スーパー特撮大戦2001
すーぱーとくさつたいせんにせんいち
ラン「我らがヒーロー、エイジが覚醒・変身するタイムは0.05秒にすぎない!ではそのプロセスをもう一度見てみよう」
エイジ「ってな、お前…こんな時に、何やってんだ!?」
基本的には『スーパーロボット大戦』の特撮版と言うべきクロスオーバーゲーだが、「2001」と銘打っておきながら一番新しい登場作品はなんと1988年(13年前)発表の仮面ライダーBLACK RXである。コンパチヒーローシリーズで何かとハブられがちなスーパー戦隊はゴレンジャーのみ参戦している。
また『スーパー特撮大戦』とはいいつつも、あくまでも参戦作品の基準は『ヒーローが登場する作品』(変身ヒーローかロボットかは問わない)となっており、巨大戦艦に乗って戦う『マイティジャック』や(敵・味方が一定しない)怪獣が主役である『ゴジラシリーズ』などは未参戦である。
シナリオは
メタル系『融機鋼 ルシファード』
バイオ系『EATER 〜試験体003〜』
の2編で、どちらも主人公はオリジナルのヒーローとヒロインの男女コンビとなっている。
メタル系主人公の男女は平均的な能力だが、異空間でも活動可能という利点がある。バイオ系主人公はヒーローが非常に強い(あくまでこのゲームの中では)代わりに序盤はヒロインが変身能力を持たず、また強敵と対峙させられることが多い。
両シナリオともメインストーリーの根幹は同じだが、それぞれの視点でのみ判明する事柄でもう1つのシナリオがより深く理解できるようになっている。
変身後の姿で戦うことがほとんどであったコンパチヒーローシリーズとは違い、変身前やメカに乗った状態で戦えたり、防衛隊隊員を操作して戦えるのがこの作品の最大の魅力。
ウルトラ警備隊でショッカー怪人をやっつけたり、ウルトラマンでBF団を倒したり、シャイダーでバルタ(以下略)なんてことも出来てしまう。
巨大(Lサイズ)ヒーローと等身大(Sサイズ)ヒーローが共存しているので、防衛隊が怪獣を攻撃する原作再現も可能。
ナレーターは昭和仮面ライダーシリーズでおなじみの中江真司氏が担当しており、彼のボイスによるギャバンの蒸着シーンの解説はかなり貴重である。
基本的にキャストはライブラリ出演となっており、変身時や必殺技使用時など一部の演出には原作の映像を使用したムービーが流れる。
これに対し、国連は「TDF」(Terrestrial Defence Force=地球防衛軍)、「SIDO」(Space Investigation and Defence Organization=宇宙調査防衛機構)という2つの組織を結成。地球圏の防衛をTDF、火星から太陽系外周の防衛をSIDOに分担させ、侵略に備える。
ある時、冥王星軌道の外側に突如として謎の惑星が出現。人類はこれを仮に太陽系10番目の惑星「ナンバーテン」と呼称し、SIDOはナンバーテンを調査するべく、長官の迫水キイチとその家族を乗せた最新鋭艦「NO-0117-A 宇宙要塞艦Naager(ナガー)」を派遣する。だが、やがてナガーとは通信が途絶え、そのまま消息不明となってしまった。
それから3年後、ナンバーテンは突如消失。その正体は謎のままとなった。地球では侵略者の攻撃が激化、国連は指揮系統一のためにTDFとSIDOを統合し、新生TDFを立ち上げる。
しかし、外敵のみならず地球そのものにも悪の萌芽が芽生え始めていることに、人類はまだ気が付いていなかった。
そして、12年の歳月が流れようとしていた…。
シナリオ自体は全86話あるが、メタル系・バイオ系のみ通過するものやルート分岐で通らないものもあるため、1周はだいたい60話弱になる。
各シナリオは複数のパートに分かれているものが多く、内容は完全オリジナルや原作モノのクロスオーバーなど様々。
戦闘パートでは「勝利条件」と「敗北条件」が設定されており、前者を満たせばクリア、後者を満たしたり前者を満たせなくなった場合はゲームオーバーとなるが、条件は額面通りでない場合もある。
ゲームオーバーになった場合、味方のステータスを全回復し敵のレベルを1下げた状態でそのシナリオを始めからプレイする「リトライ」が選択可能。敵のレベルは最大で10まで下げられる。
味方ユニットは「ヒーロー」「支援部隊」「支援メカ」の3種に分類されている。
性能・武装の強化は、レベルアップで自動的に強化される「成長」タイプと、敵を倒したり早期クリアや特定条件達成時に貰える資金・資材を注ぎ込んで強化を行う「改良」タイプのどちらかがユニットごとに割り当てられている。
例えばイナズマンやウルトラ戦士は性能・武装共に成長、仮面ライダーは性能が改良で武装が成長、宇宙刑事は性能が成長で武装が改良、ロボットや人造人間はどちらも改良といった形。改良タイプにもレベルアップは必要になる。
各ユニットに強化パーツが2つまで装備可能で、回復や能力・移動力の向上、マップ上の異空間を除去するなど種類は多岐にわたる。
強化パーツと支援メカはまず博士の加入で新作の研究開発が可能になり、開発が完了すると生産が可能になる。開発や生産は所定のターン経過で行われ、マップ上でもランドマークの「研究所」で開発、「工場」で生産と立ち寄ったユニットへのパーツ脱着・支援メカの乗降が可能。資金を費やして複数の博士を投入すると開発のスピードが上がる。
ランドマークは上記の他に「発電所」があり、資金・資材を使って立ち寄った味方ユニットのステータスを完全に回復できる。敵軍に制圧されている場合もあり、支援部隊ユニットが到着すると自軍が制圧し使用可能になる。まれにボス格の敵ユニットがランドマークを制圧してくることがあるが、発電所で回復されることなどはない。
変身や必殺技の使用には「気力」という数値が関係し、戦闘やイベントで増減、一定値以上になると変身したり強力な必殺技を出せるようになる。
味方・敵共に特殊技能を持っているユニットが多数おり、「バリヤー」や「分身」で攻撃を避けたり特定の攻撃を完全に無効化したりと多種多様。バルタン星人の大群が出現するシナリオでは、気力が上がったバルタンが分身を発動して攻撃を避けまくる厄介ぶりを発揮してくる。
特定のユニットが隣接しているか規定のマス内におさまっていると、反撃を受けずに複数の敵を攻撃するマップ兵器の合体技を発動させることができる。
マップには山、川、森などの地形があり、それぞれで命中・防御率が上がるが移動力が下がるなどの効果がある。
メモリーカードへの通常セーブ枠は6(1枠につき2ブロック使用)で、個別に1枠だけ簡易的に素早くセーブし電源を切るまで有効なクイックセーブ機能もある。
苗字は固定だが、下の名前は任意で変更可能。
メタル系
ルシファード/迫水タクマ
迫水タクマが、衛星から照射される未知の生体金属「融機鋼」を纏って変身する。
元はTDF空軍のパイロットで、父が長官を務めるSIDOにコネで出向し、ナガーのメインパイロットとして家族と共にナンバーテンへ発つ。その後、戦闘船団国家へと変貌を遂げたナガーの大幹部・黒騎士ルシファードとして数々の星を侵略・破壊する大悪党となってしまうが、木星近辺での宇宙刑事ギャバンとの激しい交戦で洗脳が解け、故郷である地球に墜落。そこで改造手術を施されてしまった本郷猛と出会い、地球に悪の組織が出現したことを知りヒーローとして戦い始める。
後に地球に着任したギャバン/一条寺烈によって過去の罪を仲間に暴露されるが、そのギャバンから「ナガーと地球にはびこる悪の組織を根絶するまで」の逮捕猶予を得て、贖罪と肉親であるナガー打倒を誓って戦い続けることになる。
一見するとクールだが、地球の平和を守りたいという強い想いを持っている熱い男。完璧なのかと思いきやどこか抜けていたりするサキのツッコミ役でもある。
年齢ついては一切触れられておらず、元々軍人でありナンバーテンに発ってから15年が経過しているため30代には達していると思われるが、原作の設定年齢が20代である大半のキャラクター達から呼び捨てとタメ口で接されている。次元歪曲フィールド(後述)がウラシマ効果に似た特性を持っており、その影響であまり歳を重ねていない可能性があるが、実際のところは不明である。
武器は超振動ブレードやツインリニアガン、脳波コントロール可能な「メーサービット」で、必殺技は敵を超重力で押し潰す「グラビティ・ファントム」やマップ兵器の「グラビティ・ナパーム」。
ファディータ/サキ
タクマに仕える有機ドロイドの少女・サキが、融機鋼を纏って変身する戦闘モード。
黒騎士ルシファードをサポートしてはいたものの、献身的で優しい性格をしている。人間と遜色ない思考をしているが、地球(日本)の習慣や慣用句に疎い部分があり、お守りを知らなかったり、ジローが言った「水臭い」という言葉について頓珍漢な解釈をしている。また、「巨大化したアニーの足元に行くと目の毒だ」と言われたタクマから「どういう意味だ?」と尋ねられ、「し、知りません💧」と焦るなどとぼけた一面もある。ヒーロー達にとっては彼女の存在は癒しのようだ。
製作者はナガーの闘姫・アテファリナこと迫水リョウコで、彼女が仕込んだ緊急機能停止プログラムによって動きを止められてしまったことがある。
有機ドロイドでありながら、タクマに対しては献身的を通り越した感情を持っているような節がある。そのタクマからは、全ての戦いを終えた後の介錯を頼まれている。
必殺技は腕のレーザー砲から発射する「デストロイヤー・ブラスト」や、光に包まれて超スピードで敵を殴打する「フィフス・シャイン」。遠距離の仲間でも回復できる「メディカル・ブラスト」も使えるが、自分の回復はできない。また、主人公勢で唯一マップ兵器を持っていない。
最終盤では、彼女の衝撃的な秘密が明かされる。
バイオ系
ヴォルテックス/叶エイジ
17歳の高校生・叶エイジが、万能細胞「ヴォル細胞」の力で変身した姿。
3年前、幼なじみで従妹のランの父・日向博士によって、ヴォル細胞を人体に移植させ異形の生物「EATER」へ変化させるという実験の被験者にされ、自らが子供の頃から思い描いていたヒーロー・ヴォルテックスに変身する力を得た。ヴォル細胞が暴走し行方不明になったランの兄・サトルとその友人達を追う中で、仮面ライダーを始めとする多くのヒーローと出会い、共に悪と闘う決意を固める。
ヴォル細胞は寄生した宿主の脳細胞まで侵食し尽くすが、普段はエイジが自力で細胞をコントロールしている。一度だけ侵食が脳細胞に達しそうになり苦しみ出したことがあるが、その時も自らの力とランの祖父・清次郎博士が投与した融機鋼剤のおかげで事なきを得た。
従妹であるランには、軽口を叩き合いながらも彼女を必ず守るという強い想いを持っており、恋愛感情があるのではないかと窺わせる場面もある。
腕から伸ばす刃「ヴォルブレイド」、胸から放つビーム「ヴォルカノン・ハウリング」など、言い逃れできないレベルでどっかのヒーロー漫画を彷彿とさせるデザインと技が特徴。
ヴェルヴェット/ヴェルヴェット・リバース/日向ラン
エイジの従妹で幼なじみの日向ランが、エイジのピンチに自らのヴォル細胞の覚醒を願ったことで変身した姿。最序盤は変身能力を持っておらず、覚醒シナリオを経て変身可能になる。
黒魔術が趣味という危なっかしい奴で、戦闘時すらもユルいノリで会話する(2001年当時の)イマドキ女子。
父は以前TDF生化学班に勤めていた細胞学の権威・日向博士だが、3年前に研究所の火事で亡くしており、自身もその火事に巻き込まれたが奇跡的に助かった。兄のサトルも同じ被験者だが、ナガーの横槍によって暴走して他のEATERを喰らおうとしており、実の妹でありながらエイジと共にその身を狙われることになる。
エイジのことは従兄だと言いつつも、やはりどこか意識しているような様子が垣間見える。
生身の状態での戦闘力はかなり低いが、自分や隣接するマスの仲間に対して回復が可能。必殺技は魔法陣を展開して広範囲を攻撃する「ヴェルヴェット・サークル」。
最終話でのみ、紆余曲折を経て少しだけ性能が上がった「ヴェルヴェット・リバース」という形態になる。
あるシナリオでの問題発言(参照)が原因で、一部ではすこぶる評判が悪い。
シナリオのタイトルとなっている「試験体003」とは彼女のこと(エイジは004)である。
ウルトラシリーズ
ウルトラ戦士はカラータイマー(セブンはビームランプだが、本作では能力の名称としてカラータイマーに統一されている)の設定に則り、変身から3ターン(セブンのみ7ターン)を過ぎると1ターン毎にエネルギーが大幅に減少し、0になると変身が解除される。回復し続ければずっと変身していられるが、任意での変身解除は不可能。
ゾフィーを除いて飛行も可能だが、飛行中は技が射程1の体当たり(ジャックはウルトラロケット弾)だけになる。飛行中に光線技を使う描写なんて原作でいくらでもあるのに…。
なお、ゾフィー以外の3人にはそれぞれ離脱シナリオがある(ただし、メタル系だとジャック、バイオ系だとセブンは離脱しない)が、セブンとジャックは原作の複数のエピソードが混ぜこぜになっており、メインの敵が原作最終回と異なる。
全員最終決戦には参加しないが、ラスボスとの対決時にウルトラの星からエネルギーを送ってステータスを全回復させてくれる。
初代ウルトラマン/ハヤタと科学特捜隊メンバーは名前のみ登場のホシノ少年を除いて全員参戦。
メカニックはジェットビートル、宇宙ビートル、科特隊専用車、特殊潜航艇S16(初戦限定)が使用可能。
ゾフィー(本作では「ゾフィー」と「ゾフィ」表記が混在)も参戦する(セブン上司や帰マンでのセブンや初代マンの代役も担う)のだが、バグの塊であるため加入しても戦力としては全く期待できない(詳細は後述)。
岩本博士も登場し、本作ではランの父・日向博士が恩師という設定になり最終盤のシナリオに大きく絡んでくる。
初代マンの使用技にはウルトラアタック光線、ウルトラ水流だけでなく、ウルトラ霞斬りまである。
原作での科特隊は国際科学警察機構の日本支部内に設置されていたが、本作ではTDFの外部支援組織という扱いになっている。
あるシナリオでのみ、ハヤタが乗ったビートルが撃墜されるとウルトラマンに変身するという特殊演出がある。
イデ隊員は終盤で、戦線に残るか離脱して博士になるか選択可能。その件を相談した立花藤兵衛をキャップと呼んでしまう中の人ネタがある。
日本を代表する特撮ヒーローでありながら、加入は序盤の終わり頃と少し遅め。
セブン/モロボシ・ダンとカプセル怪獣、ウルトラ警備隊メンバーは全員参戦。
メカニックはウルトラホーク1号、2号、3号(1号は3機分割可能)、ステーションホーク、ポインターが使用可能。
友里源三郎博士(アンヌの祖父)や土田博士/ドロシー・アンダーソン博士(第14話/第15話ゲスト)、湯島博士(第5話ゲスト)、前野博士(第26話ゲスト)なども登場する。
地球防衛軍TDFの設定は原作に則っており首脳陣も登場するが、SIDO関連は完全オリジナル。原作では第1話のみの登場だったヤナガワ参謀と岩本博士の中の人ネタはないが、最終盤で2人の出番が連続する。キャプテンゴメスとは絡みなし。
セブン初登場のシナリオは原作第1話のクール星人ではなく、第3話(制作順は1番)のエレキング絡みの話がベースになっている。ウルトラ警備隊は第2話とかなり早い段階で加入するが、セブン/ダンとホーク1号のみ中盤での加入となり、何故かジャックよりも加入が少し後になる。
カプセル怪獣はダンが強化パーツとして装備し、1ターンにつき1体を選択して出現させられる。ウインダムは原作設定上は生物なのだが、性能・武装共に改良タイプとなっている。
メタル系でのみ、アンヌ隊員は何故か本家のフジ隊員を差し置いて巨大化する。フルハシ隊員は後半で対Lサイズ攻撃用の最強兵器・ライトンR30爆弾を入手する(原作で砲手を務めたのはアマギ・ソガの両隊員だが気にしてはいけない)。
ジャック/郷秀樹と、隊長交代劇がないMATは初期メンバー全員が最後まで登場する。ジャックはウルトラブレスレットを取得するシナリオを通ると着用状態になる。
メカニックはマットアロー1号2号、マットジャイロ、スペースアロー、マットビハイクルが登場。
坂田健・アキ・次郎の3きょうだいも登場、バイオ系では原作通りに…。次郎君は「V3」の珠シゲル君が登場しない代わりに、少年ライダー隊に入隊しているという中の人ネタがある。その他、原作における地球防衛庁の岸田長官や佐竹参謀の役割は、俳優が同じヤマオカ長官(岸田隊員の叔父という設定は変わらず)とタケナカ参謀にマナベ参謀を加えたTDF首脳陣が引き継いでおり、彼らがMATに対してだけやたら当たりが強いという役回りにされてしまっている。
ジャックの変身方法は「生命の危機(郷秀樹のHPが1/3以下になる)」というもので、任意での変身は不可能。対Sサイズ攻撃用のハンドビーム(原作でブラック星人を倒した技)が使用可能で、命中率は低めだが当たると確実に一撃死させられる。
仮面ライダーシリーズ
仮面ライダーのユニット同士(RXの二段変身後を除く)で隣接していると、合体技のマップ兵器ダブルライダーキックを放つことが可能。
原作のヒロイン達は一切登場しない。
1号/本郷猛と2号/一文字隼人が参戦。選択肢によって新形態への強化シナリオに進むことができるが、スキップして旧形態のまま進行することも可能。
サイクロン号も初代から新まで3世代分登場するが、改造サイクロンはライダーを強化させると活躍の機会が非常に少なくなる上に、改造をスキップすることもできる。
立花藤兵衛(ライダーだけでなく他のヒーローからも「おやっさん」と呼ばれる。シーモンスの歌を知っている中の人ネタあり)は最後までアミーゴを経営し、ヒーローたちの拠点となっている(通称・アミーゴ隊)。事件が起きると必ず「大変だ!」と言ってアミーゴに駆け込んで来る連絡係と化した滝和也や、アンチショッカー同盟の面々も登場する。
大田黒博士(毒トカゲ男は出ない)や白川博士(ヤモゲラスは出ない)も登場。
原作第1話の追体験が本作のエピソード1となる。また本作では、本郷が「ショッカーの仮面ライダー」として改造された一文字を救出するエピソードが描かれている。ダブルライダーは海外の敵組織と戦うためV3加入時に一時離脱するが、BLACK登場と同時に戦線復帰する。
V3/風見志郎とライダーマン/結城丈二が登場するが、V3のシナリオが始まると同時に風見の家族がナレ死してしまう。
ハリケーン号やライダーマンマシーンも登場する。
ライダーマンの加入はベル・ヘレンと二者択一。残念ながらチーフキッドとのそっくりさんネタはない。風見にあっても良さそうな新命明との中の人ネタも希薄。
本作では佐久間ケンは不在で先輩の相棒である滝和也が最後まで登場するのだが、V3が滝を呼び捨てにするという違和感の大きな場面がある。
ライダーマン離脱シナリオでは、ある条件を満たすと結城を博士として加入させることが可能。
秋月信彦と秋月総一郎は登場するが、秋月杏子や紀田克美は影も形もない。
不思議なことを起こさずにBLACKのまま縛りプレイをすることも出来るが、その場合バイクは失われたままになる。ロードセクターは犠牲になったのだ…。
参戦作品の中では最も新しい作品。
選択肢による分岐でBLACKからRXに進化するのだが、原作とは異なり「ヘリコプターのパイロットになる選択肢を回避しなければならない」という支離滅裂な条件が課せられている。
覚醒シナリオを経てバイオライダー、ロボライダーに二段変身も可能になる。アクロバッターもロボイザーとマックジャバーに変形可能になるが、ライドロンは登場せず。
白鳥玲子や的場響子、霞のジョーに佐原一家はだーれも出てこない。佐原俊吉の役割は立花藤兵衛が、茂君の役割は坂田次郎君と光明寺マサル君が分担している。
何故かリボルクラッシュの掛け声(テキスト)に、原作で一度も言ったことのない「リボルクラァァシュッ!!」(原文ママ、クラァッシュではなくクラァァシュッ)があてられている。
メタルヒーローシリーズ(宇宙刑事シリーズ)
変身すると母艦が使用可能になり、誰かを乗せたりはできないが高速で移動したい時などに非常に役に立つ。
レーザーブレード系の技を使うと、専用のBGMが流れる特殊演出がある。
ゲルショッカー初登場のシナリオでガニコウモルをライダー1号が倒すとシャリバン、2号が倒すとシャイダーがそれぞれ初登場する専用シナリオに分岐する。また宇宙刑事ルートも存在するが、分岐の条件が複雑な上に高難度なシナリオが多い。
原作では3作通して登場した大山小次郎さんは残念ながら不在。
ギャバン/一条寺烈が参戦し、サイバリアン、ドルギランが使用可能。電子星獣ドルは分離不可となっている。
メタル系では、ギャバンは地球地区に赴任するための移動中に木星付近で黒騎士ルシファードを発見し交戦。ドルレーザーでルシファードを撃退するが自身もドルも深手を負い、一旦バード星に帰還することになった。改めて地球に着任後、先の戦いで正気を取り戻し改心していたタクマを逮捕しようとするが、サキの説得とタクマがナガーを相手に本気で戦う覚悟を見せたことを受けて猶予を与え、共に戦うことになった。ルシファードとの戦闘の影響でドルが分離不能になった描写があるが、バイオ系ではその件がないのにもかかわらず分離不能になっている。
烈は敵だったサキに優しく、デレデレすることすらある。
原作では終盤に2話連続していた父・ボイサーの捜索と再会のエピソードは、本作では伊賀電を登場させる都合上捜索シナリオが序盤に配置され、だいぶ長い間が空いて終盤に再会シナリオがくるようになっている。
メカはモトシャリアンとグランドバースが登場し、グランドバースは弁当売りことバトルバースフォーメーションに変形可能。
リリィやベル・ビリーも登場する。
原作と同じくギャバンが父・ボイサーを捜すシナリオで顔見せ登場し、負傷してバード星に運ばれた後に宇宙刑事となって地球に着任する。
ベル・ヘレンの加入はライダーマンとの二者択一。彼女の離脱シナリオは本作屈指の鬼畜難度で、意識してヘレンを育てていかなければならない。
メカはブルホークとバビロスが登場し、バビロスはバトルフォーメーションに変形したり、シューティングフォーメーションでLサイズユニット相手に「ビッグマグナム!」することも可能。改良して発電所に籠り撃ちまくるのはとても爽快。
スーパーロボット
ジャイアントロボとレッドバロンは選択肢でどちらかがメインのルートに分岐する。ワンセブンルートもあるが、分岐の条件が複雑。
ジャイアントロボと草間大作少年(U7)が参戦。
ユニコーン機関日本支部の隊員や田所博士も登場するが、東(あずま)支部長がキャラクター辞典で「は行」に分類されているミスがある。
ロボは大作君との距離が一定以上離れると操作不能になってしまう(基地から現場に呼ぶことは可能なのに…)。しかし大作君は原作通り飛行可能で、飛行中は移動力が格段に上がる。ロボに経験値が入ると、連動して大作君も経験値を獲得できる。また、Sサイズ攻撃用の火炎放射が使用可能。
掛け声は本来の「マッシ」ではなく、一部視聴者間のネタだった「ま゙っ」表記。物語開始時点で既にユニコーン機関に加わっている設定。
ロボルートに進むと、敵に奪われたロボを破壊可能になり、実際に破壊した場合に一時離脱してしまうというシナリオがある。メタル系では大作君がメフィラス星人に捕らえられ、「地球をあげます」と言わされそうになり拒否するクロスオーバー展開がある。
とあるシナリオのクライマックスで合言葉の選択肢を間違えると、U3こと南十郎隊員がヒーロー達を(改造人間でもお構いなしに)銃殺(爆殺?)しゲームオーバーになるというどうしようもない展開も…。
さも当然かのように参戦しているが、特撮版の提供はバンダイのライバル企業であるトミーである(尤も、スパロボでもトミー提供のロボットがちょくちょく参戦しているのだが)。
紅健とレッドバロン、松原真理が参戦。レッドバロンは終盤で「スペースウィングス」に強化される。
紅健一郎、SSIの面々や矢沢博士、三神博士も登場。
レッドバロンルートに進むと専用シナリオがかなりの鬼畜難度になっており、改良できないと普通に詰む。しかし強化シナリオを通るようになり、そちらを通らない場合の強化は最終出撃場面までお預け(しかも何の言及もなく、新装備も強化されていないので弱いまま)となる。
健のみで操作することはなく、必ずレッドバロンに乗り込んでいる状態になる。
南三郎少年とワンセブン、シグコンジェット、ワンエイトが参戦。
レッドマフラー隊は佐原千恵のみの登場で、剣持隊長の役割は本作オリジナル部隊のサワ隊長が担い、完全にUCMAに取って代わられている。佐原博士と佐原ルミ、ワンエイトと心を通わせる矢崎勇少年も登場。
ジャイアントロボと同様、ワンセブンと三郎君が一定距離以上離れるとワンセブンを操作出来なくなる。経験値の仕様もロボと同じ。インターミッションでのみ「要塞ワンセブン」の状態を見ることができる。シグコンジェットはたった一度、イベントで使用するのみ。
ワンエイトは加入までのルート分岐が少し複雑で、難度が高い。初めに敵として登場し、そのシナリオでワンセブンがグラビトンを不使用だった場合(ノーヒント)に仲間になる。グラビトンを使用した場合はワンエイトが破壊され、少し後のシナリオで修理されて仲間になるシーンが挿入されるのだが、いずれにせよそのシナリオで離脱するのでロクに使用機会がない。
東映スーパーヒーロー
光明寺博士にミツコとマサル姉弟、ハンペンこと服部半平(中の人ネタでダブルマンが偽物に変身する場面も)、横江川助教授(第23話ゲスト)、荒木博士(第27話ゲスト)が登場。
本作ではジローの修復と変身機構の設置を科学者である本郷猛が行うという独自要素があり、渡五郎との中の人ネタも少し散りばめられている。マサル君と南三郎君の方は…。
メタル系では主にキカイダールートに進んで行き、途中で唯一の遠距離攻撃技である「キカイダースパーク」が追加される。
01/イチローとダブルマシーンの他、ビジンダー/マリ、ワルダーも参戦。
リエコとアキラ、ミサオとヒロシも登場する。
01は合体技「ブラストレーザー」(+ビジンダー)や「トリプルサークライン」(+キカイダー・ビジンダー)を使用可能。
原作と異なり、キカイダーの加入からほとんど間を空けずに加入する。仁王像の封印から解けたという設定は原作通りだが、ダークとシャドウが並行して暗躍している設定なので、彼が戦うハカイダーもオリジナルの個体である(この世界だと悪者が一斉に活動しているので、仁王像の封印が解けても矛盾はない)。
ビジンダーとワルダーはどちらも初めは敵として登場し、正式加入はメタル系のみで選択肢による二者択一となる。
マリは度々変身不可の状態で味方としてスポット参戦するのだが、レベルが低く改良もされていないため、敵(ビジンダー)の時とは打って変わって弱く苦戦を強いられる。また、滝和也に惚れられるという中の人ネタの他、主人公や坂田姉弟と雪山登りに行き、山小屋の中で凍えそうな坂田姉弟を暖めるためにエネルギーを使い果たし、倒れているところをMATの南隊員に発見されるというネタもある。
サナギマン・イナズマン(F)/渡五郎とライジンゴー、荒井誠が参戦する。バラバンバラが登場するシナリオで研究所を守り抜くと、イナズマンFへの強化シナリオが挿入される。
少年同盟も存在しキャプテン・サラーも登場するが、原作通りに途中から出番はなくなる。
特殊能力「逆転チェスト」のチートっぷりは健在で、本作では受けるはずのダメージをそっくり相手に返すというトンデモ仕様。さらにウルトラマンジャックが苦労して止めたシーゴラスとシーモンスがもたらす災害を逆転チェストで加勢して防ぐなど様々な独自展開があり、超能力の便利屋状態。成長させると運動力と比例して回避率も高くなり、おまけに気力が上がると50%の確率で分身回避もできるため、被弾が極端に減る。
ライジンゴーのミサイルは地上だとSサイズ、飛行するとLサイズに攻撃対象が変わる。荒井誠はサイボーグなのだが、性能どころか武装(ショットガン)まで成長タイプになっている。
五郎はユニコーン機関のU3・南十郎と大学のサッカー仲間であるという独自設定が存在するが、特に活かされていない。
バイオ系では主にイナズマンルートに進んで行き、デスパー軍団との戦いが描かれる。
スーパー戦隊シリーズ
5人全員で参戦。
メカはバリブルーン→バリドリーン、バリタンクが使用可能。マシーンはイベントのみの登場で使用不可。
本作でもイーグル所属という設定で、江戸川権八総司令も登場する。
スーパー戦隊では唯一の参戦。シナリオ開始前から活動していたという扱いなので、イーグル壊滅イベントを追体験することはできない。
全員が飛行可能だが武装はなく、キレンジャーの地上での足の遅さがカバーできる程度。
ゴレンジャーなのに「五人揃って…ゴレンジャー!!」できる機会は専用シナリオぐらいしかなく、豊富な合体技も見せ場が少ない。個々人の戦闘力は… 。
キレンジャーの交代はないが、大ちゃんにアミーゴのカレーを奢るとゴレンジャールートに分岐するギミックはある。
オリジナル
UCMA
TDFの下部組織である本作オリジナルの軍隊。キタクラが率いる警備班と、サワが率いる特殊部隊の2部隊があるが、ゲーム上はこの2つに特に違いはない。また、ヒーロー達が所属する「アミーゴ隊」も、この組織の外部支援部隊という扱いになっている。
全員移動力が高いが、生身の人間なのでその他の能力はお察しください。
実在する武装や多数の戦車、戦闘機が使用可能。後半で博士化可能なイデや結城丈二が開発するオリジナル戦闘機などもある。
各隊員達の名前は、特撮界の名バイプレイヤーから取られている。
序盤にキタクラと、メタル系とバイオ系で各4人ずつ別々の隊員が加入し、ワンセブンと同時にサワと残りの4人が加入する。
・キタクラ・マヤ
警備班長。若い女性の軍人だが、カリカリしておらず勇ましくも物腰柔らかい。メタル系のとあるシナリオで、スカート姿の巨大アニーが「タクマにとって目に毒」だと警告するなど茶目っ気もある。
父は元TDF参謀で、サワの父である元TDF長官の下でパワハラを受けており、親子二代で関わり合うことになる。
・サワ・ケンジ
特殊部隊長。前述の通り、大鉄人17に登場するレッドマフラー隊の剣持保隊長の役割を担いつつ、オリジナル要素を多分に含んでいる。こちらは特殊部隊長らしくシビアな性格をしており、おまけに嫌味な奴で度々キタクラに突っかかるが、後半では少々態度を軟化させる。攻略本で離脱について全く触れられていない不遇の存在でもある。
父は15年前当時のTDF長官(ヤマオカの前任)で、部下のキタクラ参謀にナガーの一件の責任を押し付けて辞めさせたり、ナンバーテンが生物であるとの見解を示した日向博士をTDFから追放したりと傍若無人の限りを尽くした他、実はSIDOが企むある計画に加担していた。
・一般隊員、名前横の()内は名前の元ネタであろう俳優。
- メタル系先行加入組(主に東映特撮作品出演者の名前が元ネタ)
有名どころが揃っている作品もあれば、何故それを選んだ、何故このタイミングで出てくるんだというキャラクターがいたり、そもそも参戦数が少ない、特定のシーズンで登場したキャラクターに偏っているなどの格差が見られる。
(☆)マークはストーリーパートのみの登場キャラクター。
ライダー怪人
ショッカー
劇中で最初に現れた敵勢力。大幹部は全員登場。
怪人は何故か旧1号編のものばかりが選出されており、2号編や新1号編の怪人は大幹部しかいない。戦闘員は、ゲルショッカーまで「デンジャーライト」を装備する独自要素あり。原作通り何度も再生怪人が登場し、一般怪人はゲバコンドルを除いて複数体登場することがある。
ゲルショッカー
怪人は著しく少なく、結成したかと思ったらあっという間に全滅する。
- ゲルショッカー戦闘員
- ガニコウモル
- ショッカーライダー(No.1〜No.6まで登場、原作では使われず設定のみ存在していた特殊攻撃を装備)
- ブラック将軍(☆)/ヒルカメレオン
デストロン
原作通り、ゲルショッカーの壊滅後に登場。
大幹部全員が同時に登場する。怪人の構成は原作前半の機械合成怪人がメインで、結託部族はヨロイ一族のザリガーナしかおらず、キバ一族とツバサ一族の怪人は完全にリストラされている。
暗黒結社ゴルゴム
デストロン壊滅前から登場。
一般怪人枠はサイ怪人のみという冷遇っぷりで、戦闘員がいない都合上作中では再生・量産されまくっている…良いのかそれで。ビルゲニアが強敵でとにかくしつこい。
世紀王シャドームーンとの対決は、イベントの連続であっさり決着してしまう。ただしRXにならなかった場合、BLACKの状態で「RX」でシャドームーンが復活した際のエピソード(拉致される子供役は光明寺マサル君)を元にした直接対決イベントが発生する。
宇宙犯罪組織
原作通り、魔空空間・幻夢界・不思議時空をそれぞれ発生させてくる。適性がないユニットは回避・防御以外の行動が取れなくなる。
全組織が同時に存在し、各首領との戦闘パートは存在せずストーリーパートで決着してしまう。
仮面ライダーBLACKがRXに進化した場合、マリバロンが宇宙犯罪組織の怪人達を一斉に蘇らせるというツッコミどころ満載の場面がある。
黒十字軍
一般怪人枠は有名どころがそれなりにいるものの、幹部枠は日輪仮面はともかくとして、終盤の要であるゴールデン仮面大将軍が参戦していない。
なお、本作での1番手は機関車仮面だが、この時点で使用可能なゴレンジャーの必殺技は「ゴレンジャーストーム」である(原作では強化版の「ゴレンジャーハリケーン」を喰らっている)。
- ゾルダー
- 黒十字忍団
- ダイヤモンド仮面
- 機関車仮面
- 野球仮面
- 鉄人仮面テムジン将軍
- 火の山仮面マグマン将軍
- 移動要塞ナバローン
- 黒十字総統/黒十字城
BF団
初登場シナリオより前からユニコーン機関と戦っていたという設定になっている。初登場は最序盤だが登場回数はさほど多くない。
戦闘船団国家ナガー
本作オリジナルの敵組織。
構成員は主人公達の身内がほとんどであり、肉親と戦うという重い宿命を背負うことになる。
15年前、ナガーの船体にナンバーテンを構成していたヴォル細胞が取り付いて侵食、乗組員の迫水一家にも未知の生体金属が取り付き悪の精神に洗脳・支配されてしまう。そして彼らは専用の装束と融機鋼を身に纏い、宇宙中を荒らし回る最凶最悪の組織「戦闘船団国家ナガー」へと変貌を遂げてしまった。
自ら侵略・破壊行為を行うだけでなく、利用価値がある悪の組織に取り入って侵略兵器を売り込む死の商人としての側面も持っているなど、侵略をゲームのように楽しんでいる邪悪な集団である。
その目的は「次元歪曲フィールド」というワープ空間のようなものを宇宙中に張り巡らせ、どの星へも侵略者を瞬時に送り込めるようにすること。そして地球で「ガイア計画」なる企みを実行することである。
- ゼファス/鋼帝ゼファス(迫水キイチ)
ナガーの総帥である鋼帝ゼファスが、融機鋼を装着し変身する。その正体は、タクマの父であり元SIDO長官だった迫水キイチ。
自身を「全宇宙を支配する、全能で全知なるただひとつの存在」としている、高慢かつ尊大な男。さらに「生きとし生けるもの全てが苦痛と絶望に満たされながらゆっくりと朽ち果てる様を見たい」という、極悪非道な性格になってしまっている。
しかし、ギャバンと戦闘し行方不明になった息子のルシファードのことは「性格が自分に似ていて可愛い」と言い、探して連れ戻すようアテファリナに命じ全宇宙を回っていた。
EATERのことは「余計な感情に左右されない究極の戦闘生体兵器」だと語り、「わしの可愛いEATER」などと呼んで配下に置いている。
鋼帝の名に相応しい屈強さを誇るが、武装の射程が短め。
- アプファロン/邪学者アプファロン(迫水リョウマ)
タクマの兄である邪学者アプファロンこと迫水リョウマが、融機鋼を装着し変身する。
インテリヤクザのような性格で、悪の組織に低姿勢で兵器を売り込みつつも内心では見下しており、利用価値のなくなった者は計略的に切り捨てる。融機鋼に関する知識に長けているようで、ルシファードが融機鋼を扱えるようになったのは彼のおかげらしい。
メタル系ではアミーゴに現れヒーロー達に直接宣戦布告し、立花に「次に来る時はコーヒーぐらいご馳走様してくださいよ」と冗談を言う余裕を見せる。バイオ系ではアテファリナと共にTDF極東基地に侵入し、ウルトラ警備隊に対し宣戦布告した上でアンヌ隊員の腕に時限爆弾装置をセットするという残忍さを見せる。
射程が長く攻撃力が高い武器を使ってくる強敵。
- アテファリナ/闘姫アテファリナ/迫水リョウコ(☆)
タクマの姉であり、リョウマの妹である闘姫アテファリナこと迫水リョウコが融機鋼を装着して変身する。
かなりサディスティックな性格で、プラズマで作り出すムチを振り回して攻撃する。次元歪曲フィールドを操る能力を持っている。
悪の組織への取り入り方や切り捨て方は兄と同様。ヴォル細胞やEATERに関する研究に熱心で日向博士の研究を援助しており、エイジ達への実験やサトル達のヴォル細胞の暴走に関して彼女が何らかの横槍を入れたらしいことが示唆されていたりと、色々な場所で暗躍している。
サキの創造主でもあり、彼女の名前は亡き母から取ったという。
最終盤で洗脳が解け、正気を取り戻すのだが…。
- ナガー
元はSIDOが開発した宇宙要塞艦だったが、船体は異物(ナンバーテン)に取り付かれ錆びたようなおぞましい姿になっている。
だが、ヒーロー達やTDFのあらゆる攻撃が通用しない(超兵器R1号すらも通じない可能性がある)ほど強固な装甲を誇り、まさに難攻不落の要塞である。
物語後半で火星付近に突如として現れ、そこからゆっくりと地球に接近する。メタル系では次元歪曲フィールドを展開し都内に宇宙空間を出現させ、地球に降り立つのではなく迫っている様子を人類に見せつけるというパフォーマンスまで演じた。
そしてクライマックスではTDF極東基地の目と鼻の先にある富士樹海に着陸、15年振りに地球に帰還する。だがその後は、艦首を天に向けながらただ静かに時を待つかのように佇んでいた。
出入口は存在せず、アテファリナが管理する次元歪曲フィールドによって内外の行き来を行うため、突入は不可能と思われていたのだが…。
- ギガント、ギガント2
ナガーが保有する戦闘ドロイド。
生体兵器であり、ヴォル細胞を喰らう必要があるEATER達のエサとなっている。岩本博士の見解では、人間に近い高等生物が核になっている可能性が高いという。
- ケルバーン、ケルバーン2
ナガーが保有する戦闘機。
2はかなり性能が高く、物凄い数の大群で出現し瞬く間にヒーローを蜂の巣にしてしまう。防衛隊の戦闘機などはひとたまりもないので、隊員の死亡が敗北条件になっている場合は周到な準備と行動が必要になる。
- ゼファス・コア
ゼファスに寄生していた存在で、遙か昔からいくつもの惑星を渡り歩き、資源の豊富な惑星と融合を繰り返し生き長らえてきた。
人類を地球に巣食う害虫呼ばわりし、宿主であったゼファスのことすらも「くだらん人間」と吐き捨てる。
富士山地下でヴォル細胞を培養、地球との融合を目論んだ。
EATER
サトル、タツヤ、カオリの3人は、エイジやランと同じようにヴォル細胞を移植され異形の姿へと変身可能になった者達。
ヴォル細胞が暴走し始めており、その影響で悪意に支配されている上に、他のヴォル細胞を持つ生物を喰らい続ける必要がある。
アテファリナの手引きでナガーに加担し、飢えを凌ぐためにエサとなるギガントを捕食している。また、良質なEATERであるエイジの放つ"獣の匂い"を追い、彼を喰らうことを目的としている。
メタル系では、最終話に突如敵として登場し素性は一切明かされない。
- ヴォルフィード/日向サトル(☆)
ランの兄である日向サトルが、ヴォル細胞を移植され変化した姿。
父・日向博士に自らや周囲の人物が実験台にされたことをアテファリナから聞かされ、その恨みからタツヤに研究所を焼き払うよう指示し、その後はヴォル細胞の暴走もあって冷酷な性格になってしまった。
3人組のリーダーで、強すぎるがあまり仲間は彼に逆らえない。妹であるランに対しいたぶることも全く躊躇せず、エイジのことは捕食対象としてしか見ていない。
全ての能力が他のEATERとは比べ物にならないほど高く、射程が長いためかなりの強敵。
- ヴォルハザード/藤堂タツヤ(☆)
サトルの友人である藤堂タツヤが、ヴォル細胞を移植され変化した姿。
気性が荒く野蛮な男で、アテファリナが「最も粗暴なタイプ」に仕込んだという彼のEATERは、共喰い回避のために覚醒を意図的に遅らされていたほど凶暴。
暴走したサトルによってカオリと共にヴォル細胞を移植されたが、周囲の人々を実験台にし巻き込んだ日向博士やそれを庇うラン達が憎いと語りつつも、サトルとは仲間として共に行動している。
最終盤では他の2人と共にヴォル細胞の核分裂により身体に異変が起こり始め、細胞を制御できているエイジの身体を調べてその謎を解くべく戦いを挑むのだが…。
防御力が高いので、初戦では効果的なダメージを与えるのは難しい。
- ヴァルキュリア/簑島カオリ(☆)
サトルやタツヤの友人である簑島カオリが、ヴォル細胞を移植され変化した姿。
クールな性格でEATERの種類や生態について詳しく解説してくれる他、ヴォルハザードの前に仮面ライダーが現れた際には、「彼の力が全く読めない」からと気をつけるよう忠告している。
3年前の研究所の火事の日、エイジの力を試すため謎のEATERとして襲い掛かるが、返り討ちにされている。
最終盤ではエイジがいるアミーゴに現れ、彼にヴォル細胞を制御できている秘密を教えて欲しいと懇願するのだが…。
父は日向博士の助手だったが、火事に巻き込まれて死亡している。
攻撃力と移動力が高く、エイジ1人で彼女と多数のギガント2を相手にしなければいけないシナリオが2度もあるため、多くのプレイヤーが辛酸を舐めた。
- ヴェルヴェット・フューリー
バイオ系最終盤に登場。
ゼファスからのプレゼントとして聖夜にエイジの前に現れ、詩的な台詞を詠みながら襲いかかって来る。
こうして見ると、本作は年配の特撮ファンにとっては夢の作品のように思える。
しかし、残念なことに本作は「バンプレストのキャラゲーの中でも、『ガイアセイバー』に並ぶワースト級のクソゲー」という汚名がかけられている。
驚異的な難易度、呆れ果てんばかりのバグの量、原作準拠とはいえ爽快感皆無の巨大ユニット戦、楯にしかならない特殊部隊ユニット、意味不明な選択肢、鬱陶しいだけの弾数制限システム、よく言えば味のある・悪く言えばテキトーなシナリオ、凝縮しすぎな展開などなど、挙げればキリがない大量の欠点が本作には見受けられる。「クリアしただけで褒められる」とまで言われる始末だ。
バグの代表例
- ゾフィーがバグの塊。まず原作の初登場時から飛んで来ているのに飛行不能。確定で加入するタイミングよりも早く加入するルートがあると複数の攻略本に記載があるが、そちらを通ると一切加入しなくなる。レベルが上がっても一切成長せず、ステータスがレベル1の状態のまま。カラータイマーが鳴りエネルギー切れを起こすか撃破されると、離脱して二度と使えなくなる。通常戦闘画面で「M87光線」を使うと、ダメージが表示されず敵のHPゲージが減らない(内部処理はされて通ってはいる)。…というように、スタッフはゾフィーに何か恨みでもあるのかと思える程にユニットとしての体を成していない。
- キカイダー01が2体同時に出現するシナリオがある。ステータスは2体で共通だが、それぞれで行動が可能。全ディスク共通して確定で発生するので、テストプレイをしていれば一目でわかるはずのヤバいバグが放置されているのがこのゲームのクオリティを物語っている。
- ウルトラブレスレット取得前のウルトラマンジャックに強化パーツを装備しても、シナリオ開始時やクリア時に外れてしまう。
- バイオ系のシナリオで、ウデスパーを最後に倒すと進行不能になり、マップ兵器で味方を爆殺すると進行することがある。
- アニーの「格闘」は、通常戦闘画面だとダメージが表示されず、本来敵を倒せるだけのダメージを与えてもHPゲージがわずかに残ってしまう。だが内部では正確なダメージが通っているので、ゲージが残っていても倒すことはできる。
- 強化パーツには遠距離攻撃の射程を+1してくれる「ユシマダイオード」(「ウルトラセブン」に登場)があるが、Lサイズ支援メカに装備できない。原作では基地のレーダーの範囲を拡げる効果を発揮し、メカにこそ装備できてナンボのはずなのに。
- 他にも、攻撃する際にパーツを選択して、威力を増したり気力を上げエネルギーを回復してくれる「パーツアタック(PA)」という種類のものがあるが、本来は一度使ったらなくなるはずが残り続け、さらに回復系のものはパーツ選択→武装選択キャンセルを繰り返すと1ターンで何度も回復できてしまう。
- オプションでは本編で一度見聞きしたBGMやムービー、登場したキャラクターの情報が書かれた辞典を閲覧できるが、バグに加えて没データなどがあるため全ルートを通ってもコンプリートされない。チートを使えば全て引き出しが可能で、本編に出てこないアロンやマーラ、カーラが辞典に出てきたり、作中のどこにも使われていない「スーパー特撮大戦2001」というBGM(サントラには収録)が出てきたりする。
- セブン(メタル系)・ジャック(バイオ系)が故郷に帰還し離脱した直後のシナリオで、その人間態が変身不可の状態で出撃選択リストの中にいる。セブンの変身態であるダンはもちろん、ジャックと一体化した郷秀樹も地球を離れているので、もう帰ってきたの?ウルトラマン状態。
おかしな仕様
- 弾数制限がある武装は、シナリオをクリアしても弾数が回復しない。個別に強化パーツや発電所で回復するか、ゲームオーバーになってリトライで全体回復が必要になる。
- 資金・資材が分かれている意味がほぼ皆無。資金だけの用途は博士の投入くらいで、片方だけを稼ぐことが出来ないので煩わしいだけ。
- 基本的に敵ユニットのレベルが高い。こちらは多数のユニットを抱えレベルアップや改良でなんとか強化させていくが、後半になると全く追いつかずにフルボッコにされることもしばしば。味方のレベル底上げ措置などなく、満遍なく成長させても全体が低レベルになり特定のユニットだけ育てると他が全く育たないので、必然的に使用するキャラクターが限られていくことになってしまう。
- 異常に高難度なシナリオがいくつもあり、事前に知っていて念入りに対策するかチートでも使わない限り詰みかねないこともある。
- 一部の原作再現の負けイベントで、何故かヒーローを倒すはずの敵の攻撃が必中必殺ではなく、当たりたくても勝手に避け続けてしまい、エネルギー切れを起こして負けられずにシナリオが進まないという事態を引き起こす厄介者(特にコイツとコイツ)がいる。負けなければならない味方ユニットを成長させ過ぎていると進めないという、本末転倒な事態になる。
- 郷秀樹は、成長させるほどに敵の攻撃を避けて変身しにくくなってしまう。一応、運動力の低い乗り物に乗って撃破されれば変身できるが、面倒な手間でしかない。
- ウルトラマンが初戦でベムラーにスペシウム光線を使用するとベル・ヘレンが、しないとライダーマンが仲間になるルートに分岐するのだが、両者との関連性の欠片もない上に全くのノーヒントなので、謎でしかない。
- キカイダー兄弟とビジンダーの移動力が低い。原作では人間より身体能力が高く足も速い設定なのだが、本作では何故か移動力が平均の5より1つ低く設定されている。だがダークやシャドウのロボット達は戦闘員以外移動力5なので、謎としか言いようがない。特にキカイダーは初期武装の射程が全て1なので、使いにくさに拍車をかけている。
- ハカイダーが出現している間、全ての戦闘後にBGMが強制的に「ハカイダーの歌」に切り替わる。他にも特殊イベントでBGMが強制的に切り替わることがあるが、複数回出現するユニット由来でこの仕様なのはハカイダーのみ。一応、脳の血液交換のために数ターンで離脱するのだが、強い・しつこい・倒せないの三拍子で苦しんでいるところに一瞬ロードを挟んで毎回切り替わるのでかなり鬱陶しい。原作でも彼が出現した際によく流れていたので、印象に残っている人も多いだろうが…。
- ブレインロボット・ハーケンキラーの運動力がチート級。だいたいのユニットが40〜60台、高くても70台が基本値の中、1体だけ140という狂った数字に設定されている。おかげでチートでレベル99・フル改良したワンセブンでも攻撃を当てることすらままならず、命中率が高いセブン違いのウルトラセブンがなんとか当てられるというレベル。確かに原作でもすばしっこいので、大きな犠牲を払ってやっと倒した相手ではあるのだが…。
- さらに本作でもそのシーンが再現されているのだが、ハーケンキラーは無傷なので結局自力で倒さなければならない。おまけに描写のわかりにくさから、犠牲者がまるでグラビトンからハーケンキラーを庇って死んだかのようになってしまっている。戦闘後にフォローの台詞が入るが、それにしてもあんまりである。
- 一部のシナリオでは、ランドマークが敵軍に制圧されている状態で敵を全滅させた際に戦闘員系の雑魚キャラが3体ほど永続増援する場合があり、稼ぎに利用できるが自軍が制圧してから敵を全滅させないと終わらない。そういったシナリオでは勝利条件に「ランドマークの制圧」が含まれており、支援部隊ユニットが全滅するとゲームオーバーになる。だが、該当するシナリオで固定出撃メンバーに支援部隊がいないことがあり、任意の選択増援時に支援部隊を出撃させなかった場合、敵を全滅させた段階で制圧不可能によりゲームオーバーになる(しかも制圧が勝利条件に加えられるのが増援選択後)という不親切な仕様がある。支援部隊を強制的に出撃させるか、選択時に含めるよう警告を出すなどすれば良かったのに。
- シーゴラスはMATの加藤隊長の追加装備「レーザーガンSP-70」でしか倒せないが、該当のシナリオで戦闘を素早く終えるとシーゴラスの登場や装備追加がスキップできてしまい、クリア時に追加されるなどの救済措置がない。その後バイオ系でのみシーゴラスが再度出現するシナリオがあるが、SP-70を持っていない場合確定で詰んでしまう。そもそも原作ではSP-70で角を破壊しただけで倒したわけではないので、何故そんな仕様にしたのか謎。
- 他にも、ルシファードの最強武装「グラビティ・ファントム」が追加されるシナリオで、やはり敵を素早く倒すと追加をスキップできてしまい、救済措置はない。どちらのケースも通常プレイではあまり起こり得ないことだが、その可能性が存在していること自体が問題といえる。
- ウルトラホーク1号と2号が、原作と違い宇宙空間に適応していない。影響があるのはメタル系の1シナリオのみだが、特に2号は宇宙ロケットなのに宇宙に入れないという大きな矛盾を抱えてしまう。代わりに宇宙に適性があるステーションホークが登場するが、それならせめて2号にだけでも適性を付与すれば良かったのでは。
ストーリーの矛盾点
- メタル系の序盤で、ルシファードが元々はナガーの大幹部であったことがダブルライダーや渡五郎に知られることになる。だが後半のシナリオでダブルライダーが「タクマがナガーに乗っていたのは初耳だ」などと言い出し、風見が一瞬タクマを疑うという展開がある。
- バイオ系の序盤、エイジは藤堂タツヤについて特に関係が深くないような口振りするのだが、最終盤での対面時に「タツヤ」と呼び捨てにしている。サトルとカオリにはさん付けなのに。
- 「帰マン」がベースのシナリオは、一部順番が原作と前後している。そのため坂田兄妹が存命なのにもかかわらず何の脈絡もなく郷が次郎を呼び捨てにしていたりと、原作を知っていれば違和感が出てくる展開がある。
その他、台詞枠のキャラクター名や顔グラの間違い、ムービーの取り違え、おざなりなエンディングムービー、周回要素やクリア特典なしなど、残念は点は枚挙に暇がない。
勿論、このゲームは「何もかもクソ」というわけではない。オリジナル主人公は(約一名除いて)なかなか評価が高く、戦闘アニメはウィンキー時代のスパロボや同時期の『スーパーロボット大戦α』と比較してもよく動くし、ミュータンロボットやダークロボットは倒されると破片が散乱する、ショッカー戦闘員は溶けるという芸コマな面があったりする。
BGMに至っては本家スパロボ以上のカッコよさと称する人もいるほどで、選曲も『アニーにおまかせ』などマニアックなものがある。
ただただ、短所があまりに多すぎるが故に、長所がかすんで見えるだけなのである。
中古店でも割と見かけるので、これからプレイしようという酔狂な特撮ファンやクソゲーハンターの皆様へ攻略法を教えておく。
- まず、攻略本を中古で買ったり攻略サイトを見て自分が通るルートを確認する。そのうえで強制出撃ユニットを確認し、該当のステージまできちんと育成すること。
- 「仮面ライダーが好きだから仮面ライダーだけでクリアしよう」というのは甘え。ここでいう育成とは改造やレベル上げをまんべんなく行うという意味であり、選択出撃の中に後で使うユニットを必ず出撃させて経験値を与えたりすること。イナズマンの逆転チェストはかなり優秀だが出番が少ないメタル系ルートではほかのユニットに経験値をあたえるため2軍落ちも考えること。逆にメタル系で最終話まで使うキカイダーは多少使い勝手の悪さは無視してでも育成すること。
- 巨大ロボは弱いしウルトラマンは制限時間があるからと言ってLサイズユニットを全部シャイダーに任せないこと。少ない出撃枠の中で少しでも経験値を稼がせ、必要経費と思って巨大ロボ系を改造すること。ちゃんと改造や育成をすれば雑魚のケルバーンぐらいなら無双できる。
- 強制出撃以外は、ステージの大半が初見殺しなだけなので十分にクリアできる。上記の理不尽要素も多少オーバーに書かれているだけなので。
- 使用者の気力を上げるソウルタブといった強化パーツの生産や無限稼ぎの存在、バグ技(戦車など複数の利のビークルでは運転手の経験値が同乗者にも入ってしまうというのを利用し、レベルの低い支援部隊が戦闘員を倒した際の経験値をレベルの高いヒーローに分け与えられる)を使えば楽にクリアできる。
- あとはぶっちゃけ運だったり、ワンパターンや多少無理のある展開、理不尽要素に耐える根性。
コンパチヒーローシリーズではSD化されたヒーローがクロスオーバーすることは珍しくないものの、スーパーロボット大戦のように原作をベースにしたクロスオーバー特撮ゲーは2023年現在この作品のみである。
皮肉なことに、現在も続くスーパーロボット大戦には6シリーズも特撮作品が参戦するのであった。
ちなみにスマホアプリ『スーパーロボット大戦DD』には本作のBGMの一部がアレンジして使われている。
続編が作られていない理由としては、ゲームの評価以前にスーパーロボット大戦シリーズでの特撮キャラクターが全て変身後の姿で登場している点、『ロストヒーローズ2』では顔出しの幹部であるマリバロンが登場せず、原作では顔出しだったブラック指令も水晶玉の光で顔を隠されていることから察するに、肖像権の問題があるからだと思われる。
変身前を出す必要のないゲームコンセプトの『コンパチヒーローシリーズ』や登場キャラが基本的にゲーム・アニメキャラであるスパロボならいざ知れず、過去の映像作品、それも実写作品をベースにする以上は避けて通れない問題(それも防衛隊などの協力者を出したいというのなら尚更)なのである。
特に特撮作品の中にはその手の観点から配信が長年見送られたと思しき作品があり、該当作は変身前が登場しない『ロストヒーローズ2』で登場しており、今後も変身前込みで続編を作るとなると、参戦が難しい(肖像権を抜きにしても、設定が現在の表現にそぐわない)作品も当然出てくることであろう。
他にもデモパートに原作の映像を使っている点や、基になったスパロボが今ではロボット・メカ・パワードスーツに関連する作品であれば、アニメ・ゲーム・特撮と幅広いジャンルが参戦でき、幅広い層を取り込めるという懐の深い作品になってしまったからなどの様々な要因が考えられる。
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