの両者が登場しいずれも高橋が声を担当した。
また、ダロムの吹き替えを担当した飯塚昭三は次回作でボスガンの吹き替え担当として続投したので結果的に2作連続で同じ様な立ち位置で共演を果たしている。
更に言うと高橋と飯塚は仮面ライダーBLACKの前年度に放送されていた『メタルヒーローシリーズ』の一つ『時空戦士スピルバン』でも敵側のレギュラーとして共演しており、作品を跨いで約三年間共演した事になる(両者共にメタルヒーローシリーズには立ち上げ当初から参加していたが、レギュラーとしての出演が多かった飯塚に対して高橋は単発ゲストとして出演が多く、レギュラーとして揃ったのはスピルバンが唯一だった)。