科学センターで昨日完成したばかりの新兵器だ
概要
別名ペンシル爆弾。
上着のポケットに入るほどの大きさの弾丸をスーパーガンのアタッチメントとして使用するが、その威力はウルトラマンに完勝したゼットンを一発で粉々にしてしまったほど。
「ウルトラマンが倒される前にこれで援護してやれば良かったのではないか?」というのはファンの間では今でも語り種である。しかし、あくまで試作品なのでゼットンへの効果は未知数だった事や、岩本博士がゼットン星人の襲撃や科特隊本部の火災に巻き込まれた為に的確な判断が下せない状況だった事、更にウルトラマンの敗北を誰も予想出来なかった事などを考えると、不幸な要因が重なって使用出来なかったと言うべきであろう。
映像では描かれていないが、脚本ではゼットン星人により基地内の武器庫も破壊され、そこに保管されていた武器は全て失われた(即ち「マッドバズーカ」や「QXガン」、「スパーク8」等も失われた)。武器がスーパーガンとマルス133しか残されておらず、ゼットンにはマルスが通用しない。その状態でウルトラマンが倒されたのだから、事態は正に最悪であった。無重力弾がなければ、ゼットンは科特隊基地を完全に破壊した後、ゾフィーと交戦するという展開を迎えていただろう。
その後の映像作品には一切登場していない。
ちなみにキングジョーを倒したライトンR30爆弾、ファイヤーモンスを倒したシルバーシャークなどが量産化して登場している『ウルトラマンメビウス』においてもそれは同様であったが、そもそもウルトラシリーズに登場する超兵器は大概一回きりの登場なので、宜なるかなといったところではある。
小説『ウルトラマンF』では量産に成功しており、ビースト・ザ・ワンを撃破する活躍を見せたが、試作品と同性能のものは二度と作れなかったとされ、命中しても不発になる可能性が高いと言われている(成功率は僅か1%未満、ただし不発弾でもスパーク8程度の威力はある)。更に爆発によって標的の肉片を散乱させる特性が深刻な二次被害を招きかねないという危険性も描かれている。また、暴走した巨人兵士が巨大フジ隊員に向けて発射してしまったり(幸いにも不発だった)、ハイパーゼットン・ギガントを撃破するも、即座にイマーゴに進化されてしまうなど、劇中では事態を悪化させてしまうことが多かった。
ゲームブック『ウルトラマン 東京救出作戦』では宇宙空間や二重空間などでの使用可能にした宇宙用ペンシル弾が登場しており、その威力はドラコ、キーラ、アントラー等を一撃で葬り去る事が出来るが、パーソナル・バリヤーマシンを装備しておかないと攻撃の反動時にダメージを食らう事も描かれている。
原作の1000年以上後が舞台の『ウルトラマン超闘士激伝』ではようやく量産化されていたが、ゼットンにエネルギーを全て吸収されてしまい、ハイパーゼットンに進化させてしまうという結果に終わった。
1991年のゲーム版(スーパーファミコンとそれの発売と同時に稼働したアーケード版)ではゼットン戦の第二形態がゼットンにこれを撃ち込むというものになっている。弾数は機種によって異なり、スーパーファミコン版では1+残機数で、アーケード版は2発。失敗するとゲームオーバーとなりコンティニューできない。
余談
初代マンのリメイク漫画『ウルトラマンTheFirst』ではゼットンが200m級の超絶巨体として描かれているため、無重力弾も大型のミサイルランチャーとして登場。スペシウム光線の倍以上の威力を有するが、そのせいか射程が犠牲になっており、精々80mかそこらしか飛ばない。
ウルトラマンがゼットンの攻撃からジェットビートルを庇って盾となった一瞬の隙を突いて放たれたこのミサイルは、原作通りゼットンを爆殺するに至った。ただし、ゼットンからの熾烈な攻撃を浴び続けたウルトラマンも同時に殺害されてしまった。
バトルスピリッツコラボブースター・ウルトラ怪獣超決戦にもマジックカードとして登場。
効果はコスト6以下の相手のスピリット1体を手札に戻す。
コストの支払いにソウルコアを使用していたら、かわりに、カード名に「怪獣」/「恐竜」と入っている相手のスピリット1体をデッキの下に戻す。
『ウルトラ怪獣擬人化計画ギャラクシー☆デイズ』では、第31話でゴモラが地中から掘り返したガラクタの中に、マルス133やスパイダーショット等と共に紛れ込んでいた。