映画『シン・仮面ライダー』に登場する組織は→アンチSHOCKER同盟
概要
『仮面ライダー』第92~94話に登場したショッカーに対抗する第三勢力の組織。
世界規模で存在し、構成員のほとんどがショッカーとその後継組織ゲルショッカーの活動によって被害を受けた人々である。劇中では南米支部の存在が語られ、当時南米で活躍していた一文字隼人とも接点があった。
作中で登場した構成員は小暮精一郎(演:上野山功一)と石神千恵(演:小野恵子)および名前の明かされていない三人の男性、連絡員と思しき修道服を着た女性のみ。
作中では南米支部が入手したゲルショッカーの首領の正体に関わるコンピューターテープを巡って、少年ライダー隊に協力を要請。エイドクガーやショッカーライダーとの激しい争奪戦を繰り広げた。
ダブルライダーがショッカーライダー6体の攻撃で苦戦を強いられた際には援護に駆けつけて撃退に貢献したが、エイドクガーを捕虜にした事が仇となり、基地を襲撃されて小暮がナメクジキノコに寄生されてしまう。更に名無しの3人はエイドクガーに殺され、千恵が唯一の生き残りになった。その後、組織がどうなったかは語られていない。
また、テープも偽物にすり替えられてしまったため、首領の正体はつかめずじまいだった。
一応は善玉組織であるものの、ライダー隊のメンバーが人質にされた際には交換条件として提示されたテープの受け渡しを拒み、その理由がショッカーに対する報復心だったことから、滝に「エゴイストの塊」と罵られている(ただし千恵が独断で一文字等にテープを託したり、人質救出作戦時に援護に駆けつける描写もあるため、完全な悪役扱いはされていない)。
派生作品
漫画『新仮面ライダーSPIRITS』では、同盟に所属する以前(TV版第11~14話にあたる時期)の小暮と千恵が登場。(改造される以前の)一文字隼人にショッカーの悪事を暴いて欲しいと依頼するが、それを察知した怪人軍団の襲撃を受けてしまう。その後、拉致された隼人を救出するために東京湾夢の島のショッカー基地へ侵入した。
小説『仮面ライダー1971-1973』においてもショッカー打倒を掲げる組織として登場。その実態は「各国政府、軍部、企業の寄り合い所帯でできた非合法組織」 であり、ショッカーよりも組織の規模は大きい。また、TV版以上に負の面が強調されており、ショッカーの技術や資産を奪い、やがてショッカーに代わって世界を牛耳ろうと企んでいる。その為、本郷猛にとっても純粋な味方とは言い難い存在である。日本で主に活動している幹部は田中一郎こと「大使」の弟・田中二郎。
非公式の二次創作ではあるが、web漫画『HYBRID INSECTOR』では本郷猛の技術を人間用に応用した強化服「外骨格装着ヘレティックシステム」を用いて「虫(ハイブリッドインセクター)=仮面ライダーの残党」の討伐に従事している。
本作では、七人ライダーの最後の戦いの後に仮面ライダー達が世間から異形の者として切り捨てられる世界観となっている。
余談
小暮の漢字表記はOPのキャスト欄にも記載されていないので不明瞭なところがある。東映公式の『仮面ライダー図鑑』や『新仮面ライダーSPIRITS』では「小暮」となっているが、「木暮」と記載している資料もある。
テレビ番組『クイズ!脳ベルSHOW』に小野恵子が出演した際、彼女が千恵役を演じていた事が紹介されたのだが、番組のテロップにはTV版ではなく小説『仮面ライダー1971-1973』版アンチショッカー同盟の解説が記載されていた。これでは悪役と勘違いされてしまったのではないだろうか……