概要
カリー国の科学者・ゴロギル博士が開発した、鉄人より一回り大きい樽型ボディのロボット。とんがり頭にニンマリ笑顔とデザインのインパクトが強く、『鉄人28号』に登場するロボットの中でも人気・知名度は高い方である。
ゴロギル博士自身は平和利用を望んでいたようだが、火炎放射器や光線銃などの武器を内蔵するほか、お尻のロケットによる飛行能力や、地中潜行能力、水中潜行能力を持ち、パワーや汎用性では鉄人28号を上回る部分がある。また、腹部に搭載された子機「小型モンスター」も飛行能力を備え、ホーミングミサイルのごとく敵ロボットの操縦者へ体当たり攻撃を仕掛ける。これらの多彩な機能を駆使した戦闘スタイルが特徴。
本編での活躍
モンスターはカリー国の秘密組織「十字結社」の手で強奪され、様々な悪事に利用された。来日したゴロギル博士は少年探偵・金田正太郎にモンスターを破壊するよう依頼するも、十字結社は博士を暗殺したうえ日本国内でも破壊活動を始めてしまう。
正太郎は小型モンスターによる直接攻撃に晒され、更に地中潜行からの地割れ攻撃で鉄人を地中に封じ込められるなど苦戦したが、戦いの中でモンスターの飛行能力が鉄人より劣る点を看破し、空中戦の末に体当たり攻撃でモンスターの腹部をぶち抜いて撃破した。
余談
- 『たのしい幼稚園』に1972年に掲載された読切版でも登場。戦車隊の砲撃も物ともせずに軍事基地を襲って武器弾薬を強奪するも、鉄人の連続パンチで腹をぶち抜かれて破壊される(このマンガでは中で十字結社兵が動かしている設定で、モンスターがやられると白旗を振って降参した)。
- OVA版ジャイアントロボでは、OPや本編中にほんの少し登場している。また、この作品の敵組織「BF団」のマスクがモンスターの頭部デザインのオマージュである。
- 後年のインタビューによれば、腹から出る小型モンスターは、子供を背中に乗せるカエルから着想を得たという。
関連イラスト
関連タグ
人造人間モンスター - 同じく劇中に登場する、同名の人造人間。区別するため、こちらには頭に「人造人間」と付けられて呼称される事が多い。