ゲバコンドル
げばこんどる
「いつの間に?!今度こそは息の根を止めてやる!」
「逃げるのか、卑怯者」
「勝てるものか! ゲバコンドルは今までの怪人の長所をえりすぐって作られたんだからなあ!!」(『仮面ライダーSPIRITS』内での戦闘員の発言)
ショッカー第3次攻撃計画のために改めて洗脳・改造を施された優秀なショッカー戦闘員たちに過去ライダーに倒された怪人たちのデータを集めさせ、それらの怪人たちの長所を選り集め、制作されたコンドル型(にはあまり見えない気もするが)改造人間で、ショッカーのエース怪人。吸血怪人あるいは吸血ゲバコンドルの異名を持つ。
鳴き声は「フゥエー」。
仮面ライダーの抹殺という実にシンプルなその使命を持つ。
人間の若い女性(少女も含む)の生血をエネルギー源としており、製作終了後は眠っていたが、若い新妻の生血を与えられたことで目覚める。
とある教会に偽装された教会をアジトにしており、そこで式を挙げる若いカップルを狙う。男性は(おそらく)殺害し、女性はその生血をすすりエネルギー源とする。そして、事件を調査に訪れたライダーに襲いかかる。
過去ライダーに倒された怪人たちの長所を選り集めて誕生した怪人だけあり、ライダーすら軽々と投げ飛ばすほどの怪力やライダーの攻撃をことごとく跳ね除ける強靭な防御力を備えており、更にテレポーテーション能力と併用することで一度はライダーを撃退したほどの強豪怪人。腕の翼膜で飛行することも可能である。
ただしその代償として知能を失って(奪われて)いるのか、戦闘員から指示を受けて動いている描写もあったりする。劇中セリフも少ない。
ライダーを1度は撃退し、もはや敵ではないとタカを括った為か、止めを刺さずにその場へ放置し、エネルギー源となる血を求めて次々に若い女性(少女も含む)をその魔手にかける。
その凶行を阻まんと再び挑戦してきたライダーを軽くあしらうが、苦肉の策として使用したサイクロンでの体当たり攻撃『サイクロンクラッシャー』の前に敗北、爆発四散した。
仮面ライダー1号の為に日本占領が他の地域より著しく遅れているという異常事態を打破するための計画の人員確保のためにライダーに破壊された破損個所を修復されて再生復活を遂げる。
バーリア破壊工作のために、新たに制作させた新型改造人間トカゲロンの指揮のもと、他の再生怪人たちとチームを組んで計画を阻止せんと阻む1号ライダーに戦いを挑むも、以前の強さがウソのようにあっさりと撃退される(トカゲロン曰く所詮負け犬だそうだ)。最後はトカゲロン共々バーリア破壊ボール起爆の余波に巻き込まれ木端微塵に吹き飛んだ。
なお公式設定ではないが、新・仮面ライダーSPIRITSにおいて、一文字隼人を、死神博士の要請を受けて(先の原子力研究所の襲撃作戦と並行して)第二期強化改造人間(ショッカーライダーのプロトタイプ)制作の資材として拉致・改造する計画に協力していたことが後に発覚する。
その他、第27話にてゾル大佐指揮のもと、ムカデラスの補佐としてサラセニアン共々再生され、彼の指揮するジュニアショッカーの戦闘訓練を担当している。
今回も2号の前にあっさり撃退され、「前の強さは何だったのか?」と視聴者に思わせる展開となってしまった(もうお約束である)。
また、映画『仮面ライダーVSショッカー』において再生怪人軍団の1人としても登場をはたしている。
すがやみつるによる漫画版ではイカデビル(死神博士とは別人である可能性が高い)配下の怪人として登場したが、出てきて2ページで頭をかち割られ死亡。
前述した『新仮面ライダーSPIRITS』でも別の再生個体が登場するが、ライダーへの敵愾心で暴走するガラガランダに邪魔だとばかりに切り捨てられヤモゲラス共々瞬殺された。
ゲーム『ロストヒーローズ』ではアジト・キューブにてショッカーがヒーローに倒されてきた怪人の長所を集めて誕生させた怪人として登場し、蜂女と共に襲ってくる。その性能をして超獣にも勝るとも劣らないと巨大ヤプールに言わしめたが、プレイ上はそこまで強力な怪人ではない。
島本版『スカルマン』ではラスプーチン配下の中でも最高傑作とされる怪人「コンドル男」として登場。蜂女の配下を蹴散らすだけの戦闘力を持ってはいるものの、1戦目はスカルマンのガロに敗北、2戦目は飛岡剛に轢き殺されるなどイマイチ活躍できなかった…まあ、本作の本郷こと飛岡は改造前でも強すぎた為、相手が悪かったとしか言いようがない。
アニメ『クレヨンしんちゃん』と映画『シン・仮面ライダー』のコラボ回『しん・仮面ライダーだゾ』においては、結婚式場を襲撃するゲバオーグなるSHOCKER上級構成員が名前のみ登場する。