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BF団

びっぐふぁいあだん

横山光輝の漫画作品および横山光輝原案の特撮作品「ジャイアントロボ」に登場する悪の秘密結社。
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概要編集

 東映特撮作品および、横山光輝漫画ジャイアントロボ』に登場する悪の組織

 なお漫画版は特撮版の原作ではない。元々、ジャイアントロボを作ったのもBF団であり、後継機のGR-2、(漫画版ではGR-3)なども作っていた。


特撮版におけるビッグファイア団編集

 アンドロメダ星雲・ビッグファイアー星から地球侵略のためにやってきた、ギロチン帝王が結成した悪の組織。構成員は宇宙人から地球人など多岐に渡り、怪獣や侵略ロボットを戦力にして、ジャイアントロボや国際機関「ユニコーン機関」と戦った。

 特撮版のBF団はTV番組ということもあって、漫画版とは異なり、怪獣が登場するのが最大の特徴。一応侵略ロボットも戦力としているが。怪獣のデザインがバラエティ豊かでユニークなものが多いのも特徴で、ロボットもGR2しか人型のものはいない(スタンダードなスタイルの怪獣はアンバランとアイスラー)。

 よく怪獣の使い回しが多いといわれているが、実際はそれほど多くない。再登場には数種類のパターンがあり、「再生怪獣として復活したもの」、「別個体の怪獣が新たに登場」、「以前の個体がそのまま再登場」に分かれる。こうしてみると再登場でもバリエーションに富んでおり、単なる使い回しではない。さらに一度しか登場していない怪獣もいる。なにしろ全26話しかないので、それから考えれば多いというほどでもない。


 首領宇宙人ギロチン帝王

 最高幹部は主に宇宙人が多く、ドクトル・オーヴァミスター・ゴールドメトロスリーなどが名を連ねる。

 また最高幹部とは別に日本支局の支局長が登場し、特撮における悪の組織の幹部キャラのはしりとなった。

 歴代日本支局長は、スパイダー、ブラックダイヤ、レッドコブラ、ミイラーマン。中でも初代支局長のスパイダーは出演回数も多く、後の作品に大きな影響を与えた。スパイダーを演じた丹羽又三郎氏は、後に仮面ライダーで再び幹部キャラであるブラック将軍を演じている。


この作品のミニチュア破壊シーンは、バンク映像として1990年代なかばぐらいまで東映特撮で度々使い回された。特にサタンローズ回のガソリンスタンドは定番。


OVA版におけるビッグ・ファイア団編集

 OVA『ジャイアントロボ THE ANIMATION -地球が静止する日-』はいわばお祭り作品であり、横山作品の全てをカメオ出演させるというものであった。したがって本作のBF団のカオス度は尋常ではなく、特に幹部である十傑集に至っては特撮版に出てきた怪獣ロボットを素手でぶちのめせそうな超能力を持った超人個性派集団である。


首領は人類最強の汎超能力者ビッグ・ファイア

No.2に参謀でありビッグ・ファイアの意思の代行者であり、また十傑集を含むBF団全体の指揮権を持つ軍師・諸葛亮孔明

その下に最高戦力である幹部・十傑集。

その下に構成員である工作員(エージェント)がいる。


(BF団員、特に幹部クラス以上は横山作品内で主人公サイドだったキャラが敵役になっているパターンがいくつかある。前述の首領ビッグ・ファイア(バビル二世)、軍師・諸葛亮孔明、十傑集・マスク・ザ・レッド(赤影)などが例。対抗する国際警察機構には逆に原作での敵役が味方役としてキャスティングされているキャラが幾人かいる。国際警察機構総監黄帝・ライセ(ヨミ)、三軍師の一角・司馬懿仲達などが例。)


工作員はA~C級の3階級で区分されている。(十傑集は超A級という特別枠。)

C級は常にマスクを着用する義務がある。(これはC級レベルの工作員は敵に素性を知られた場合に相手を確実に始末できない可能性があるため。B級以上であれば素性を知った相手を確実に抹殺できる実力があるためマスク着用の必要性自体が無くなる。)

作中ではA級として幻夜、B級としてオロシャのイワン直系の怒鬼直属の配下血風連がB級相当、C級として最初にロボと戦った工作員リーダー(SRWではQボス名義)と名も無きC級工作員多数が登場している。(なおC級でも自然発火能力を持った工作員がいるなど、最下級員でも十分超人の域にいる。)


その他にBF団怪ロボットと呼ばれる巨大ロボットを複数体保有している。

「敵味方に超人が大勢いる世界でロボットを持つ必要性は?」というネタがこの作品にはよく言われているが、これは大きな誤り

「地球が静止する日」の世界において巨大ロボットというのは絶対的強者であり、登場する超人たちでも真正面からでは太刀打ちできないほど圧倒的で強大な存在であると同時に、殆ど機体数が無い超希少な存在でもある。

事実作中でBF団以外に巨大ロボットを所有しているのは、主人公・草間大作とジャイアント・ロボを有する国際警察機構のみであり、そのジャイアント・ロボですら元を辿ればBF団が開発したロボットである。そしてジャイアント・ロボと正面から戦うと十傑集ですら敵わず、そのジャイアント・ロボと互角に戦えるのがBF団怪ロボット、と聞けばいかにロボットが希少かつ強力かがわかるだろう。

そんな希少・強力なロボットを操縦できる人間ともなれば更に希少であり、作中では「ロボットを操縦する能力」も1つの超能力とされている。敵味方双方にとって草間大作の存在が大きいのは勿論、一見身体能力以外に特徴がなさそうなオロシャのイワンが、地球静止作戦の中核戦力の1つとして数えられているのは、彼がロボット操縦能力を有しているからである。

ジャイアント・ロボのおかげで国際警察機構は何とかBF団に対抗できている、というパワーバランスにある。

その希少さから、怪ロボットを出撃させる際には十傑集複数人の承認が必要で気軽には使えない代物。


BF団怪ロボットも横山作品からのカメオ出演である。ジャイアント・ロボ(GR-1)を含むGRシリーズ以外で特に有名どころなのは以下の3体。

元ネタは漫画『マーズ』に登場する同名のロボット。ビッグ・ファイアが所有する専用ロボである。ガイアーは六神合体ゴッドマーズガイヤーの元ネタ(と言ってもデザインは別物)でもあるが、性能はこちらが圧倒的に上回っている。OPでY字のポーズを取りながら光弾を放っているロボットがコイツだが、実は話が進むにつれ光弾の数が増えている。

元ネタは『鉄人28号』に登場する同名のロボット。十傑集の所有ロボットで、カニみたいな見た目の頭部を持つ。OPでは指先から熱線を放射して攻撃していた他、十傑集の大怪球討伐の際にも登場したが、この時はシズマドライブを停止させられてしまったので劇中では活躍できず。

元ネタは『鉄人28号』に登場する同名のロボット。十傑集の所有ロボットで、見た目も原作まんまのとんがり頭に笑った口が付いている樽型ボディ。OPでは高空からの爆撃を行っていた他、十傑集の大怪球討伐の際にも前述のファイア二世と共に登場したが、同じくシズマドライブを停止させられてしまったのでこちらも即退場となってしまった。


OPには他に、以下のロボットが登場している(カッコ内は原作)。


余談編集

GR計画編集

OVA版のBF団が進めている計画。本編では最後に軍師・諸葛孔明から言及があったもの。

詳しい内容はよくわかっていないが、後年のコミカライズやファンの間での考察などが数多くあり、様々な説が存在する。

各所の説をまとめると、以下の4段階になっているらしい。

あくまでコミカライズでの設定からの考察の寄せ集めに過ぎないので、『公式設定ではない』事に十分注意して閲覧する事。


ジャイアント・ロボシリーズ開発:「Giant Robo」計画編集

後述のシズマドライブを停止させることを前提とした計画。シズマドライブを停止させるバシュタール現象に影響されないように、既に過去の遺物・負の遺産となり、BF団ですら全て廃棄したはずの原子力を動力源としたロボット「GRシリーズ」を開発する計画。

GR-1が陸、GR-2が海、GR-3が空を担う。これはビッグ・ファイアの三体のしもべに倣っているという。


地球静止作戦:「Gaia Rest」計画編集

OVA本編の計画。この計画の本来の目的は後述の「バベルの塔」を探す事。

「バベルの塔」はビッグ・ファイアの居城であり帰り着く場所なのだが、シズマドライブの何らかしらの影響により所在が分からなくなってしまっていた。

そこで「地球静止作戦」を行うことでシズマドライブを停止させ、その間に前述のGRシリーズを用いて、「シズマドライブが停止した地球において、唯一稼働しているバベルの塔を発見する」というものが孔明の策だった模様。(なので探索中シズマドライブが停止さえしていれば良かったので、アンチ・シズマドライブのサンプル回収に躍起になっていたのは時間を稼ぐためだったのかもしれない。)

とすると、OVAのラストシーンではちょうどバベルの塔を発見できたという事か。(GR-1は大作が持ちGR-2は破壊されているので、GR-3が発見したのだろうか。)


偉大なる道(バベルの塔への帰還):「Great Rord」計画編集

ビッグ・ファイアの居城「バベルの塔」へと辿り着く計画。

GRシリーズはここでも使われる予定だったらしいので、バベルの塔自体に自動防衛機能が存在し、それを突破することが目的だったのかもしれない。

「バベルの塔」にビッグ・ファイアが到達することで、BF団という組織の本来の目的が明らかになる...らしい。


地球再生計画:「Gaia Relive」計画編集

BF団が結成された目的であり、GR計画における最重要計画であり、本当のGR計画。

バベルの塔に至ったビッグ・ファイアが真の力を解放し、地球を「本来の姿」へと再生させる計画らしいが、一番詳細が不明な計画である。



関連項目編集

 秘密結社 愛すべきバカ チート

国際警察機構:「地球が静止する日」における対抗組織。

ゼーレ:スーパーロボット大戦αにおいて銀鈴曰く「BF団と双璧を為す国際警察機構の敵対勢力」

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