帝王バンバ
ていおうばんば
CV:飯塚昭三
特撮ドラマ『イナズマン』に登場する、悪の組織新人類帝国を掌る帝王。
瞬間移動や、眼光を光線として放射する能力などの強大な超能力の持ち主。
「バ~ラバラバラバンバ~‼」という呪文とともに現れる。その正体は超高熱の火炎を自在に操る火炎ファイター。
その性格は残忍にして冷酷であり、渡五郎の懐柔に失敗した彼の母親である渡シノブ・バラバンバラをあっさり処刑するほど。一方で、ミュータンロボットが服従を誓っている内は逃げ帰ってこようが寛容に流しており、徹底して逆らう者・無能な者に価値を認めないという点では一貫している。
いずれ訪れる人口爆発による資源・食糧問題を憂い、超能力をもたない人々を「旧人類」と呼んで嫌悪し、ミュータンロボット・新人類が支配する世界を作り出そうとする。
平山プロデューサーによる設定では本名はチト、後のガイゼル総統を同士として新人類帝国を結成するも、後にガイゼルは袂を分かったとのこと。ガイゼル総統は最終話近くになって腹心の部下ウデスパーに指令を下し、新人類帝国の兵士たちの大半をデスパー軍団にスカウトする。
追い詰められたバンバはイナズマンと手を組もうとするが、拒まれたことで彼を拉致し、最終計画である日本列島沈没作戦を実行するが、自らの体組織を使って超能力増幅装置「ゼーバー」を作り出したイナズマンに脱出され、火炎ファイターとなって勝負を挑むが敗北。巨大化までしてイナズマンを倒そうとするが、力尽きて大爆発を遂げた。
余談だがガイゼル総統の演者・安藤三男氏は『人造人間キカイダー』でプロフェッサー・ギルを演じているので、ハカイダーがギルに裏切られるというキカイダーとは逆のシチュエーションになっている。
ゲーム『スーパーヒーロー作戦 ダイダルの野望』
世界大犯罪組織シャドウの支配者であるビッグシャドウと同様のポジションで登場。プロフェッサー・ギルの最終兵器であるジャイアントデビルと融合して世界征服をもくろむが、ヒーローたちに敗北した後、帝王ダイダス操るジャイアントデビルに踏みつぶされた。
なお、ギルハカイダーに命令を下すシーンが何度か存在するが、同じ声なので部下が混乱しないか心配だ。
原作では月面を基地とし、自らの超能力を増幅する装置と一体化し、常に巨大ロボ「ムーンウォーカー」に乗っている。セリフの上では何度も存在を示唆されているが、登場したのは最終回のみ。
こちらではイナズマンを完全に支配下に置くが、自らの兄であり、少年同盟の創始者であるサラーに道連れにされた。
サラーによると超能力においては兄に劣っており、ムーンウォーカーに乗っていたのはそれを補うため。バンバ本体はただの老人といった風情で、ムーンウォーカーのデザインは特撮版のバンバに近い。
イナズマンVSキカイダー
MEIMU氏の漫画『イナズマンVSキカイダー』でも原作同様の姿で登場。こちらでは、プロフェッサー・ギルによって生み出されたミュータントとの設定。しかし、その力は不完全なものであるため、旧人類を滅ぼして自らの帝国を生み出そうとするが、ジロー/キカイダーによりムーンウォーカーを破壊され、ヤマタノオロチを思わせる炎の龍となり最後の抵抗を見せる。
最終的には、イナズマン・キカイダー・風田ミヨの合体攻撃で敗れ去った。
コメント
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vs帝王バンバ/火炎ファイター(イナズマン)
今回は石ノ森原作・特撮ヒーローから、超能力ヒーローのラスボスです。もっぱら『特撮大戦』で知りました。火炎ファイターよりも元のバンバとのやり取りが多いです。3,059文字pixiv小説作品