「背番号37番、地獄河童!」
『キカイダー01』
第26話「南紀の死斗!! ザダム超能力発揮」、第27話「秘境の激戦!! ザダムの地獄の罠」登場
CV:島田彰
概要
紀伊半島でテングムササビを使った01抹殺作戦が失敗したシャドウナイトに、ザダムが最後のチャンスとして一緒に組むよう呼び寄せた河童型のシャドウロボット。背番号37番。
自分の名乗り以外は終始笑い声のみで、ほとんどジェスチャーで自己表現をしている。
見た目通り水中では思うままに動けるが、水から揚がると相手に引っ付いて離さないくらいしか取り柄がない。このためシャドウナイトにはその必要性を訝しがられたが、この地獄河童、シャドウナイトの眼力殺人光線を照射すると水爆河童となって相手を道連れに自爆するようになる。
ザダムは前回捕らえた内山桂に時限爆弾付きの地獄ベルトを着けて「午後3時にウォータージェットで瀞峡(どろきょう)のつり橋下に行かないと外れない」と吹き込んで向かわせ、イチローがベルトの処理に来たところを地獄河童が水中から引っ付き、吊り橋で待機したシャドウナイトが眼力殺人光線で地獄河童を水爆河童に変えて、01が飛び上がったところを再度眼力殺人光線で自爆装置を作動させる、という地獄の罠作戦を提示した。(なお、ザダムは作戦を先に用意したにもかかわらず先に自分で01を始末しようとして逆に弱点を悟られてしまい、ビッグシャドウにでしゃばるなと釘を刺された…)
作戦通り桂は瀞峡に向かい、イチローもベルトの処理に駆け付け、地獄河童は引っ付いたところを眼力殺人光線で水爆河童となったが、01が吊り橋に飛び上がってシャドウナイトに一撃を食らわせ、隙ができたところを01ドライバーの遠心力で水爆河童は振り落とされてしまい木っ端微塵となった。
作戦が失敗したシャドウナイトは直接01と対決に挑むも、ブラストエンドでついに敗れた。
余談
スーツは『河童の三平妖怪大作戦』の河童の頭部と手足にウェットスーツを合わせた物。
水爆河童は同作で妖怪水鬼に襲われてミイラ化した河童の造形物を使用している。
ウェットスーツの方は後に第43話でアクアラングマンの一体として使用されている。
『悪魔くん』のメフィスト弟と『河童の三平妖怪大作戦』の甲羅の六兵衛が司会を務めるビデオ「東映怪人怪獣大百科シリーズ」『妖怪編』にて、この地獄河童が『仮面ライダー(新)』のオカッパ法師と共に紹介されたが、この時メフィストから「こいつらもお前の仲間か?」と六兵衛に訪ねられ、六兵衛が「とんでもない、こいつらは河童は河童でも作られた河童! 河童の川上、いや、風上のも置けないやつらだ!」と憤慨している。
水爆河童の造形物はミイラ化した六兵衛の物を流用したかもしれないが、だとすればとんだ皮肉である。