CV:沢りつお
スーツアクター:佐藤巧
曖昧さ回避
概要
『仮面ライダー』第82話「怪人クラゲウルフ 恐怖のラッシュアワー」に登場。
ゲルショッカーの完全なデータより制作された狼の獰猛さと電気クラゲの放電能力を併せ持つ合成怪人。
体内に貯えた10万Vの電流を使い雷をラッシュアワー時の東京新宿駅に落として焼き払う『新宿駅爆破作戦』を使命とする。鳴き声は「クァーララァー」。
能力
体がヌルヌルして掴み処が無い上に鉄の様な堅い強度を誇っている。
右手が放電触手になっており、これをムチのように使い戦闘を行う。また、同型のムチを出現させ左手に装着することも可能。
吸収して体内に貯えた電力を+と-に分解し、+を右腕に、-を左腕に蓄電させ、両手を合わせて10万Vの放電現象……つまり人工的に雷を発生させる事ができる。これがクラゲウルフ最大の能力にして必殺技でもある。
また、人間に憑依する能力も持ち、この状態でも放電が可能だが、常に体から発生する微弱な電流までは隠すことが出来ず、また、両腕を接触させなければ雷を発生させることが出来ない、水中に入ると貯えた電流が体外に逃げてしまうという弱点が存在する。……もう一度言うが、コイツは海に棲むクラゲから造られた怪人である。しかも噴水から出現するシーンがある。
活動歴
ゲルショッカーが新たに製造した新怪人・クラゲウルフは能力テストの為に早坂発電所を襲撃。電力を吸収して体内に貯えるのと同時に、その場に居合わせた所員を殺害する。
その威力に感嘆したブラック将軍はラッシュアワーの新宿駅に雷を落とし、大量虐殺を行う『新宿駅爆破作戦』を立案。早速怪人に指令を下すが、一連の襲撃現場を通る少年に目撃されてしまい、彼の口封じの為に出撃。
しかし事情をきいたミツルが身代わりとなった事でトオルを逃がしてしまった為、彼を利用して本郷猛を誘き寄せようとするが、そこへ本人が登場し、ミツルを奪還されてしまう。
変身した仮面ライダー新1号との対決では高圧電流で優位に立つものの、「ライダーニーブロック」との痛み分けに終わる。
その後、作戦を変更して立花藤兵衛の旧友である中村(演:梅津栄)に憑依すると少年ライダー隊に潜入。本性を現して本郷に高圧電流を流し込んで倒すと、他のメンバーたちを誘拐した。
滝やおやっさんたちの前で『新宿駅爆破作戦』を決行しようとするが、そこへ死んだかと思われていたライダーが登場し人質を解放されてしまう。
死んだかと思われていたのは、実は自身を仮死状態にして怪人たちの目を欺く芝居であった。
ライダーが駆けつける前に、冥土の土産と称して自身の能力解説を意気揚々とおやっさんや滝達のまえでベラベラ喋った事が災いし、作戦を妨害され逃亡を図るが逃げ切れず「ライダースウィング」で海中へと叩き落とされ、体内電気を失って大幅に弱体化。
苦し紛れに中村を人質に取るも弱っていた為にあっさりと救出を許し、最後は「ライダーきりもみシュート」を受け爆死した。
派生作品
すがやみつるによる漫画版
ドイツのマッドサイエンティスト(ショッカーはナチスの残党が作り上げたので、彼も旧ショッカーの古参研究員だったのかもしれない)Dr.シュミットが息子のアドルフを改造する形で作り上げた。
Dr.シュミットが「ライダーを超える改造人間を作るためだけに不治の病をも乗り越えた」と語るほど強く、触手からは「殺人レーザー」、喉からは一撃で家屋を破壊する殺人音波「クラウドボイス」を放つ。
東京郊外の寺を襲い、住職たちを皆殺しにして1号ライダーをおびき寄せ、人質を取ったブラック将軍に対しても「おとなしくしてもらったら困るんだよ!」とタメ口で言い放ちライダーとの決闘に臨む。
しかし、Dr.シュミットが決闘の最中に壊した鐘楼から落ちてきた釣鐘の下敷きになってしまい、ライダーと共に父を救い出すも、治らぬ病気を押して研究を続けてきたDr.シュミットの身体はすでに限界を迎えていた…。
腕の中で事切れる父に向け、「必ずライダーを殺してやる!」と涙しながらもクラゲウルフはライダーに襲いかかる。しかしライダーに釣鐘を利用されてクラウドボイスを反射され、ライダーキックを受けて倒された。
父の上に折り重なるように倒れたクラゲウルフは、やがてアドルフの姿に戻っていった。荒れ果てた異国の寺で、親子は永久の眠りについた…。
仮面ライダーSPIRITS
バダンが復活させた再生ゲルショッカーの怪人として登場。他のゲルショッカー怪人と共に2号やZX、滝やSPIRITSに襲い掛かった。
関連項目
ゲルショッカー怪人 合成怪人 ゲルショッカー 狼 クラゲ 初代ライダー