「何なりと…お申し付けください…」
概要
秘密結社鷹の爪NEO第24話「まじめに怪人づくり」で登場した怪人で、鷹の爪団史上最強の怪人と呼ばれている。
今まで自分たちが作ってきた怪人が、一芸に秀で過ぎたために他の部分で使い物にならなかったり、コンセプトからしてダメだったことに気付いた鷹の爪団は、該当話のサブタイトル通りまじめに怪人作りに着手。吉田君からの問題点の指摘やチェック、レオナルド博士からの助言を受けながら慎重にコンセプトを練り上げていった。こうして攻守ともに優れ、鷹の爪団に忠実な腰の低さを持つ怪人ヘルシータイガーが生まれた。
実戦では古代ローマ時代のものを思わせる鎧でデラックスボンバーを跳ね返してぶつけ、強靭な腕力でデラックスファイターを袋叩きにした。
デラックスファイターが大泣きしてもやめず視聴者や最初は喜んでいた筈の鷹の爪団ですらドン引きし、総統が止めに入るほどに…。
あまりに惨めな敗北をさらしたデラックスファイターはそれがトラウマとなり、鷹の爪団も協力したセラピーで復帰するまで、冷奴にすら勝てる気がしなくなる程ヒーロー活動を停止するまで追いやられてしまった(一方鷹の爪団はデラックスファイターが邪魔しなくなったせいでメンバー間で喧嘩が絶えなくなっており、程よい敵が必要という理由でセラピーに協力した)。
その後、思わぬ方向に
鷹の爪NEOのラストで、世界征服を狙うゴールデンアイ工業の社長、九条晋平がレオナルド博士を脅迫して、ヘルシータイガー10万体を量産して世界征服に乗り出した。
九条が鷹の爪団の名を騙っていたため濡れ衣を着せられた鷹の爪団だったが、彼らの無実を信じるデラックスファイターと大家さんは敵の本拠地に乗り込み救出を試みる。しかし、そこにヘルシータイガーが立ち塞がり、トラウマが蘇ったデラックスファイターは「ヘルシータイガーさん!」と叫んで怯えた挙句何もできずに九条に捕まってしまった。
その後、大家さんが総統にキスした際、吉田君とフィリップ、デラックスファイターだけでなく、偽デラックスファイターやヘルシータイガーまでも吐いており、「ロボットまで吐くのかよ！」と突っ込まれた（その後でフィリップの撮ったシーンを見た総理大臣と秘書官も吐いた）。
ヘルシータイガーをはじめとする九条の軍団を操作するアプリで活動を停止させたため、ヘルシータイガーはデラックスファイターが倒せなかった唯一の鷹の爪団怪人ということになる。
NEO以降のヘルシータイガーの扱い
こうして、デラックスファイターのトラウマ怪人として、鷹の爪団にとってはまさに最高最強の戦力になるかと思われたヘルシータイガーであったが、その後のシリーズにおいて、度々鷹の爪団員の間でネタとして上がったり、『デラックスファイターを確実に倒せる対抗策』のひとつとして作戦会議の際に出される事こそあるも、「デラックスファイターが無惨に負けて、泣き喚く姿があまりにも気の毒すぎるから」という総統の同情心から、ヘルシータイガーは半ば封印作品扱いされ、自主規制してしまっている状態にある。
鷹の爪GT第22話では、どうにかデラックスファイターにトラウマを与えない程度に加減しながらも倒せる様に考慮された『最新型ヘルシータイガー』が登場。
リモコンで、強さ調整機能、強・中・弱の三段階（『強』モードで元来のヘルシータイガー同様にデラックスファイターを圧倒し、『中』モードで漸く互角に渡り合える程度）や、自然に強弱を付ける揺らぎ機能、自動で戦いを止めるおやすみタイマー、首振りといった扇風機のような機能を装備している。
この機能を使って、ようやく鷹の爪団にとってもデラックスファイターにとっても理想的な形で戦いを繰り広げ、やはりその強さでデラックスファイターを追い込むが、新機能を色々試していていた鷹の爪団がおやすみタイマーを使った結果、とどめを刺す直前で停止してしまい、その隙をついたデラックスファイターにデラックスボンバーを叩き込まれ、初の黒星（？）となってしまった。
類似怪人
ティーカップヘルシータイガー
鷹の爪MAX10話「室内向け世界征服」に登場。大雨で室内での世界征服を余儀なくされた鷹の爪団が用意した「室内向け世界征服キット」の中に有ったものの一つで、その名の通りミニチュア玩具サイズまでダウンサイジングされたヘルシータイガー。博士がデラックスファイター様に用意した「室内向け正義の味方キット」の中に入ったデラックスファイター人形から発射される「室内向けデラックスボンバー」を跳ね返す等、一応の再現はされているが、所詮はミニチュアで有る為オリジナルとの戦闘力は雲泥の差であり、本物のデラックスファイターが相手では戦いにすらならなかった。
ブラック・エグゼクティブ
鷹の爪MAX21話「女性専用正義の味方」に登場。鷹の爪団が凶悪な怪人を作ろうとしたが、総統達の言うことを聞かず、逆に支配下に置こうとした事実上の失敗作。虫のような顔つきと、黒いシンプルなアーマーといった姿。
こちらもダイヤ以上の強度を持つ体でデラックスボンバーが効かない程の耐久(こちらは反射はできない)と、目から高威力のビームを発射する必殺技「ブラック・エグゼクティブビーム」を持つ攻撃力を誇るが、ヘルシータイガーと違って不意打ちのデラックスボンバーは効果が有り、最終的にデラックスファイターはこの怪人に寝返ったフリをしてから不意打ちのデラックスボンバーを当てた後、至近距離からの大量のデラックスボンバー滅多撃ちを浴びせて討ち取った（デラックスファイターの悪役レスラーさながらの戦いぶりを見た吉田君は「最凶最悪の怪人よりも最凶最悪だ」と評していた）。
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アーマータイガー：鎧を纏ったトラの怪人にして、所属する悪の組織における最強戦力繋がり。ただし、こちらは対戦相手のヒーローに負けている（ヒーロー側が強すぎるため）
