演:吉田淳
概要
宇宙最大の犯罪組織とされる「不思議界フーマ」の最高幹部。地球を「宇宙の中でオパールの様に美しい星」と呼んで特別扱いし、今までに滅ぼしてきた他の惑星とは違って破壊せず、住民を洗脳する事によって手中に収めようと企んだ。
へスラー指揮官とは違って基本的に前線に出ることは殆どないものの、戦闘力は高く、直接対決でも巧みな杖術と強大な妖術を用いて、シャイダーやアニーを軽くいなすほどの力を持つ。
また、愛用の杖は破壊光線を放つだけでなく、ビデオビームガンのエネルギーを吸収して撃ち返すことができる(第45話ではこれを利用されて敗退している)。
その正体は組織の長である大帝王クビライの孫娘。そしてかつて伝説の戦士シャイダーによって倒されたムー大陸の神官夫妻の子でもあった。地球を破壊する事を嫌ったのは、地球が故郷である事を本能的に悟ったからでもある(その割に第20話では地球を核戦争で滅ぼそうとしていたのだが)。
一万二千年という途方もない年月を生きていながら未だに若さを保ち続けているのは、うら若き少女の命のエキスを吸い出す「禊」(みそぎ)を500年ごとに行っている(更に言えば、クビライがエネルギーを与えて補佐している)からであり、第24話にてライブハウスを訪れた少女達を拉致して禊を行うべく自ら行動していた。
その素顔は醜悪そのものでミイラのように干からびており、口からは無数の牙を生やしている。最終回にてクビライが倒されたことでエネルギーを貰えなくなり、美しさを維持できなくなった彼女は戦意を喪失、侵略を諦め(本人は「美しさを維持できていたら、あと10万年は生きていられたでしょう」と言っていた)、シャイダーとアニーに別れの挨拶を告げた後、珍獣達を伴って何処かへと去っていった。
設定の変遷
放送初期の児童誌では「性別は不明」と表記されていた。また制作側では一時期「クビライの愛人」と設定していた事もある。話中でクビライが突然「お前はわしの孫だ」と言い出したのは、設定が固まるのが遅かったからである。
余談
演者の吉田淳氏は男性で、主人公の沢村大役として最終選考まで残っていた俳優である。結局主役の座は逃したが、代わりに主役を射止めた円谷浩氏と2人でJACへ研修に通ったという。
1987年に放送を開始した『仮面ライダーBLACK』では剣聖ビルゲニアも演じている。
宇宙刑事Next_Generationにも登場するが、どうやら別人のようで・・・・・
関連タグ
ウルトラマンジャスティス...こちらも同じく性別が明確になってない繋がりになっている。