CV/中田譲治
人物
55歳。落ち着きがあり、堂々とした立ち振る舞いをする成人男性。クロッター社の敏腕社長で若くして立ち上げ、様々なサービスを手掛けて今では「世界のインフラ」と呼ばれている。
総統こと小泉鈍一郎とは中学時代の同級生。
ゴールデン・スペルの所為で"「言い方」と言う言葉を聞いた途端バカになる"ようになっていた。
少年時代
中学時代は生徒会長を務めていて、その上成績優秀、スポーツ万能、野球部エース、さらには女子に人気であったが、そんな事だらけであった為か日頃のストレスを抱えていて隠れてタバコを吸うといういわば未成年喫煙をしていた。
ある日、とある寺でタバコを吸おうとている所を小泉に見られ、うっかり火が付いたままのマッチを落としてしまい寺を火事にしてしまった。それから、将来の事を心配し、寺の火事の罪を小泉にすべて着せて罪を逃れた。
彼は今でも小泉からその事を恨んでいるのかと思っていたが、当の小泉自身はすっかり忘れていた。
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この先、第七話以降のネタバレがあります。
その正体は秘密結社シャイニングブラックの首領
『愚かな連中が社会を破滅させる前に、世界を強く正しく導くこと』を目的とし、世界征服を企んでいた。
正体を明かした後、小泉ら鷹の爪団を脅し、アンチスペル生成プログラムを強奪。更に、元々クロッタ-社の社員であったシュガー、もとい岩佐澄平を「職場に復帰してやる」と騙し、ゴールデン・スペルの生成プログラムも入手。岩佐を『家に帰らせるスペル』を使って家に帰らせた。
ゴールデン・スペルを手に入れた黒輝は計画を実行、『怒りのスペル』とクロッタ-社が築き上げた情報インフラを使って世界中に暴動を巻き起こす。
しかし、家に帰った岩佐が偶然怒りのスペルを聞いてしまった事が運の尽き。暴走した岩佐が予め作っていた『ゾンビ・スペル』を使って人々をゾンビ化させ、クロッタ-社の乗っ取りを開始。黒輝も必死で応戦するも、クロッタ-社を乗っ取られてしまい、黒輝自信も『フリーズスペル』によって体が動かなくなってしまう。
その後、岩佐の暴走をただ黙ってみることしかできなくなった黒輝だが、アルティメット・アンチスペルに必要な善意を必死で集める小泉ら鷹の爪団の姿を見て、徐々に自分のやってきたことは間違っていたことに気づき始める。
最終的に鷹の爪団達の活躍により、岩佐やスペルに汚染された人々はアルティメット・アンチスペルで元に戻り、黒輝は岩佐にこれまでの仕打ちを詫び、両者は和解した。
またその直後、黒輝と小泉は中学時代の一件について、それぞれ以下の様に胸の内を明かした。
- 小泉は、黒輝の喫煙を目撃したのは偶然ではなく、小泉自らが黒輝を陥れるための決定的証拠を掴むために追っていた。だが濡れ衣を着せられたことで自業自得だと悟った小泉は「二度と人を恨むことはしない」と誓った。
- 黒輝は、小泉に罪を着せた自分を憎むうちに、他人の狡さや弱さを憎んだ末、シャイニングブラックを結成した。
弱さを憎まずに世界を優しくするか、憎んで世界を強くするか。両者は、世界征服という目標こそ一緒だが、本質である理念が真逆になったのである。
そして総統は「人間は誰しも愚かで弱く哀しい生き物、だからこそなけなしの善意で励し、支え合わなければならない」と付け加えると、黒輝は心打たれ、「お前こそが世界征服にふさわしい」と総統を初めて認めたのだった。
騒動の終結後、クロッター社は大した罪に問われず、むしろ世間は黒輝や岩佐に同情的だった。これはレオナルド博士曰く「アンチスペルの善意で人々がちょっぴり優しくなったから」とのこと。
また改心した黒輝は、クロッキー社を事業改革し、今後は福祉のIT化を進めることを明かし、岩佐も同社の役員に就任していた。