聖母の画家
- 盛期ルネサンスを代表するイタリアの画家、建築家。ラッファエッロ・サンツィオ・ダ・ウルビーノ(Raffaello Sanzio da Urbino)との表記もあり、英語名でラファエル(Raphael)と書かれることもある。
レオナルド・ダ・ヴィンチ、ミケランジェロと並んで盛期ルネサンスの三大巨匠と呼ばれる。
- ミケランジェロが偉大な改革者であるのに対し、ラファエロはそれまでの芸術手法を統合、洗練し、優雅な様式を確立した、総合芸術の天才であると言える。
- 調和された世界を最良とするルネサンス芸術を完成させた存在として、その資質は死後も賞賛され、模倣された。 彼はその繊細な美しい描写で聖母を描いたことから、「聖母の画家」とも呼ばれた。
影響
- レオナルド・ダ・ヴィンチ、ミケランジェロと並び、西洋絵画の古典として後の世代の画家に多大な影響を与えた。代表作『アテナイの学堂』は、バチカン宮殿に4部屋ある「ラファエロの間」のうちの「署名の間」を飾る壁画。
- 当時のローマ教皇ユリウス2世の委嘱を受けて制作したもので、当時ラファエロは20歳代半ばの若さであった。古代ギリシアの哲学者、科学者などを描いた≪アテナイの学堂≫の画面の中央に位置するのはプラトンとアリストテレスで、それぞれレオナルド・ダ・ヴィンチ、ミケランジェロがモデルとされている。
- 画面にはラファエロ自身も描き込まれているが、彼の視線の先には彼の恋人であったラ・フォルナリーナの姿が確認できる。
- 彼の建築に対する興味も、≪アテナイの学堂≫に見られる格間ヴォールトの正確さによって明らかである。ラファエロの設計した建築はドナト・ブラマンテの影響が強いが、より繊細で明確なもので、特に室内装飾は優美で、後世に与えた影響は大きかった。
- 彼の肖像はアテナイの学堂と共に、ユーロ導入前のイタリアの最高額面500,000リレ紙幣に描かれていた。
創作におけるラファエロ
ラヴヘブン
乙女パズルゲームの攻略キャラクター。初期レアリティはRでの登場。
異世界の危機を救うため、主人公により召喚された。