(最終回のみビッグエンゼルの声も兼任)
概要
一つ目の本体から何本ものパイプが宙に伸び、更にそのパイプにいくつもの球体をぶら下げた原子モデルを彷彿とさせる形状をしており、意思によって本体の瞼が開閉する。
内蔵されている “オートダイオード・ワンセブン” によって完全自衛システムを保有しており、更にあらゆる物体を生み出せる超生産能力で、重さ2000tの巨体を誇る巨人電子頭脳へと成長した。
元々は佐原博士が率いる科学者チームが『天変地異や災害の予測などの平和利用』のために作製した、世界最大の人工知能システムだったが、科学者チームの一員でもあったハスラー教授の野心により自我を持ち、更に巨人頭脳への成長に乗じた彼の策略によって「人類を『地球にとって邪魔な存在』」と見なすようになり、「地球環境保全の為に人類を除去しなければならない」とする結論を導き出すと、目的達成の為に幾多のブレインロボットを作り出して世界征服に乗り出す。
更にワンセブンとの対決する為に戦力増強の為に、世界中の刑務所から凶悪犯を集めてブレイン党を結成し、レッドマフラー隊と対決。またハスラーから主導権を奪うと彼を奴隷扱いし、自らを「全知全能の神」と自認するのと同時に、ブレイン党のトップとして君臨する。
武器は球体から放つ熱線。ピンポイントを攻撃する事も可能。
超生産能力を応用した強力な自己再生能力を保有しており、第12話で一度は佐原博士によって破壊されるも、約10秒で完全に全機能を取り戻している。
なお機械なので年に1度オーバーホール(要するに健康診断)が必要らしいが、この能力がある事を加味すると蛇足なのかもしれない。
更に厄介にも自身を中心に半径2km以内のコンピューターを支配下に置く能力を持ち、この影響を及ぼせる地域は「ブレインエリア」と呼ばれる。
それ故にワンセブンは迂闊にブレインに近づけなかったのだが…。
ブレイン最後の日
ワンセブンは完全無欠の作戦によってブレインエリアに捕らえられるが、南三郎はガンテツの協力によって体内の潜入に成功。一時機能停止していたロボターの案内で、何と操縦室に案内される。ワンセブンには、かつてのワンエイト同様に有人操縦も出来るようになっていたのだ。
ビッグエンゼルの答えである「ワンセブン…サブロー…」…即ち「ワンセブンを手動操作する」という能力の穴を突かれた形でブレインエリアを無効化され上に最後はエリア内ギリギリで死を決意していた三郎を強制脱出させ、キャプテンゴメス・剣持隊長らが考えた時差攻撃を応用したワンセブンの特攻を受け自己再生が追いつく間もなく完全に破壊されてしまった。
「私の役目は終わった」とばかりに機能のオーバーロードによってビッグエンゼルも自爆してしまったが、それと共に…。
着地した三郎は、駆け付けた仲間達…佐原正/佐原千恵/佐原ルミ/剣持保隊長/村中新平隊員/海野太隊員/小野良子隊員/岩野鉄五郎らと共に灰色のキノコ雲を見た。
佐原博士「ブレインの最期か…」
剣持隊長「そしてワンセブンも…」
サブマシーンと共にワンセブンの形見となったヘルメットを拾った三郎は…
「大鉄人ワンセブン…僕は、君の名前は決して忘れない!」
佐原「そうだとも。ワンセブンの名は、深く誰の胸にも刻み込まれるだろう」
ガンテツ「ワンセブンは、不滅のナンバーや!」
三郎の目と大空にワンセブンの姿を浮かべながら、「ワンセブン!!」と叫び続けるのだった…。
この最終2部作は、『ジャイアントロボ』の最終回を双方を手掛けた伊上勝+山田稔監督の黄金コンビによってギロチン帝王をブレインに置き換え敢えて蒸し返したものだった。
興味のある方は、比較視聴される事をお勧めする。
関連タグ
ガルファ皇帝:「人間を排除することが環境のため」の結論に至ったロボットアニメのコンピューター繋がり。
ノア(メタルマックス):同じく「人間を排除することが環境のため」の結論に至ったコンピューター繋がり。