演:郷鍈治
概要
デストロンの首領が、戦死したドクトルGに代わり呼び寄せた2代目大幹部。
デストロン結託部族の一つ・キバ一族の長であり、アフリカのコンゴ上流に古くから栄える邪教「ドーブー教」の神官にして、奇怪な呪術を駆使する魔法使いである。
マンモスの骨の兜を被り、獣の皮の衣をまとった原始的ないでたちとは裏腹に(出番は少ないが、その中でタキシードで決めた回もある)頭脳は極めて明晰で狡猾で、配下の怪人と共にV3のみならずWライダーですら苦しめた。
また、冷酷な性格ながらキバ一族の怪人に対する同族意識は強く、致命傷を負いながらもV3を罠を嵌めるためにアジトへ誘い込んだ鬼火セイウチの死を悲しむなど慈悲深い一面を持つ。
後年、平山亨プロデューサーの著作にて、「元はロシア帝国の男爵でゲルショッカーのブラック将軍とも知り合いであり、ロシア革命を機にアフリカに渡って呪術を研究した末に、キバ一族の長に祀り上げられた」という裏設定が語られている。
第35話にて、政治や文化の各界の要人を誘拐して洗脳する「日本頭脳改造作戦」を実行するも、V3にアジトを突き止められて失敗。
吸血マンモスの正体を現わして自ら戦いを挑んだが、V3回転三段キックに敗れ去る。
「キバ一族、遂に滅ぶ……キバ一族の火よ、消えよ……!」
余談
一部関連書籍では、キバ男爵の最期のセリフの末尾を「…消えよう」としているものもあるが、実際にはここに掲載の通りのセリフで、その語尾が伸びている(あえて表記するなら「消えよ~~~!」)ことが、本編の音声から確認できる。
演者の郷鍈治氏は俳優・宍戸錠の実弟(息子の宍戸開は甥)、妻は歌手のちあきなおみ。
ちあきと結婚後、ちあきの個人事務所を設立し社長兼マネージャーになり、俳優業を引退。
1992年に肺癌で死去、55歳没。夫を愛していた妻のちあきは以後芸能活動を休業、復帰していない。
関連タグ*
仮面ライダーキバ:名前が同じ仮面ライダー