ちあきなおみ
ちあきなおみ
1947年9月17日生まれ。東京都板橋区出身。
1969年に「雨に濡れた慕情」でデビュー。歌謡曲を中心にポップス・演歌・シャンソンやジャズのような洋楽カバーまで、幅広い楽曲を歌っている。
「喝采」で第14回日本レコード大賞を獲得した。NHK紅白歌合戦にも合計9回出場を果たしている。
その他の代表曲に「矢切の渡し」「夜へ急ぐ人」「紅とんぼ」「紅い花」など。
女優としても活動した事があるほか、タレント活動も行なっており、金鳥「タンスにゴン」のCMにも出演した事がある。「タンスにゴン」のCMで共演した美川憲一は、これがきっかけで再浮上した。
なお、テレビドラマ「大都会 闘いの日々」(日本テレビ系列局)で彼女について取り上げられたことはあるが、直接は出演していない。
1992年に最愛の夫である俳優の郷鍈治(宍戸錠の実弟。仮面ライダーV3のキバ男爵役等が有名)を亡くして以降、悲しみのあまり全ての音楽活動を休止。事実上の引退状態となっている。
彼女の歌を惜しみカムバックを望む声は多いが、それらを全て断り公の舞台には一度も姿を見せていない。
郷が「もう無理して歌うことはない」と遺言を残したことも影響があるらしく、(郷の死後、ほぼ絶縁状態になっていたものの)義兄にあたる宍戸錠も復帰を望んでいたが、2020年に亡くなっている。
これに加え、週刊誌に夫の墓参りの様子を記事にされることが有ってからは、それを忌避し人の多い時間帯を避けて行動するようになったとの話もある。
その抜きん出た歌唱力と表現力は多くの著名作曲家・作詞家から「美空ひばりと肩を並べる」とまで評され、今も語り草となっている伝説的歌姫である。
ひばり・ちあき両名の楽曲を多数手がけた作曲・編曲家の船村徹は「美空ひばりとちあきなおみの決定的な違いは、裏声の出るか出ないかだ(ひばりは裏声が出る)」と言及しており、ハスキーボイスに深い響きを持った低い歌声が特徴である。
なお、ちあきは子供の頃からひばりの歌を真似して練習していたことを語っているほか、バラエティ番組で物真似をひばり本人の前で披露し、ひばりから爆笑を誘ったほどである。
従来の声帯模写・形態模写よりもエンターテインメント性を重視した演芸ジャンル『ものまね』確立の先陣に立った1人であるコロッケの持ちネタの1つ。大きな付けボクロを着用する点から、一時期は千昌夫を交互に演じる「変わり身ものまね」も編み出したが、コロッケ本人の喉による声帯模写が全く介在しない希少なものまねでもある。
その歴史は非常に古く、セミプロ活動時代に出演した公開オーディション型タレント発掘バラエティ番組『お笑いスター誕生!!』で披露した「百面相」(アテレコを加えた顔相重視の形態模写)にまで遡る。そして、2007年にピーターこと池畑慎之介と共演した日本テレビ制作のものまね番組『ものまねバトル』内で語った本人の談によれば「かつてピーターが披露したちあきなおみのものまねが自分の芸道の原点(要約)※」とし、直接の繋がりこそ無いとは言えものまねにおける師弟関係を明かした。
※番組内で公開された映像資料によると、1974年(昭和49年)10月6日に放送されたテレビ朝日制作の特番『スターものまね大合戦』。当時はピーター22歳、コロッケ15歳。なお、コロッケが百面相に歌まねを加え始めた初期レパートリーの1つにピーターの代表曲『夜と朝のあいだに』がある。
デビュー当時のキャッチコピー「苗字がなくて名前がふたつ」「魅惑のハスキーボイン」から分かる通り、グラマーな体型であった。