概要
演:松井哲也
第28話「皇帝陛下の代理人」から登場。
ジャーク将軍とその部下の四大隊長による地球侵攻作戦が、全然進まないことに痺れを切らしたクライシス皇帝が直々に送り込んだ査察官。
階級は大佐だが、「皇帝陛下の代理人」として格上のジャーク将軍と四大隊長さえも処罰する権限を与えられている。剣術の達人で、RXと渡り合う実力者。しかし、お目付役として皇帝の威光を笠に着た高圧的な態度はジャーク将軍達の反発を招き、彼らにプレッシャーを与えたことが裏目に出たり、余計な手出しをして結果的に作戦の邪魔になったり、逆に馬鹿にされたりすることもあった。
そのため、発破をかけるための脅しの末にゲドリアンを無駄死にさせることになったり、ジャーク将軍を出し抜こうとするボスガンを自らの派閥に招いたりした。また、RXの戦闘データを調べるために怪魔戦士を囮にして死なせたこともある(しかし、これによってダスマダーはキングストーンの秘密を知り、後にRXを苦しめることになる)。
武器は剣と兜の獅子の飾りから放たれる緑色の破壊光弾。また、念動力や不死の術、黒い霞となって移動するといった妖術も使える。不死の術はリボルケインや剣で貫かれても死なないようになっている。
以下ネタバレ注意
終盤にてジャークミドラを倒し、クライス要塞に突入したRXと一騎討ちを行う。その中で彼はリボルクラッシュによって首を貫かれ、ついにその巨大な顔面だけの怪物の姿に変化し、同時にその正体がクライシス皇帝その人だったことが明らかになる。
余談
クライシス皇帝同一人物であるはずの彼だが、前述の通り、彼が横槍を入れたばかりに失敗した作戦も数多くあったので、普段はダスマダーとしての別人格を持っていたのでは?という考察もある(実際にダスマダーもクライシス皇帝の処罰を受けたり恐れていた描写もあった)。「仮面ライダー画報」では分身とも正体とも取れると書かれている。
演者である松井哲也は16歳で倉田プロモーションに所属。
倉田保昭の内弟子としてアクション俳優としてのキャリアをスタートさせる。日本よりも香港での活躍が先で、18歳の時、香港映画『十福星』のオーディションに合格し、香港にて華々しくデビューを果たすと同時にサモ・ハン・キンポーを香港での師として仰ぐ。
また、倉田てつをと同級生で、撮影の合間での会話でお互いに知ってからは頻繁に交流するなどしてかなり仲が良かったそうである。
都市伝説として、命名の由来が「クライシス皇帝を出すのか?」、「まだ」から来たのではと言われている。
関連タグ
アポロガイスト:現場の監視・上司への報告・味方を処罰する権限を有するなど、共通点が多い敵幹部の先輩。立場を鼻にかけた高圧的な態度も似ている。