ミイラ人間
みいらにんげん
第12話に登場。別名「ミイラ怪人」。
壁画が発見された鬼の台丘陵の洞窟で、7千年前のミイラとして発掘された。
猿人の様な姿をしており、極めて不気味。怪力を持ち、念力やドドンゴと同じ光線を発したりする能力も見せた。
科学センターに運び込まれ保管されたが、その夜に自身の念力で電源装置を動かし、電気のショックで復活した。
センターの警備員二人を殺害し逃走、再び洞窟に戻って眠りに着こうとしたが、科特隊によって下水処理場に追い詰められる。
不気味な唸り声でドドンゴを呼び出すが、アラシ隊員のスパイダーショットの一撃を受けて倒された。
ミイラ人間がドドンゴを呼び出し、ドドンゴもミイラ人間を助けようとしたことから、両者は飼い主とペットの様な関係だったと思われる。
人間を殺しているとはいえ、目的は洞窟に戻ることであり、最初から最後まで人間の身勝手な行動に振り回された、可哀想な怪獣・怪人だといえる。
楳図かずおによる漫画版では、目を光らせただけでたちまち機械を腐食させる能力を持っていた。大好物のネズミを追いかけて過酸化水素水とガソリンの瓶を倒してしまい、爆発事故に巻き込まれそれが原因で死亡する。
ミニコーナー「怪獣漫才」でセミ人間とともに漫才コンビ「人間」を組んでいる。
相方がモノクロ作品が出典なため、モノクロ映像になっている。本人曰く、人間という解釈という間違いないらしい。
相方からは「人間ミイラ」の方が正確なのではないか?と言われたり、ミドルネームを付けてみてはと提案された(彼曰く、「人間」というコンセプトが被っているからとのこと)。
デザインを手がけた成田亨によると、全体的なシルエットはミイラで身体は原人をイメージしたという。
科特隊や岩本博士に追われながら階段を逃げる写真が有名だが、これは雑誌用に撮られたスチール写真であり本編ではそのようなシーンは存在しない(ペガッサ星人やアシュランと同様)。
スーツアクターを務めた満月英世は以前怪獣ショーでスーツアクターを務めた経験があり、どんな怪獣だったか覚えていなかったが辛かったと語っている。ミイラ人間は人型だったため務まるだろうと引き受けたが、その後は怪獣ショーの苦しさから怪獣を演じることはなく、事務所にも仕事を回さないよう頼んだ気がすると語っている。
一方造形した高山良策の日記では当初『ゴジラの息子』でゴジラのスーツアクターを務めた大仲清治が務める予定だったらしい記述がある。
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