イナズマンF
いなずまんふらっしゅ
渡五郎=イナズマン、帝王バンバ率いる新人類帝国、ガイゼル総統のデスパー軍団による三つ巴の戦いの中、火炎ファイターと化したバンバは散った。
自らの触覚から、超能力を増幅する新兵器「ゼーバー」を作り出し、パワーアップしたイナズマンはIP捜査官・荒井誠と共にデスパー軍団に闘い挑む。
本作は前作の第3・4クールに相当する(前作の最終回で「つづく」のテロップが表示されていた)ことから、シナリオナンバーもやはり前作からの通し番号になっている。
前作の途中から脚本に加わった上原正三、監督の塚田正煕、東映のサブプロデューサー加藤貢らを中心に、当時としては子供向けドラマの枠をはみ出さんばかりの非常に重苦しいストーリー展開のエピソードが多く作られた。
こうしたドラマ重視の方向性から渡五郎を取り巻く人物をはじめ、サナギマンや愛車・ライジンゴーの活躍も極力減らされている。
代わって、五郎のサポート役として妻子をデスパー軍団に拉致されているという設定を持つインターポール捜査官・荒井誠が加わり、その一方で女性ゲストを頻繁に登場させてそれぞれが各話の核心を担う存在として位置付けた。
没にされた最終回の準備稿の結末にはデスパー軍団を壊滅させた渡五郎は全超能力を完全に失い、「東映まんがまつり」の看板を見上げ、誰も知られないまま五郎は何処かへ去っていくと言う悲しい結末が検討されており、BGMは塚田監督による「イナズマンのバラード」を流すことも予定されていたが、申請試写等で本社上層部から目をつけられていき叱責を受けていた平山プロデューサーの反対があったため加藤は折れ、この結末は幻となった。
だが、加藤は諦めなかった。
14年後、加藤は『特別機動捜査隊』・『特捜最前線』の流れを汲んだ東映本社版・『あぶない刑事』というべき『ベイシティ刑事』のプロデュースを担当した。そして、最終回において本作の没案をリアレンジし「すべてを無にする」ラストシーンを披露したのだった。
確かに不本意な部分はあったが、平山の叱責と加藤の折れと再挑戦は「ある意味」では苦渋の英断だった…。
渡五郎/サナギマン/イナズマン
ファントム軍団を壊滅させたものの、その余韻に浸る事なくデスパー軍団の襲撃を受けて彼を助けた荒井誠と共に過酷な戦いの日々に身を投じる。
サナギマン、イナズマンともに外見は前作と同一だが、イナズマンは前作の24話からマフラーの色が黄色からオレンジ色に変更された(本作第26話からは、新たに「F」の文字が染め抜かれている)。
超能力戦主体の前作に対し、本作では空手を意識した格闘戦主体の戦闘スタイルとなり、超能力は増幅装置であるゼーバーを介して使用するようになった。
主な必殺技はゼーバーで招来した雷撃を敵にぶつける「ゼーバー・イナズマンフラッシュ」。
荒井誠
インターポールの秘密捜査官。
五郎を地下50メートルに作られた隠れ家(秘密基地)に住まわせている。
後に自身の体がサイボーグであり、同時にデスパーシティの元住民であることが判明する。
デスパー軍団
デスパー軍団の首領。バンバをはるかに上回る超能力を持つ。
潰された右目は、何らかの秘密が隠されている。
カレンという一人娘がいる。
デスパー軍団の幹部でガイゼルの「右腕」にあたる存在。
前作の24話から暗躍し始め、その結果、ファントム軍団を内部から崩壊に追いやった。
32話でイナズマンとの一騎打ちで倒されてしまうのだが・・・
ウデスパーα
倒されたウデスパーの残骸の一部から作られた。
ウデスパーの「力」部分を受け継いだ兄。体色は赤銅色で頭部の左右には曲刀状の角がある。
力に頼りすぎて粗暴な面が目立つ。
ウデスパーβ
同じくウデスパーの残骸の一部から作られ、その「知」の部分を受け継いた弟。
体色は銀色であり、頭部の中心部に曲刀状の角がある。
兄であるαとは仲が悪い。
ガイゼルの「左腕」にしてデスパー・シティの市長を務める。
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