「貴様は一文字隼人か、おのれ~」
概要
『仮面ライダーV3』第33話「V3危うし! 帰って来たライダー1号、2号‼」に登場した、キバ一族第3の戦士である狼型改造人間。
出現する際は吹雪を伴い現れるという特徴を持つ。鳴き声は「スノォー‼」
光化学スモッグに当てる事で大爆発を起こす光線を使った破壊活動を実行する“殺人光化学スモッグ作戦”を使命としており、その作戦に必要不可欠とあるスモッグを確保する為に寒川博士とその娘である弓子を拉致すると、弓子に呪いを掛けて作戦に協力するよう脅迫する。
能力
口から放つ、あらゆる物を凍らせてしまう絶対零度のブレス攻撃『ウルトラブリザード』が必殺技。この技の前にV3は手も足も出なかった。
他にも高い身体能力と怪力を誇り、1号の『ライダー返し』にも耐えうる頑強な体を持つ。
V3と2号を同時に相手にしても全く引けを取らず、1号が加勢に入ってようやく勝利できた程の、今作屈指の強豪怪人である。
また、その牙で噛まれた人間は血が“呪いの血”へと変わってしまい、ユキオオカミが死なない限り、怪人の意思で醜い獣人の姿に変わってしまう呪いを掛ける事ができる。
活躍
協力を強要した寒川博士らを使って、博士の家に訪れた風見志郎に睡眠薬を飲ませようと画策するが、改造人間である風見には効果が無かった為、直接自身が赴き『ウルトラブリザード』で凍らせてアジトへと連行。
更に同じくアジトに捕えた立花藤兵衛達をスモッグで処刑しようとするが、デストロンの動向を察知してオーストラリアから帰国した本郷猛と、アメリカより帰還した一文字隼人の2人に助け出されて失敗。
その後、アジト外でトリプルライダーたちと対峙し激闘を繰り広げるが、最後は1号、2号に空中へ投げ飛ばされた所に、V3の『V3きりもみチョップ』を叩きこまれ爆死した。
派生作品
すがやみつるによる漫画版では単なるキバ一族の一怪人として登場し、吸血マンモスに血を吸われ弱体化したV3へのトドメのために差し向けられる。しかし駆け付けた1号・2号によりボッコボコに叩きのめされ死亡した(途中経過すら不明)。
『仮面ライダーSPIRITS』において、時空魔法陣の力により魂の無い再生怪人軍団の一員として復活。
『ウルトラブリザード』の力で香川県を雪と氷に閉ざされた銀世界へと変え、更に変身能力を失った風見を凍らせようとするも、駆けつけたライダーマンと仮面ライダーZXの乱入によって失敗。風見の挑発に乗ってウルトラブリザードを浴びせようとするも同士討ちに使用された挙句、最後は能力が発揮できず焦るZXのヘッドロック攻撃で頭部を圧砕され絶命した(麺太郎曰く「デストロンと大して変わんねえじゃねえか」)。
余談
声を演じた沢氏は昭和ライダー第1作第82話、第5作第2話、第6作第19話でも狼をモチーフにしたライダー怪人の声を演じている。
この回及び次回での1号は旧2号と同じ濃い緑色のマスク、2号はそれまでと同じ光沢のあるライトグリーンのマスクで、これ以降の客演回とは逆のカラーリングというのは珍しい組み合わせである。