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プロフィール

誕生日9月26日
血液型B型
身長178cm
好きな物
好きな犬種柴犬
CV杉田智和

概要

遠月茶寮料理學園高等部2年生。「遠月十傑評議会」の第九席。

理知的な口調で話すものの、本性は悪辣なまでに冷酷で、自分の邪魔になる者はいかなる手段を使っても潰そうとする等、十傑のメンバーの中では外連味の目立つ存在。

外見や服装もガラが悪くヤクザっぽく、従えている生徒も、不良みたいに横柄な態度の目立つ者が多い。

人を支配することに快感を覚えるタイプで、「全ての料理人を従える者」を自称し、中等部時代から勝負で負かした相手を次々に支配下に収め続けてきた。さらに500を超える店のフードコンサルティングを務めてすべて成功に導いており、錬金術士(アルキミスタ)」の異名も取っている(ちなみに遠月に入ったのも、コンサルタントとしての箔付けが、金になるから)。

もちろん十傑としての実力も高く、竜胆からも「コンサルティングにのめり込まなければ、現十傑の何人は食われていただろう」と評されていた。元々彼が遠月に入学した目的は実力の研鑽や向上ではなく遠月や十傑と言うネームバリューを自身のコンサルティングに取り込む事であり、十傑に入りさえすればほぼ目的を果たしたわけである。

後述のタクミ戦にもあるが、彼は食い合わせなどで相手の味や長所を壊す手段と知識に精通しており、コンサルティングでも商品の長所を活かすだけでなくライバル店の質を落とす(様に錯覚させる)ことで自分の商品を持ち上げ、更に客足が遠のいた相手を自分の傘下に取り込むと言う手法も駆使する。

そんな中、プロデュースした店の一つで、東京進出が成功していたはずの京都の唐揚げ専門店「もず屋」が、地元商店街の反攻に遭い、たった数日で売り上げが急落するダメージを受けたという報告を受ける。

その仕掛人が幸平創真と知り、自分の手駒になるよう勧誘するも創真に拒否され、それ以降は秋の選抜で美作昴を刺客として差し向けるなど、創真を叩き潰すチャンスを狙っていた。

薊政権発足編

学園祭である「月饗祭」では、他の十傑と異なって店は出していないが、約20店舗のコンサルティングを行う形で「暗躍」している。更には、かつて遠月を追放処分にされた薙切薊と密かに結託しており、他の5人の十傑と共に彼の新総帥就任に賛同する事で、学園乗っ取りに乗り出す。

薊によってセントラルの創設が宣言された後、その本性を剥き出しにする形で、自らの目的に最も邪魔な存在である創真の所属する極星寮の廃寮を画策。

寮のメンバー達に通告を行った後、研究会の存続を賭けて挑んできた2年の甲山鉄次と食戟を行うも、審査員達を買収する事で最初から自身の勝利に持ち込むという八百長を隠しもせず行う等、もはやかつての美作より(彼も行いは非道であったが、食戟においてはちゃんと自らの力で戦っていた)も料理人にあるまじき暴挙に出て、甲山を学園から追放する。

だが創真は極星寮を絶対に潰させぬと、廃寮の撤回を賭けた食戟の挑戦状を叩き付ける。

審査員を買収している以上、勝利は確定。公然と創真を退学にする口実を得た叡山はもちろん食戟を受託し、さらに卑劣にも敗者の義務となる約束も破って、同時刻に部下を差し向け極星寮の破壊を執行した。食戟に負けた上に仲間の大事な城も奪い取るという二重の絶望を、創真に味わわせようとしたのだ。

しかしそれらを聞いても創真は「俺が勝ったら寮の取り潰しも強制退去もキャンセルですよね?」と、いつも通りに淡々と料理を続け、さらに極星寮メンバーもおとなしく退去せず創真を信じて徹底抗戦。創真の心を完全に折るには料理で叩き潰すしかないと悟った叡山は、遂に包丁を握り食戟のリングに上がった。

さすがに「遠月十傑評議会」第九席の実力は伊達ではなく、彼の作った「海南鶏飯」は審査員や小林竜胆も絶賛する一品だった。ところが調理過程ではB級料理にしか見えなかった創真の「さつま地鶏の羽根チーズつき手羽先餃子」は、叡山すらも「美味い」と叫びそうになるのを必死で堪えなくてはならない程の、予想を遥かに上回る代物だったのである。

買収された審査員たちも己の本能に嘘をつききることができず、食戟は3対0で創真の圧勝。もはやこれ以上の恥の上塗りをする訳にいかなくなり、叡山は渋々強制退去を中止して引き下がるしかなかった。

この食戟は予め「鶏唐揚げ対決の因縁もあるし、鶏料理でケリをつけたい」と希望したお題が採用されており、創真が当日までに何を作るのか熟考した上で挑んだのに対し、叡山は当日までまともに戦う気がなく下準備ゼロで、上述の経緯で食戟が始まってから、即席でメニューを考えて勝負していた

そのように手を抜いてさえいなければ彼が勝っていた事は想像に難くなく、些細な挑発で大人気なくマジギレする非常に器の小さい面を見せるなど、権力を好き勝手振るえるようになって増長し、自制心やクレバーさを失ってしまったが故の敗北であった(キレる時等の顔面崩壊も凄まじく、本作のネタキャラと化しつつある)。

その後は薊の思惑で十傑の座には残れる事になったが、一連の暴挙からの敗北により学内外からの信用はガタ落ち(甲山の退学も取り消された)。

楠連太郎ら新たな中枢美食機関メンバーにも見下されるようになり、創真への憎しみを一層募らせ、後の連隊食戟でも凶暴な態度を見せるようになった。

連隊食戟編

第三試合でかつて陥れたタクミと交戦。時雨煮を作るタクミに対して強烈な顔芸と共に、取り忘れた材料を取るという名目で厨房を離れ、タクミを負かす作戦を開始。食材保管庫から取り出した食材はシナリンと呼ばれる苦味成分が含まれるアーティチョーク。本来は直後に食べるデザートの甘味を促進させるシナリンだが叡山はこれを悪用し、直後に食べる時雨煮ピザの評価のがた落ちを狙ったのである。

そしてタクミの時雨煮ピザをオーブンで焼いている内にアーティチョークを絡めたホワイトソースにとろとろの卵をのせた「魅惑の牛ロースト」が完成しタクミを窮地に追い込んだかに見えた。

しかしタクミは美作がやった相手を思考を追跡する手法を取り入れ、事前に数少ない叡山の食戟の記録から最も逆撫でする手段として妨害料理を出すと判断し、テーマ食材が牛肉と知ると最初に時雨煮を調理し、叡山を釣り出す作戦を実行していた(食材保管庫に審査員に影響を与える食材がアーティチョークしか無かったのは叡山の誤算である)。

そしてタクミのピザは肝心の時雨煮が生地の半分しかなく、シナリンの対策に時雨煮が盛られた生地には柚子味噌ソースが練られており、叡山の牛ローストは前菜扱いとなってしまう。そしてもう片方の生地が叡山を更なる窮地に追い込む。

出されたもう一つの生地は4種のチーズを絶妙に配合したイタリア定番トッピングである「クワトロ・フロマッジ」で、叡山のローストビーフを第一の皿、時雨煮ピザを第二の皿、このピザを第三の皿としてフルコースを成立させたタクミの前に完敗した。完敗後、タクミからは憎悪ではなく「美作と戦ったことでここまでたどり着いた」と感謝を述べられた。

結局この敗北も、数々のセコい手段を行使してきた自らの遠月学園での行いが、全て手痛いしっぺ返しで招いてしまった(創真を潰す為に美作を秋の選抜に送った、タクミの神経を逆撫でする為に妨害料理を意図的に作った、これまでの食戟で妨害料理や相手の不利な料理で潰し続けていた)末の結果であり、叡山は最後、正に負け犬の遠吠えと言わんばかりに「この…一年坊主が……!!!」と、顔面崩壊と共に叫んだ。

情けなく目尻に涙を浮かべて…。

余談

叡山の行いにより、それまで作品が積み上げてきた十傑の強者性が(戦う前に)一瞬で地に落ちた上、厳正な料理バトルとしての作風も半壊してしまった為、彼を毛嫌いする読者も少なくない。

また、彼の得意とする妨害工作は、比較的傾向が読みやすく対策を取られる事に非常に弱い。叡山が自ら戦おうとしないのも正々堂々に価値を感じない性根に加え、食戟を繰り返すと自らの弱みがバレてしまうからである。

後に手駒としていた美作が反逆者側につき、その美作に破れたタクミが思考を追跡する手段を取り入れたのはもはや皮肉でしかない。

その一方で、作中での創真やタクミの成長を描写するにはうってつけのボスキャラだったとも言えるので、作中で必要な人物だったことは間違いない。

叡山には他の十傑にはない強みとして、専門家ではないが故に様々なジャンルへの知識は豊富で、アドリブも可能な柔軟さと言う強みがあったし、わざわざ相手の専門で挑もうという性格でもないので、他の十傑を喰って上を狙える要素はあった。

結局、プライドに拘りさえしなければ、いくらでも立ち回り活躍し得たのが、劇中の彼の残念さに拍車を掛けている。

連隊食戟編以降、十傑の地位は八席に落ち着いている。創真たちとはそれまでの因縁を感じる事がない比較的良好な交流が描写されている。

関連タグ

食戟のソーマ 遠月十傑評議会 薙切薊

顔芸 残念なイケメン ヤクザ 金の亡者 慢心

マンチキン……叡山の在り方を端的に言い表している

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