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概要編集

1966年10月2日放送。

脚本:藤川桂介

監督・特技監督:円谷一

あらすじ編集

東京近郊にある鬼ヶ台丘陵の洞窟からミイラが発掘された。洞窟の中には怪獣と思しき壁画が描かれ、鑑定の結果7000年前のものと推測された。

ミイラは原型が保たれており、調査のために科学特捜隊の護衛と共に科学センターに運び込まれることとなった。岩本博士はこのミイラを解析することで生命の神秘を解き明かそうとする。


しかし、ミイラは仮死状態になっているだけで意思は保たれていた。その夜、ミイラ人間は念力を使って科学センターの実験装置を操作し、電流を浴びることによって息を吹き返した。

科学センター内を歩き回るミイラ人間は、遭遇した警備員を目から発射する殺人光線で殺害し、逃亡していった。

ミイラ人間が逃亡したことは科学特捜隊にも通達された。岩本博士はミイラ人間をなるべく殺さず生け捕りにするように頼み込む。警官がミイラ人間の襲撃を受けた下水道へと向かう科特隊に、ミイラ人間を警官隊が追い詰めたと連絡が入った。

ハヤタ達はミイラ人間を生け捕りにしようと警官隊と共に格闘戦に入るが、ミイラ人間は殺人光線で警官隊を次々と殺していく。さらにミイラ人間が雄叫びを上げるとミイラ人間が発見された洞窟付近で地震が起こった。


ムラマツ隊長の判断で生け捕りは不可能とされ、アラシはスパイダーショットでミイラ人間を射殺した。

ミイラ人間が倒れるのと同時に洞窟が崩れ、中から怪獣ドドンゴが出現した。科特隊はいったん基地に引き返し、ジェットビートルで現場に急行する。

ドドンゴはミイラ人間のテレパシーを受けて現れたが、ミイラ人間が死んだ今止められるものはいない。ドドンゴはミイラ人間と同じく目から怪光線を発射し、付近の工場を破壊し始めた。

科特隊はドドンゴの武器である眼を攻撃しようとするが、反撃を受けてしまう。イデ隊員は新型兵器「バリアーマシン」を持って、地上からドドンゴに接近。バリアーマシンの発生するバリアで身を守りながら、ドドンゴの目を攻撃しようとする。しかし両目を潰し光線を防ぐことができたバリアーマシンも、近くにあった岩が破壊されたことによる破片までは防げず、直撃を受けたアラシは気を失ってしまう。

ドドンゴの背後に回るよう命令されたハヤタは、ムラマツたちと距離を置きウルトラマンへと変身。

眼から血を流し、暴れ馬のように暴れ狂うドドンゴ。ウルトラマンは苦戦しつつもスペシウム光線を発射。ドドンゴは主人の後を追うかのように力尽きた。


戦いが終わり、空へ飛んだウルトラマンは空中から近くの丘にハヤタを転送する。

人間に眠りを妨げられ殺されてしまったミイラ人間とドドンゴ。ミイラ人間はただ住処である洞窟に帰りたいだけだったのではないだろうか。フジ隊員は「発掘などせず、ずっと眠らせておいてあげたかった」と事件を振り返る。

そんな科特隊の面々に丘の上から呼びかけるハヤタ。しかしそれを見たイデは「あいつホントにウルトラマンなんじゃないか?」と一人疑いの目を向けるのだった。


余談編集

ゲスト出演編集

ミイラ人間に殺されてしまう警備員は稲吉靖(原田)と奥村公延(森)。


脚本との相違編集

仮タイトル『レッドマン』時代から存在する脚本だが、改稿が繰り返されている。


『レッドマン』時代の脚本では岩本博士ではなく柴田博士というゲストキャラクターが登場。ミイラ人間とミイラ怪獣が互いに求めあうように進んでいき、その過程で被害が出る。最後にミイラ人間とミイラ怪獣は合流するが、風化して力尽きる。

タイトルが『ウルトラマン』に変更された第1稿では「7000年の眠り」に改題。博士が岩本博士に変更され、ミイラ怪獣にドドンゴの名が付けられる。

決定稿ではミイラ人間が包帯の下に甲冑を付けている描写があり、ドドンゴが出現と同時に貨物列車を手づかみにする描写があった。

いずれの脚本でもラストシーンのイデがウルトラマンの正体がハヤタではないかと疑う描写はない。


ちなみに完成台本ではドドンゴはドドンと記載されていた。


関連項目編集

ウルトラマン


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