「イガクリスタルは我が幻夢城にあり‼」(第50話)
概要
第50話「海坊主」、第51話(最終話)「赤射・蒸着」に登場。
『宇宙刑事シャリバン』に第1話より頻繁に登場していたスキンヘッド男「海坊主」の真の姿であり、宇宙犯罪組織マドーの首領・魔王サイコの分身。海坊主の姿だけでなく白い巨大な風船に化けて度々シャリバンの周囲に出現していた。
魔王と命を二分して持っており、どちらか一方が倒れてももう一方が命を注ぎ込むことによって何度でも復活することができる。
登場時テロップでは「サイコの分身」とされているが、別人格なのかは不明。
サイコと同じく二刀流の使い手で、武器として二本の剣を持ち、ほか超能力や剣および目からのレーザー攻撃を放つ。
物語終盤、イガクリスタルを奪取してマドー乗っ取りを企みサイコの電子頭脳を破壊した軍師レイダーの前に出現し、サイコを復活させた。
レイダーのエクトプラズム攻撃をものともせず、二人がかりとはいえシャリバンを散々苦しめたレイダーをあっさり倒してしまった。
その後、地球に降りてシャリバンおよびギャバンと交戦し、二人を幻夢界に誘い込んだ後、永久に幻夢界に閉じ込めようとした。しかし聖なる者に導かれてシャリバンとギャバンは幻夢城に乗り込んで来たため、サイコと共に迎撃。
二人をサイコの電子頭脳を使って追い詰めるも、イガクリスタルの力によって電子頭脳が力を失った隙にギャバンのギャバンダイナミックを食らい、同時にサイコがシャリバンのシャリバンクラッシュを食らってしまったために復活できず、魔王共々死亡した。
スーパーヒーロー作戦シリーズ
ゲーム『スーパーヒーロー作戦』ではマドーはシャリバン登場以前にギャバンら銀河連邦警察の手で壊滅したが不思議界フーマの大帝王クビライの力で魔王サイコがサイコラーとして復活している。
続く『ダイダルの野望』ではマドーのトップとして存在している。
どの作品においても魔王サイコは登場していない。
余談
当初の予定では海坊主はサイコの分身ではなく、レイダーと同じ死霊界からの侵略者という設定で、クーデターに成功してマドーはそのまま駆逐される展開だった。また『宇宙刑事シャイダー』の準備稿では死霊界の侵略が尾を引いていて、沢村大の妹が寝たきりになっている…という案だった(このことからおそらくシャリバンの最終回はバッドエンドで終わる案だったが却下されたと思われる)。
『星雲仮面マシンマン』に登場する怪人オズモアの足の形状がサイコラーと同じことからおそらく流用されたと思われる(膝や足の甲にトゲが追加されている)。
同様の足は『超電子バイオマン』のゴーストカンスやタコカンス(トゲがつぶれている)、クラゲカンス(雑誌掲載上・TV本編は別の足)にも使われた。