少年仮面ライダー隊
しょうねんかめんらいだーたい
初代『仮面ライダー』後期(第74話、シラキュラスの回より)から『仮面ライダーV3』にかけて登場。会長は両作品ともに立花藤兵衛(後者では隊長も兼任)で、隊長は滝和也(前者のみ)が務める。また、ライダーガールズも本部で通信などの仕事を受け持っている。
激しくなるショッカーの襲撃に対抗し、仮面ライダーの戦いをサポートするため、立花藤兵衛、本郷猛、滝和也の元で組織された少年達による正義の組織。隊員の少年達は仮面ライダーの帽子を被り、本部との通信機能を持ったペンダントと伝書鳩を持つ。常に町中を自転車でパトロールし、怪人を発見したら本部に報告するのが彼らの任務である。これら「ペンダント・自転車・伝書鳩」はライダー隊を象徴するアイテムとして、次作V3のエンディング曲の歌詞にも取り入れられている。
V3の頃には全国規模に拡大し、物語冒頭で子供が不思議な事件、怪人を目撃→子供は少年ライダー隊隊員で本部に報告→デストロンの作戦がV3に発覚といった流れが定番で「子供を見たら少年ライダー隊員と思え」といっても過言ではないほどに隊員が増加した。
本部基地はV3の第2話でハサミジャガーによって地中に埋没・破壊されてしまい、続く第3話にて立花が新しく開店したスポーツ用品店『セントラルスポーツ』の地下に再建された。
2011年の劇場版『オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー』にも少年仮面ライダー隊が37年ぶりに登場し、より強力な存在になったショッカーを倒すため、オーズという正義のライダーを知った少年達がライダー隊の制服を纏って仮面ライダー達をサポートした。
V3
「初代」
発足当初は、撮影・放送が夏場(8月)だったこともあり、野球帽型の白無地の制帽、白の半そでシャツに赤いスカーフを締めるというスタイルだった。下は男子隊員が黒の半ズボン、女子隊員が黒の吊りスカート(プリーツスカート)を履く。(2011年の劇場版に登場したライダー隊員は、この初期スタイルを踏襲している。)
その後(76話、シードラゴンの回から)制帽に代わり、ライダー1号・2号のマスクを模したヘルメットを着用するようになる(基本配色がメタリックグリーン地に銀色のセンターライン、庇が黒。ディティールとして、触角にあたるライトブルーのV字形・眼にあたる1対の赤い楕円形・Oシグナルを模した赤いボタンがつく)。また、撮影・放送時期が秋~冬となるにつれて、服装も下記のように変化した。
- 白シャツが長袖に(82話、クラゲウルフの回から)。
- シャツの上から、グリーン地に2対の赤のライン(ライダーのラングを模した下向きのカーブを描く)の入ったベストを着る。(第84話、イソギンジャガーの回から)
- さらに終盤には、上衣として赤のブレザーを着るようになる(第87話、クモライオンの回から)。この赤ブレザーは「V3」に引き継がれた。
通信用のペンダントもライダーのマスクを模したものである。緑地に、眼にあたる2個の赤い卵型の突起がハの字状につき、中央部に銀色の逆三角形のスペースが入る。
「V3」
「初代」終盤に導入された赤ブレザーが標準のスタイルとなる。白シャツはそのままだが、赤スカーフの代わりに黒のネクタイを締めるようになった。
その後初夏・秋の、前作と同型のベスト着用時期をはさんで、夏場には赤無地のTシャツを着用。晩秋~冬の番組後半期には再びブレザーに戻った。
ヘルメット・ペンダントも、主役ライダーの交代に合わせ、赤地に目の部分が緑のデザインに変更。またヘルメットの触角にあたる部分が濃いグリーンとなり、センターライン上方に赤の「3」がついて、両者で「V3」の組み合わせ文字となる。ペンダントの逆三角形部分も両端が緑のラインで縁取られて中央部に赤の「3」がつき、「V3」の組み合わせ文字を作る。
少年仮面ライダー隊が存在していたのは『仮面ライダーV3』まで、即ちデストロンが壊滅するまでである。立花藤兵衛はその後も悪の組織と新たな仮面ライダーとの戦いに身を投じていくが、同組織を再結成する事は無かった(次作『X』第5話での藤兵衛と神敬介の会話から、藤兵衛と敬介が邂逅した時点でライダー隊は解散していたと推測される)。
また、『仮面ライダースーパー1』にはジンドグマ編(第24話以降)から「ジュニアライダー隊」が登場するが、少年仮面ライダー隊との直接的な関係は無い。こちらの隊長は草波ハルミ、後見人は谷源次郎。
厳密には少年仮面ライダー隊とは言い難いが、『仮面ライダーBLACK』にはゴルゴムによって育成された子供達が反旗を翻し、仮面ライダーの味方となった少年戦士達が登場。彼らは従来の少年仮面ライダー隊とは違い、格闘術や光線銃による直接攻撃でゴルゴムの怪人と戦い、仮面ライダーBLACKをサポートした。ちなみに彼らは10歳の時に成長停止剤を投与されたため、年齢と精神は成人男性そのものでありながら外見は子供のままとなっている。
セントラルスポーツのロケ地となったのは川崎市多摩区三田。かつては現地に同名の店舗があり、放映当時は聖地になっていたらしい。
悪の組織との戦いに年端も行かない子供達を借り出すことをメディアファクトリーから発刊された『空想法律読本』でネタにされた事がある。
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