「あんたは所詮改造人間だよ。人間共に義理立てする筋合いはないんじゃないの?」(第1話)
「誰の指揮であろうと構わねぇ。俺は奴を、RXを倒したいんだ、この手で」(第43話)
概要
CV:高橋利道
スーツアクター:北村隆幸
『仮面ライダーBLACKRX』に登場したクライシス帝国怪魔ロボット大隊の長で、「機甲隊長」の称号を持つ。
自身もロボットであるが、配下の怪魔ロボットも自らの手で製造する優れたメカニックでもある。ロボット故に頭部と胴体を切り離して行動することが可能で、第39話では老人に擬態し、佐原茂らを言葉巧みに誘い出してRX抹殺の為のスペシャルプラトーンに仕立て上げた。
ニヒルな性格で、他の隊長のような出世欲や忠誠心が薄く(ゲドリアンが欲を露わにしているせいもあるが)、強い相手と戦うこと=RX打倒に最も執着している。マリバロンと協力して作戦を進めることが比較的多かったが、ジャーク将軍に心酔している彼女とは、実はあまりソリが合わない。上司であるジャーク将軍の命令を無視したり、嫌われ者のダスマダー大佐に手を貸すこともあった。
RX打倒のためなら、組む相手や手段を選ばないという信念(もしくは執念)のなせる業であろう。
専用バイク「ストームダガー」を駆り、常に携帯している銃による射撃を得意とするなど、ハカイダーに近いところもある。一方で格闘戦は苦手なようで、RXと肉弾戦になった時はことごとく一方的に撃退されていた。
最後はRX打倒の為にダスマダーと結託して手に入れたクライシスチャージャーを組み込んだ新たな愛車ネオストームダガーを完成させたが、ジャーク将軍によってクライス要塞を追放され、最強最後の怪魔ロボット・ヘルガデムと共にRXと対決。
ヘルガデムの背面に取り付けられたファンから吐き出されるデススモークでRXのキングストーンを蝕み窮地に陥れたが、RXに加勢した的場響子の放った矢でファンが破壊され、RXの復活を許してしまった。
ロボライダーにネオストームダガーを破壊され、ヘルガデムもリボルクラッシュで致命傷を負ったため最後の手段として頭部を切り離し胴体に仕掛けた時限爆弾でRXを葬ろうとしたが、(0.1秒を隙と言い切るRXに十秒も与えたせいか)瞬時にバイオライダーにチェンジされてかわされてしまう。
残った頭部にRXキックを受け、最後の力で頭部から高出力の光線を放射したがリボルケインに防がれる。
死の間際に彼は「地獄で待っているぜRX!」と言い残して爆発した。
派生作品では
仮面ライダーディケイド
第27話でリ・イマジネーションのクライシス帝国が登場し、かつ怪魔ロボット・シュバリアンが登場。
しかし、その後の関連映画作品を含めジャーク将軍以外の幹部は劇中に登場しなかった。
疾風伝説
ジャーク四人衆の一人として登場。ロボライダーとの一騎打ちの末敗れ、煙を上げて敗北を信じられないまま果てる。
ロストヒーローズ2
クライシス三幹部の一人として登場。配下にはスクライドなどがいる。
ゲドリアンをスケープゴートにするシーンもあるが、最終時計の存在があったからなのか、不本意だったようで、ヒーロー達をゲドリアンの仇と見なしている。デビル・キューブでの戦いではヘルガデムを率いて勝負を挑んでくる。相方は物理攻撃を無効化してくるのでEN射攻撃で攻めていきたい。
HPが一定数減ると原作同様に自爆するが、それを利用してしまうのも手である。
なんと頭だけのグラも用意されており、原作と同じ捨て台詞を残して爆散した。
余談
ガテゾーンの吹き替えを担当した高橋利道は前作ではバラオムの声及びスーツアクターを担当しており、本作ではスーツアクターとしてはジャーク将軍を演じ(こちらの吹き替えは加藤精三)、声優としてはガテゾーンを演じるという変則的な出演方法での登板となった。
また、高橋は他にもRX劇中では第2話登場の怪魔ロボット・キューブリカンと第34話登場の怪魔ロボット・シュライジンの人間態でそれぞれ顔出し出演しており、いずれも高橋が吹き替え担当するガテゾーンが隣に居合わせ彼が怪魔ロボットの説明をするシーンが存在する(吹き替え担当は新井一典である上にゲドリアン配下の為にガテゾーンとは共闘しなかったが怪魔異星獣バルンボルンの人間態であるグレートマスクも高橋が演じている)。
映画『仮面ライダー世界に駆ける』では同画面上での共演こそ無かったもののバラオムも登場し、原典同様バラオム・ガテゾーン共に高橋が声を担当した。
スーツアクターを務めた北村隆幸によると、ガテゾーンのニヒルな性格は当初台本にはなく、台本を貰いセリフをチェックした際に作り上げ第1話の南光太郎が拘束されていた撮影現場でプランニングしていた動きを見せた所採用されたという、いわば北村が考え出したアドリブ設定が劇中にそのまま活かされたという形となった。
また、劇中でガテゾーンが度々披露していたガンスピンは撮影の僅かな合間に練習をしていたという。