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小泉鈍一郎

こいずみどんいちろう

蛙男商会制作のアニメ『秘密結社鷹の爪』の登場人物で、本作の筆頭主人公である。
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プロフィール

本名(戸籍上)小泉鈍一郎
トリドン人名ドニーチロ(劇場版第5弾『美しきエリエール消臭プラス』より)
年齢55歳
誕生日1月1日(山羊座)
出身(戸籍上)栃木県今市市(現在は日光市)
出身(実際)惑星トリドン(現在はネマール帝国の手によって滅ぼされており存在しない)
家族構成トリドン王(父)(※1)、トリドン王妃(母)(※1)、義父(※1)、妻(※2)、息子(※3)
CVFROGMAN

(※1)既に故人

(※2)既に離婚

(※3)離婚した妻に連れられ行方不明だったが…


概要

本作の主人公で、鷹の爪団総統

容姿はアドルフ・ヒトラーを想像させるチョビ髭(2017年以降はブラック魔王、または画家のサルバドール・ダリ風の伸びた髭の形)と帽子を被っているが、劇中でたびたびバイトをしており、それに見合った服装に着替えることも多い。

外見のイメージこそヒトラーっぽいが、実際には栃木県出身の日本人……と思われていたが……。


間の抜けたところはあるが、吉田君レオナルド博士よりはかなり常識的でしっかりしている団員の保護者役でありツッコミ役に回る事も多い。

身なりのせいでレオナルド博士の夢の中の人物から「地下鉄職員」と呼ばれるのを皮切りに、町人からも「地下鉄職員」や「警備員」と呼ばれることがしばしばある。食事を作る際はいつもの服装の上に割烹着を着用している。


Twitter(現X)上では、よく文字制限を無視して途切れた投稿をし(ている)。


人物

人一倍臆病で涙もろい(泣きすぎるとえづく)が、くだらない国境を取り払い、世界をひとつに結び、疑いやいがみ合いや傷つけ合うことなく、格差を無くし、誰の子供も自分の子供の様に愛する『誰もが幸せに生きられる世界』を実現するため世界征服を掲げており、よく悪役が掲げる様な(大規模な破壊活動を伴い、人々を恐怖や絶望に陥れ、従わないものに死を与える方式)の世界征服は「あんなものは世界の私物化」と断じて決して認めないなど善良で正義感の強い人物。

しかし前述の通り臆病者でもあるため「わしらは気のいい歌の大好きな世界征服組織なだけなんです!」と発言することもしばしばあり、危機的な状況に直面すると「優しく殺して~!」「キリングミーソフトリー!!」など自暴自棄な弱音を吐いてしまう。


上記の通りで吉田君たちやデラックスファイターに振り回されては、いつも悲惨な目に遭うのがお約束となる(軽い方ならばデラックスボンバー。それ以外は瀕死の重傷を負う。吉田君曰く「頭に赤い汁が出た」)。

上記の通り生活の為に多数のアルバイトを掛け持ちしているものの、物覚えが悪い為に失敗続きで、あるエピソードでは自分だけ除け者扱いされる程。


因みに雪崩山電気産業の山本会長と身分を入れ替えた時は山本が素晴らしい指導力で鷹の爪団を生まれ変わらせたのに対して総統は「美味しいお豆だなぁ…美味しい卵焼きだなぁ…」と言いながら暢気に弁当を食べており、産業の社員たちからは「酷く無能でダンゴムシの方が数段上」と酷評され、最終的にレオナルド博士が作った世界の裏側に居ても必ず命中する小型ミサイルが雪崩山電気産業の会長室に撃ち込まれた。


中型車と大型2輪の免許証をもっているが、バイクはよく盗まれていたため現在は乗っていない。


経歴

世界征服を目指すきっかけとなったのはコピー機メーカーのアメリカ法人で働いていた23年前の8月3日に新型のコピー機を納品するためNASAへ出向いたところ、NASA職員にシャトル内の不足機器の取り付け作業員と勘違いされ、無理矢理スペースシャトルに乗せられてしまう。

その後、宇宙へ飛んだスペースシャトルから降りることも出来ずに困惑していると、職員の目に入らぬよう開閉用ハッチへと移動し、宇宙服を装着。そして、ハッチが開いた際にそこから見た地球の美しさと同時にキラー衛星を目撃してしまう。

東西冷戦の真っ只中とはいえ、これが地球の上空にあることに憤慨した総統は宇宙へと放たれる前にマジックペンで落書きをした。(後にこのキラー衛星は、レオナルド博士が鷹の手を大量生産する材料となった。)

これをきっかけに「誰もが幸せに生きられる世界を作る為」と世界征服を目指すようになったが、この決心を妻の敏子に話した結果、離婚を切り出され、息子の和夫も連れ出される。


23年前に初めて創立した組織は「黒い爪団」で、資金調達の為に四谷ディスコ「YOKOANA TOKYO」を経営していた。しかしやって来たイタリア人のカルパッチョとMadowsの基本ソフトのデータが入ったディスクを取引しようとした際に、デラックスファイターにディスクを破壊された挙句、取引費の2000万円とディスコの権利も脅し取られ、結果的に取引を台無しにされてしまい、無一文となって路頭に迷っている最中、同じく客である房子と会い、彼女のアパートに格安の家賃で入居する事となり、そこが現在の鷹の爪団の秘密基地となっている。(鷹の爪ビギンズ)


レオナルド博士がいない竜の爪団の時から「ドラゴンヘッド」や「空中戦艦」などの兵器を作って積極的に世界征服を企んでいた。それから何度か組織を刷新し、前身組織「竜の爪団」(パイロット版では「蜘蛛の巣団」)をデラックスファイターによって壊滅させられ、その後組織名を鷹の爪団に改めて現在に至っている。


テレビ未放映話では33年間別の会社で働いていたことになっており、社長の奥さんに「水ギョーザに似てる」と言ったのが原因で解雇された。総統の本名が小泉であることも判明したが、没エピソードであるため本編との矛盾が存在する。

しかし、Twitter(現X)上で本名が小泉鈍一郎(どんいちろう)であるとプロフィールに書き込んでおり、『ハイブリッド刑事』の特報では総統の本名が小泉鈍一郎とクレジットされている(元ネタは小泉純一郎内閣総理大臣)。

NEO以降でも本名である「小泉」の名が何度か出てきている他、上記の鷹の爪ビギンズでも大家さんからは「小泉の鈍ちゃん」と愛称で呼ばれていた。


2017年以降は総統の髭の形がブラック魔王、または画家のダリ風の伸びた髭の形になっている。

総統(本物)のツイッターによると、映画「DCスーパーヒーローズvs鷹の爪団」の公開に当たり、「あの人」を連想させることから「海外受けが悪い」とのことで差し替えられている。

ちなみに総統自身も当初は自分のヒゲが差し替わっていたことを知らなかったようで、初期の特別編でのアニメ中はいつの間にか元のチョビ髭に戻っていたり、回想シーンなのに髭が変えられていたりと矛盾点をやってのけている。

後に、髭の矛盾は無くなり、着ぐるみの総統も伸ばした髭に反映された。


デラックスファイターとの因縁

デラックスファイターとの因縁はかなり長いもので、23年前に最初に創設した「黒い爪団」の頃から彼とは戦い続けている(同エピソードでは、当時22歳の総統に髭が生えておらず、顎髭が生えており、また戦闘員が多数いた)。

前述のとおり、鷹の爪団の前身組織も壊滅させている。


出生の秘密

劇場シリーズ第5弾『秘密結社鷹の爪 鷹の爪GO 〜美しきエリエール消臭プラス〜』で出生の秘密が明かされた。

その正体は地球人ではなく地球より遥かに遠く、銀河系で最も文明の発達が進んだ惑星トリドンで誕生したトリドン人の王子「ドニーチロ」だった。

その為、毎回デラックスファイターにデラックスボンバーで吹き飛ばされても何事もなかったかの様にすぐに復活する(本人曰く「ギャグアニメだから」と思っていた)回復能力や、自分の利益よりも他人の利益に打ち込む精神、耳がとんがっているのも、一族の名残であることも判明。地球人以上に地球を愛した男でもあった。


総統が生まれた惑星トリドンは、既にネマール帝国の手によって滅ぼされており、その際に両親である王と王妃によって赤子の身ながら単身地球に脱出させられている。


少年時代

ゴールデン・スペル」にて彼の中学生時代の出来事が判明。

40年前、当時は今と変わらず少々気弱な性格であり、同級生だった黒輝誉には格の違いを餌にバカにされ続けていた。そしてある日、小泉は黒輝が煙草を吸っているのを目撃し大人たちに言いつけようとしたところ、煙草が神社に引火し全焼。黒輝はその元凶を小泉に突きつけた

黒輝自身は大分このことを気に留めていたようで、過去のことを元に何か仕返しをされるのかと大分警戒心をあらわにする中、「あんなことはワシの人生ではよくあることじゃよ」と、すっかり忘れてしまっていたらしい。


そして黒輝率いるシャイニングブラックを事実上乗っ取ったシュガーをアルティメットアンチスペルで浄化した後、総統はあの事件の真相を初めて口にした。

じつは目撃したのは偶然ではなく、黒輝を陥れるための決定的証拠を掴むために追っていたのである。だが濡れ衣を着せられたことで自業自得だと悟った小泉は「二度と人を恨むことはしない」と誓った。

その後も惨めな人生を送り、人を恨まず接していくうちに、かの事件は忘れ去っていった。寧ろ、あの事件があったからこそ、今の総統、そして鷹の爪団があると言える。


一方の黒輝は、罪を着せた自分を憎むうちに、他人の狡さや弱さを憎んだ末、シャイニングブラックを結成した。

弱さを憎まずに世界を優しくするか、憎んで世界を強くするか。二つの組織は、世界征服という目標こそ一緒だが、本質である理念が真逆になったのである。

そして総統は「人間は誰しも愚かで弱く哀しい生き物、だからこそなけなしの善意で励まし、支え合わなければならない」と付け加えると、黒輝は心打たれ、「お前こそが世界征服にふさわしい」と総統を初めて認めたのだった。


余談

作者FROGMANは、『チキチキマシン猛レース』や『スカイキッドブラック魔王』のブラック魔王をイメージして作製したと述べている。


2012年の総統選挙では吉田君に大敗。ちなみに、ハローキティサンプラザ中野くんなども出馬していた。しかし、吉田にその座を譲ってもらったので再び総統に復帰した。

ちなみに吉田君が総統の座を返上した理由は「(総統になったら)いつもデラックスボンバーを最前で受けなければならなくなるのが嫌だった」から。


関連イラスト

総統!ご飯まだですか!もうお腹ぺこぺこですよ鷹の爪NEO!!WE ARE NHK!!


関連タグ

秘密結社鷹の爪 鷹の爪団 総統 お人好し 黄金の精神 いい人 理想の上司 常識人

総統のTwitter(公式):https://twitter.com/soutou_koizumi?s=21


クッパ(GOGO!マリオワールド)・・・総統と同じく世界征服を目論む悪の組織の首魁で原点におけるは憎めないながらも純粋な悪党だが、本作での彼は世界征服後に辺り一面を花畑にするという総統に似た優しい野望を掲げた他、悪の魔王になった動機が悪党同然な性格の人物(それも主人公)がヒーローになるぐらいなら悪の大魔王になった方がマシという総統に近い動機だが、こちらは最終的に改心することとなった。

剛万太郎・・・こちらも世界征服を目論む悪の組織の首領兼科学者だが、根は善人で世界征服の動機も人間の負の側面を目の当たりにした為という総統や上記のクッパに似た動機だが、こちらも紆余曲折を経て世界征服業から足を洗うこととなった。

ヴァンプ将軍・・・こちらも世界征服を目論む悪の組織の幹部で考えこそ悪党らしいが、総統や上記の悪のボス同様お人好しで部下想いな点が共通している。さらに総統と比べると人望は厚い。

ウルフ・シュミット・・・『サブマリン707』に登場する秘密結社の首魁。やっていることは潜水艦による艦船への無差別攻撃という悪の組織として真っ当(?)な悪行だが、その目的は世界征服ではなく、全面核戦争の危険を孕む米ソ他の諸勢力の対立を「世界をひとつにする」ことで終わらせるという、総統の世界征服に似た動機によるものだった。

冥府羅州烈風斎・・・『ウルトラ忍法帖』に登場する、世界征服を目論む悪の組織の首領で、総統や上記の悪のボスと違って活動・理念事態は正統派な悪党だが、部下想いでどこか憎めない一面も多いなどやっぱり総統たちと共通する点もある。

ベガ(ストリートファイター)・・・カップ焼きそば現象、ただし性格は正反対。

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