データ
概要
第5話「消された時間」に登場。
地球侵略を狙う宇宙人。ウチワエビやゾウリエビのようなある種の甲殻類に似た姿の宇宙人。
エビのような姿ではあるが知能は高く、惑星間航行や時間停止など高度なテクノロジーを保有し自らを「全宇宙の征服者」と豪語する。
多数の宇宙船から構成される船団を擁し、これを地球に侵入させるための一計を案じる。
能力
- 時間停止光線
特殊な粒子で文字通りに時間を止めることができる。
対象は旅客機1機まるごとや地球防衛軍の施設一帯など広範囲に作用させられる。
効果時間などの制限があるのか、専らユシマ博士を内通者に仕立て上げる際などの搦め手に使用。
- 洗脳
「ビラ星人の心を植え付ける」と称している洗脳措置。
星人の死でこの洗脳は解け、ユシマは洗脳されていた間の記憶を一切失っていた。
- 怪光線
TV画面を通じてユシマ博士に指令を下す際に、ユシマダイオードへ異常をもたらした光線。破壊光線の類なのか、巨大化時にもセブンとの戦闘で使用している。
- 煙幕
巨大化時は光線の他にも黄色い煙幕を口から発射する。
上述の時間停止光線のエフェクトと色は近いが関連性は不明。
- 身体能力
姿形は細身でいかにも心もとないが尾の力は強く、身体を折り曲げてキックでセブンを転倒させている。また器具や道具を用いずとも単身で浮遊・飛行が可能である。
- 巨大化能力
セブンのエメリウム光線で墜落した円盤から巨大化。
巨大化前と姿かたちは同一。
- ビラ星人の宇宙船団
正四面体と球体が組み合わさった形状の宇宙船。同一の形状の宇宙船複数と、それぞれ正四面体の頂点部で連結している。球体部は数か所穴が空いており緑の発光体が点滅している。
巨大化した個体が乗っていた機体は内部が球体部分が白く、正四面体は赤い。
複数に分離して各機体からの光線で攻撃し、ダメージを受けた機体はパージする。劇中では1発も敵に攻撃を当てられていない。
活躍
レーダーの性能を更に向上させるユシマ・ダイオードの開発者である地球防衛軍所属の科学者ユシマ博士を洗脳スパイに仕立て上げ基地を内部から破壊、その機に乗じて宇宙船団を地球に侵入させることに成功する。
計画自体はモロボシ・ダンに気付かれてしまうもレーダーの破壊には成功し、逆にダンに冤罪を着せて基地内に拘束させた。
しかし施設の破壊に及んだところで、ダンがセブンに変身して鉄格子を破壊し独房から脱出(よく正体がバレなかったものである)。ウルトラホークの破壊に着手していたユシマ博士の洗脳もエメリウム光線で解かれてしまい、迎撃の戦力であるウルトラホークを防衛軍に残したまま船団を地球入りさせることとなってしまった。
その後、戦闘に介入したセブンのエメリウム光線で宇宙船が撃墜されたため、巨大化してセブンと決戦。吹き付けた煙幕らしきものかわされ、怪光線もウルトラバリヤーによって防がれてしまい、ストップ光線で動きを封じられた所をアイスラッガーで頭と胴体を斬り離される。
残存していた宇宙船もホーク1号と3号の攻撃を凌ぎきれず全滅、その一部がビラ星人の上に墜落した事で炎上し、死亡した。
以降の作品での登場
『大怪獣バトルウルトラアドベンチャーNEO』
異空間のゲートからこちら側の世界の地球に出現し、無防備のアイを襲ったが、現れたウルトラマンティガと戦い敗北する。吹雪の中でも動ける辺り、さすがは寒い時期が旬のエビと言った所か。
余談
- モチーフはウチワエビ。人型ではない為、クール星人同様操演で撮影されている。操演の割には格闘シーンが大分取り入れられており、当時の円谷プロの撮影技術の高さに驚かされる。
- かつてはヴィラ星人とも言われていた。
- 名前の由来は星人の口元から生えた海老状の足が、新聞に挟まっている広告(ビラ)の束の様に見える事から来ている。
- 人形劇団『アトリエこがねむし』が制作するウルトラPでは、5人のビラ星人で構成された『ヴィラ5』が登場する。
- 見た目は完全に突然変異したエビの怪獣だが、ビラ星人が美味しいかどうかについては公式でも明らかにされていない。というかあくまで宇宙人なのでそもそも食べていいのかどうか甚だ疑問である。