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曖昧さ回避編集

  1. ある一定の区域を警備し、該当箇所および地域における犯罪ないし事故の予防を目的とする職業の人、およびその組織。
  2. とある魔術の禁書目録』に登場する架空の団体。警備員(アンチスキル)。
  3. 自宅警備員
  4. 日本のお笑い芸人。「ハチカイ」というトリオのメンバー。芸名はもともと中学生の頃に使っていたハンドルネームで(当時引きこもりだったため)「自宅警備員」から取ったもの。


職業としての警備員編集

警備会社に所属し、契約の元に警備を行う者。事故や破損、盗難などの事態に備えて警戒・防護を行う民間人である。

警備業法に基づき、その業務内容によって四つに区分される。

  • 一号(施設警備・空港警備)…建物や施設そのものを管理する。空港保安検査員も含まれる。
  • 二号(交通誘導・雑踏警備)…道路の交通整理や駐車場での警備誘導を行う。
  • 三号(貴重品運搬警備・核燃料輸送警備)…現金や美術品などの貴重品を警備、もしくは放射線廃棄物などの輸送に対する警備を行う。
  • 四号(身辺警備)…いわゆるボディーガード。公的な警備・保護の対象とならない私人をストーカーや嫌がらせなどから守る。

比較的近い業務を行う警察官との違いは、警備員という職業はあくまで一般人であり、特別な権限を有していないという点にある。

例えば、警察官はデパートやスーパーなどで万引きなどの犯罪が起こったときに犯人を逮捕する、取り調べ等の目的で身柄を拘束する事が出来るが、警備員はあくまでそれらの犯罪を「防止」するための職業であり、実際に事件が起こっても(現行犯を除いて)逮捕することはできず、現場での捜査や取り調べを行う権限もない。

なお、漫画『ハンマーセッション!』2巻ではこのことについて触れられており、「警備員は警察官と違って捜査権は持っていない」「万引きの現場を押さえたら警察に通報しなければならない」「警備員が脅迫まがいの取り調べをしたら不当逮捕・監禁罪に相当する」などと解説されている。

警備業法にも明記されており、特に警備業法第15条に関しては警備会社に籍を置く際に行われる新人研修や、法令で定められている定期研修で態々掲示する会社もあるほど特に重要な条文となっている。

施設警備においては、施設管理者と同等のことができる(その権限が管理者から認められている)に過ぎない。


一方、印象以上に人材に『信用』が求められるため、ある意味では警察官に近いとも言える。具体的には、警備会社に所属して雇用契約を結ぶ際はほぼ必ず健康診断を受ける必要があり、また親類や関係者に反社会的勢力がいないことや、借金歴や逮捕歴がないこと、身元が確かな保証人の署名などを求められるなど、厳格に審査が行われる…ことになっているが、道路や工事現場等の警備ではそこまで厳格でもなく、学生の短期アルバイトなども多い。

「特別な権限を有さない」という点から、警備員の行動は全て警備会社の責任に帰属するため、管制や本部に全く連絡をとらない独断専行は結果の是非に関わらず大問題(※実際、深夜のスーパーに忍び込んでいた不法侵入者に対し、警察に通報せず一人で立ち向かってこれを確保した警備員が処分されたケースもある)である。サスペンスドラマなどフィクションで描かれるような「でしゃばり」の警備員はほとんどあり得ないといえる(「深夜の警備≒死亡フラグ」扱いされるなど、フィクションならではのお約束となっているが…)。



関連タグ編集

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