「マドーの指揮か。こんな有象無象どもの指揮をするのは骨が折れる」
演:安藤三男/本田博太郎(スーパーヒーロー大戦Z)
概要
『宇宙刑事シャリバン』に登場する悪役で、第34話「総毛立つ幽鬼は死霊界への案内人」より登場。「死霊界」なる空間から現れ、宇宙犯罪組織マドーの幹部となる。
強大な念動力やエクトプラズムを操る力を持ち、自らの首を分離させ相手の顔に貼りついて操ることができる。シャリバンを死の一歩手前まで追いつめただけでなく、その不気味な出で立ちと演者の安藤三男氏の怪演も相まってか本放送時にメイン視聴層の子供達が怖がって視聴率を下げてしまったという伝説のある、みんなのトラウマのひとつ。後に『スーパーヒーロー大戦Z』にも登場した(後述)。
宇宙刑事シャリバン
マドーの幹部として迎え入れられ、イガクリスタル探索に協力しつつドクターポルターやガイラー将軍等の幹部を翻弄していたが、実は魔王サイコを倒し、自らが幻夢城を占拠して万年王国を築くことを目的としていた。
死霊界から女戦士レイサを召喚して地球に送り込み、シャリバンに協力していたイガ戦士ベル・ヘレンを死に至らしめている。
物語終盤、第49話「ガマゴン」にてガマゴン大王を召喚してイガクリスタルの奪取に成功。その功績によりガイラー将軍がシャリバンに倒された後、マドー最高幹部の地位に就いた。ガマゴン大王にシャリバンの相手を任せた後、強大な念動力で魔王サイコを一度は倒し、驚愕するポルターにイガクリスタルの解析を命じた。
しかし、ここまでが彼の絶頂だった。
その直後、第1話からシャリバンの動向を窺い続けていた海坊主が突如目の前に出現。サイコを復活させた後、戦士サイコラーの正体を現した。
レイダーは得意のエクトプラズムで対抗するがサイコラーに技を跳ね返され、頭部をサイコラーに、胴体をサイコに破壊され死亡した。
準備稿の段階では、実際に魔王サイコを倒し自身の王国を築くことになっていたらしく、続編の『宇宙刑事シャイダー』でレイダーに対抗しうる霊能力を持つ女性が出演する予定だった(『宇宙刑事大全』より)。
スーパーヒーロー大戦Z
オリジナルでは魔王サイコと反目していたはずが、本作では何故かサイコを復活させ、宇宙全体を幻夢界にしようとする野望を抱く。また「ウェルカム」や「ビューティフル」など、リ・イマジネーションなためか、本家とは違う英語交じりの妙な喋り方を見せた。
しかし、地獄大使の死後のゲルショッカー結成時にガニコウモルらによって粛正され壊滅したはずのショッカーを魔法の力でスペースショッカーとして再構成したり、スーパー戦隊に敗れた怪人を手駒として用いるなど、ただならぬ実力の片鱗は見せている。
一言でいえば、怖さと引き換えにした桁外れの戦闘力を駆使し、仮面ライダーウィザードと仮面ライダービーストをエクトプラズムエネルギーでまったく寄せ付けないまでに翻弄し、結託していたスペースショッカーの面々を全滅させたヒーローたちを暴風の中に囲い込んでほぼ抵抗できない状態にまで追い込むなど、『仮面ライダーシリーズ』の大首領とそん色ないほどの実力を見せつけている。
仮面ライダーウィザードフレイムドラゴンとキョウリュウジャーたちの合体技で緒戦を落とすものの、銀河連邦警察の放った超破壊砲のエネルギーを吸収して魔王サイコが復活したのと頃合いを合わせ、怪人態スペースレイダーとして復活するが、仮面ライダービーストとキョウリュウゴールドの連携に敗れる。