解説
『イナズマンF』に登場する、エスパーにして、実験都市・デスパーシティを根拠地とする武装集団「デスパー軍団」のトップ。演じたのは安藤三男。
右目が隻眼であり、あまり台詞を発せず、腹心の部下であるウデスパーやサデスパーはその表情や身振りで意思を察している。非常に謎の多い人物である。
有していた超能力はとてつもなく強大なもので、彼の能力により5万人の市民が収容されていたデスパーシティが位置する空間が構成されていたほどである。人工太陽を爆破し、日本列島を沈没させるという作戦が、イナズマンに共感した娘のカレンに阻止されたことから、娘を自らの手で殺害し、さらに腹心の部下を失い、デスパーシティも消滅し、イナズマンとの一騎打ちではパンチを腹部に受け倒れ伏した(生死は不明)。
演じた安藤氏の代表的な役の一つであり、スタッフからの評価は高かった。『人造人間キカイダー』に続き、安藤氏と共演した伴大介は「ギル(プロフェッサー・ギル)は狂乱するけど、ガイゼル総統は本当に無機質な感じだった」と、役にのめりこむ安藤氏の姿勢を尊敬している。「ただ、最後にカレンが出てきたことで、急にガイゼルに人間性が出てきちゃって、あれはちょっといただけなかった」とも評している。
漫画版「イナズマン」にも総統と呼ばれる人物が登場。巨大化や超能力クローンと呼ばれる特殊能力を持っている。
関連項目
小泉鈍一郎:似た格好をした総統繋がり。