概要
スペイン、カタルーニャ地方出身。20世紀を代表する芸術家のひとり。
シュルレアリスムの代表的存在。自らを「天才」と称するなど、その奇抜な言動で知られる。人生そのものがシュールレアリスト。そのためなのか不明だが20世紀中盤のスペインの独裁者フランシスコ・フランコを支持し続けた。フランコの死後、スペインが王制復古すると侯爵に叙されている。上向きの髭もダリを象徴する。
幻覚や夢の世界を圧倒的画力をもって写実的かつ幻想的に描いた。また絵画のみならず、彫刻、舞台美術、映画制作、商品ロゴデザインなども行った。
美術批評についても自ら盛んに執筆し、現代美術をあまり評価せず、ピカソですら「才能と可能性はあるが、私はあの手の活動(キュビズムやポップアート)を評価しない」と語っている。逆に古典美術を愛し常に敬意を払って熱心に研究した上で絶賛していた。特に「ラファエロ・サンティ」、「フェルメール」、「ヴェラスケス」を「世界三大画家」と評していた。彼のデッサンに対する初期の姿勢はドミニク・アングルに、晩年の「科学と芸術の融合」をテーマにした作品群は、かつての「レオナルド・ダ・ヴィンチ」による同テーマへの姿勢に幾分か傾倒したものになっている。
作品によくアリが登場することでも有名であり、彼の代名詞ともなっている。これは「腐った物に群がる」という理由から「死」と「腐敗」のシンボルであると言われている。
pixivでも、その特異な画風に対するオマージュ、リスペクト作品が多数存在する。
代表作
絵画
『記憶の固執』(別名「柔らかい時計」)
『パン籠』
『マグロ漁』
『聖アントニウスの誘惑』
映画
『アンダルシアの犬』
ロゴデザイン
造形
『ダリ劇場美術館』
※ダリの脳内にあるものを可能な限り表現し、かつ亡骸も収められている為、ダリそのものであるとも
ダリが登場する映画
- ミッドナイト・イン・パリ
- 天才画家ダリ愛と激情の青春-邦題ではダリが主人公のように見えるが、主人公はロルカである。