概要
知識豊富なインテリであるのに、発言や行動がヤクザっぽくなる事が多々あるキャラクターに付けられる称号で、作品でヤクザやギャングなど(もしくは対極にある警察官や裁判官など)を扱っていれば得意分野の分担により、インテリヤクザはおのずから登場する。インテリのイメージからか「眼鏡」を掛けている率が高い。
フィクションでは眼鏡や背広でカモフラージュしているだけで、それを脱げばガチの武闘派だったりすることもある。
基本大人の男性に対して用いられることが多い言葉だが、サブカルは決してそれにも囚われない。戦闘が絡む作品、特に魔法も超能力も主題とならない世界観の場合も、インテリであっても武術や火器で戦うため、武闘派のイメージが行き過ぎると二次創作内でインテリヤクザ化されがちである。
所謂ギャップ萌えの一つとして捉えられている。
現実のインテリヤクザ
大学を出ていたり、法律経済の知識に長けていたりするヤクザ。フロント企業の経営などに関わったりするなどし、組のシノギなどに大きな役割を果たす。現在の暴力団においてはこれまでの武闘派よりも台頭している事が多く、暴対法による影響で台所事情が厳しい中で先述の暴力団のシノギ(経済活動)や組織運営に大きく関わっているという。黒幕、フィクサーなどとも呼ばれる連中がそれに当たる。
転じてなんJでは「一見理知的に見えるが時折コワさを覗かせる野球界の有名人」(例:高田繁横浜DeNAGMなど)を指す事もある。
また『三国志』に登場する「法正」は陳寿に「徳性については称賛されることはなかった」と評され、恨み深い性格で陰湿な所がありここまで質の悪い人物も居ないと言われた程だが、しかし君主である劉備に巴蜀を取らせることを進言し、その飛躍に大きく貢献した男で、彼を支え中央の政治にも手腕を発揮し劉備の策謀兼相談役となった。その活躍からインテリヤクザと言われる事も。
創作のインテリヤクザ
『艦隊これくしょん』の登場人物。モデルになった「戦艦霧島」の様々なエピソードや、プレイ中に入手した際の挨拶などにより、二次創作(たとえばpixiv内の投稿作品とか)でインテリヤクザ扱いされる事がある。霧島組組長とも呼ばれ、詳細は「マイクチェックの時間だオラァ!」も参照。
『龍が如く3』の登場人物。「東城会」直系白峯会会長。元はIT企業のサラリーマンであったが、とある理由から極道の世界に興味を抱きこの世界に入った。ITビジネスや株取引(非合法なもの含む)で莫大な利益を上げた大富豪で体も鍛えており総合格闘技を得意とする。
『食戟のソーマ』の登場人物、「遠月十傑評議会」の第九席。理知的な口調で話すが本性は悪辣なまでに冷酷。自分の邪魔になる者はいかなる手段を使っても潰そうし、外見や服装もガラが悪くヤクザっぽく、従えている生徒も不良みたいに横柄な態度の目立つ者が多い。
『ようこそ実力至上主義の教室へ』の登場人物。上記の叡山と同じく冷酷な野心家で、相手を蹴落とす為に卑劣な手段を立案するが自らの手は汚さず、恐怖統制で従えているクラスメイトに作戦を実行させ、それが失敗すると用心棒的存在のクラスメイト(黒人)に制裁させる。彼の独裁の影響でCクラスの大半の生徒は不良である。
- ディルク・エーベルヴァイン(イラスト無し)
『学戦都市アスタリスク』の登場人物。レヴォルフ黒学院の生徒会長であり、他者を見下す尊大な性格で裏社会とも繋がりがある。様々な謀略(時には誘拐をしての脅迫等犯罪行為も計画する)を企てるが自らは表に出ず、配下の工作員に実行させる。その悪辣ぶりは世界中に知れ渡っており、悪辣の王(タイラント)という二つ名で呼ばれ忌み嫌われている。だが、交渉時は相手を見極めたうえで意見を聞き入れたり、能力を認めた相手を引き入れる際には武器を与えるだけでなく相手の要求を可能な限り守る等紳士的な一面もある。
『ヒナまつり』の登場人物。ヤクザでありながらいわゆる武闘派ではなく、荒事が苦手な温厚な人物で、金儲けが上手く金融会社や経営コンサルティング会社「YNコンサルティング」を経営しており、会社では「社長」と呼ばれている。
『真・三國無双シリーズ』の登場人物。「三国志」の法正と同じく、どんな小さな恩にも恨みにも報いるという徹底した報恩報復主義者で、自身を悪党と称し、恩返しや恨みを晴らす事は人として自然な事だと考えている「報いの精神」の持ち主。ドSで目下相手にも敬語を使う事もあって雰囲気を醸し出している。
『東方Project』の登場人物。初出は『東方鬼形獣』の4面ボス。鬼傑組の組長で、「逆らう気力を失わせる程度の能力」を持っている。敬語を使い慇懃な態度を見せるが、実際はほぼ全てを見下している。
彼女が率いる鬼傑組は、卑怯な策や搦め手を多用する頭脳派の集団である。また、人間を「道具」としか思っていないらしい。ある人物曰く「平気で人を欺くヤクザ」と評している。
『天羽組の武闘派・小峠華太』の登場人物。どちらかと言えば現実のインテリヤクザに属する。
日本屈指の名門K大の建築学科出身という異例の経歴を持ち、組内では珍しい頭脳派のヤクザである。その為、極道の基本的な業務であるシマ(縄張り)の見回りやカチコミの他にも、振り込め詐欺を初めとする頭脳系のシノギも担当している。また、情報網を全国に張り巡らせており、天羽組の人事権も握っている。
しかし、刑務所に勤めている際にかつての因縁の相手が送ったヒットマンにより暗殺された。
池井戸潤の小説『半沢直樹シリーズ』およびテレビドラマ『半沢直樹』の主人公。
銀行員として非常に優秀な人物であり、絶体絶命のピンチでも適切な舵取りを行い幾度となく銀行を救っているため間違いなくインテリに分類される人物だろう。
しかし、たびたび裏切った相手や不義理を働いた相手には倍返しという名の復讐を行い、その方法も基本的にかなり苛烈であり、倍返しを行っているシーンはヤクザ顔負けの迫力。また、時には触法行為ともなり得る行動も行うことがある(倍返しされる対象人物も半沢を含め周囲の人間の人生を潰すような行動を取っているケースが大半なのでほとんどの場合は自業自得でしかないのだが)。
また、発覚すると致命的な隠匿資料の存在を金融庁に嗅ぎつけられ、本来であれば自分に一方的に不利な状況でしかない場合でも隠匿資料を何とか隠し通して逆に金融庁を追い返すなど、彼の行動が全て正義であるわけでもない。
『ウマ娘プリティーダービー』の登場人物。普段は優等生然としているが、家族や大事な仲間に害を及ぼす物に対しては、あらゆる手段を使って容赦なく対処する姿が見られる。元ネタのドリームジャーニー号が気性難で知られたことを反映したものと思われる。「走るインテリヤクザ」も参照。
『賭博覇王伝零』の登場人物。慶應義塾大学出身のインテリヤクザで、兄貴分の末崎さくらを振り回すこともある。
他にもいましたら追加して下さい。
関連タグ
もしかして→井上敏樹