概要
ブレインロボットは『大鉄人17』に登場する、いわゆるやられ役の怪人にあたる巨大ロボットで、毎回違うタイプのロボットが登場する。だいたいは1話限りの登場だが、ストーリーによっては2話か3話、最大で4話連続で登場するブレインロボットも存在する。
ブレインロボットの目的は、人類抹殺や破壊活動、受刑者の脱獄やワンセブン破壊など様々。デザインは基本的に人型だが、中にはネッシーロボのような四肢動物型や、球体型のガスタンクロボットとミキサーロボット、列車砲型の大砲ロボットのような非人間型のロボットも存在する。殆どのブレインロボットは無人で動くのだが、戦艦ロボットのような有人操縦型のブレインロボットも何体か存在する。
第12話でブレインが語ったワンセブン誕生の経緯から、ブレインロボットとして出撃したロボットの中にワンセブンの「兄」に該当する機体は存在しないようだ(ハスラー教授に真意を悟られない為に理由を付けてブレインが直接処分した模様)。また、この事情からブレインロボットに見られる「無限弾倉」や「不条理変型」機能はワンセブンに搭載された「超生産能力」の簡易版と見られる。
登場したブレインロボット
ローラーロボット(第1話)
ブレイン党が最初に送り込んだブレインロボット。巨大なローラーで何でも押し潰す。南三郎の両親と姉を殺害したのは、奴だった…‼(未見の方には信じられない話だが)このナリで地中を移動する事が出来、先述の三郎の家族の死は(その機能で引き起こした)山津波による物だった。
ハリケーンロボット(第2話)
巨大なファンの形をしたブレインロボット。犯罪者をブレイン党の構成員とすべく刑務所を次々と襲撃して受刑者達を脱獄させた。戦闘時は二本の足を伸ばして機体を起こす。扇風機とか言うな。ファンを回して突風を起こし、羽を飛ばしてワンセブンを攻撃する。ちなみに単眼キャラである。
擬人化キャラ)
(右は地震ロボット(第3・4話)
巨大なピストンを使って人工的に地震を起こすブレインロボット。ピストンの突起部分を伸ばして攻撃したり、胸のマシンガンで攻撃する。逃げる時は転がるようにして、地割れの中に入る。
(ワンセブンとの対決シーン)
冷凍ロボット(第5・6話)
口から凍えるような吹雪(冷凍ガス)を吐くブレインロボット。最初は氷山に化けて暗躍していた。南三郎を人質に取られて抵抗できないワンセブンを氷漬けにした。
(ワンセブンとの対決シーン)
ガスタンクロボット(第7話)
文字通りの外見を持つブレインロボット。ガスタンクに成りすましてワンセブンを待ち伏せる。火を噴きながら転がって体当たり攻撃を仕掛ける。グラビトン攻撃であっけなく倒される…のだが?
ミキサーロボット(第7・8話)
ワンセブンがグラビトンを使用した直後に出現したブレインロボット。これもガスタンクに成りすまして待ち伏せていた。球体の鋭いトゲで体当たり、またはミサイルのように飛ばして攻撃する。実はガスタンクロボットは、グラビトン発射後の隙を突くための囮ロボットだったのだ。
大砲ロボット(第9・10話)
かつて旧ドイツ軍が使用した列車砲がモデルのブレインロボットで、別名「超重砲グスタフ」。先端のドリルで地底に潜る事もでき、転倒しても補助アームを使って起き上がる事もできる。レッドマフラー隊の野村隊員を脅迫する時にも、大砲ロボットが使用されている。因みに、珍しくハスラーが自ら組み立てていた。
大爪ロボット(第11~13話)
巨大な大爪をロケットパンチのようにして飛ばす事ができるブレインロボット。ワンセブンの弱点である膝をグラビトン発射直前に大爪で攻撃してワンセブンをピンチに陥れる。
戦艦ロボット(第14・15話)
有人操縦式の戦艦型のブレインロボット。登場から撃破までの間に搭乗者が二転三転しており、当初はブレイン党員のガイラーが操縦するも、力及ばず死亡。その代役として佐原博士の娘・ルミをとらえて洗脳し、彼女に操縦させるがワンセブンの活躍により正気を取り戻す。最後はブレインの掌握に失敗したキャプテンゴメスが操縦するハメとなり、ワンセブンとの戦いに敗れた末に彼を裏切ったチーフキッドによって自爆スイッチを押され爆散した(しかしワンセブンは、敢えてグラビトンを撃たなかった…)。
武器はレーザー砲、大砲、アンカー。
細菌ロボット(第16・17話)
バラモン密教の細菌兵器を搭載したブレインロボット。胸のチューブから放出される黄色い液体の細菌兵器は、あらゆる物質を溶かす事ができる。また、手足を引っ込めて空を飛ぶ事も可能である。元々はハスラーが別の細菌兵器を使おうとしていたがブラックタイガーに先を越されていた。件の「バラモンの秘密細菌」は特殊な嫌気性細菌であるらしく、先述の溶解作用は生体防御の為の脱酸素反応の一種を兵器に利用した物(通常の酸素濃度なら数分で細菌が死滅するまでの間、接触した対象を溶かし続ける)。なお、理由は定かでは無いが頭部は分離可能。頭上には工場🏭のミニチュアが有る(…何故だ?)。※先の絵文字は冗談でも「荒らし」でもなく、実際にこの形のミニチュアが(煙突の配置は異なるが)頭上に載っている為。
新幹線ロボット(第18・19話)
新幹線「ひかり号」に偽装したブレインロボットで、新幹線に変形するほか飛行能力も備え車輪やマシンガンで攻撃する。第2ブレインことビッグエンゼルの設計図と引き換えに三郎らが解放された後は体内に水爆を搭載しビッグエンゼル破壊の為に差し向けられたが、ワンセブンに阻止され宇宙空間へと運ばれた後グラビトンによって撃破された。
ビルロボット(第20・21話)
ビルに偽装するブレインロボットで、偽の開設パーティに招かれた人々を内部で虐殺し、知らずに中に入り込んだ剣持隊長やガンテツを窮地に陥れた。その後現れたワンセブンの攻撃により一時撤退するも、ワンセブンが立花高校の野球部員を送り届けた甲子園球場に現れ、ボール型の爆弾を球場に投げ飛ばして、そこにいる高校球児や観客達の皆殺しを企んだが、ワンセブンの健闘により阻止された。
※残念ながら「変型」では無く擬装ビルの地下に潜む形だったが。また、腹部の穴からワンセブン同様に「電波撹乱装置」としてチャフ用の銀粉をばら蒔いた。
ハーケンキラー(第25・26話)
西洋の鎧騎士を思わせるブレインロボット。剣と盾を武器にしてワンセブンを攻撃し、一度は盾でグラビトン攻撃を回避している。身が軽く、素早い動きでワンセブンを翻弄するも、ブレイン党に寝返ったふりをしたワンエイトに羽交い絞めにされたところでグラビトン攻撃を喰らい爆散した。だが、その巻き添えを受けたワンエイトも…
(右は擬人化キャラ)
ネッシーロボ(第28・29話)
ネス湖の怪獣がモチーフのブレインロボット。強力接着剤の入った卵を使って、ワンセブンの動きを封じた。雄叫びをあげながら長い尻尾を振り回して攻撃する。ブラックタイガーの部下・ピンクジャガーの笛の音色でネッシーロボを操る。一時はガンテツが笛を奪い、彼が吹く祭囃子の音色と共に踊り出すシーンもあったが、ブルージャガーとピンクジャガーが藤木教授を脅迫して彼の娘のみどりに笛を取り返させた事で再び暴れ出す。最後はワンセブンとの戦闘の末に撃破されるが、その隙を突いたブレイン党は建造中のビッグエンゼルの破壊を成功させた。
ゴールドネッシー(第32~35話)
ネッシーロボの強化改造版にして最後のブレインロボット。その名の通り全身が金色の装甲で覆われている。有人操縦型で、ブラックタイガーの部下・ブルージャガーが操縦する(この「美しき悪魔の操縦士」の下りは、共に伊上勝・担当話の『スーパーロボットレッドバロン』のマグマウルフを髣髴とさせた)。口からは炎を吐き、ワンセブンをブレインエリアに引きずり込もうとする。同じ有人型ロボットの戦艦ロボット(=最終決戦で乗り込んだキャプテンゴメス)に対し、「武士の情け」で「やらなかった事」をワンセブンは…‼
その他
ワンエイト(CV:市川治・第21~26話)
詳細はワンエイトの記事を参照。
ブレインコンコルド(第27話)
超音速旅客機コンコルドに偽装しているが、新幹線ロボと違い変形はせず終始コンコルドの姿のままだった。戦闘時にはミサイルを乱射してワンセブンを攻撃したほか、内部には爆弾も仕掛けられている。三郎らをはじめとした見物人らを内部に閉じ込めたが、見物人の中にいた元金庫会社の技師で悪人に騙され帝都銀行の金庫破りにさせられた小林伸吉が、ガンテツの説得を受けて金庫同然のドアの鍵を開いた事で窮地を脱した。
ハスラー要塞(第30~35話)
ピラミッド型の巨大な飛行要塞。操縦席にはハスラー教授自らが座り、操縦桿を握る。初登場時はアッカーマン博士と息子のトミーの乗った車を襲い2人を拉致し、その後の回にもたびたび登場。最終話ではレッドマフラー隊本部を襲撃していたところを三郎自らが操縦するワンセブンによって投げ飛ばされ、爆発炎上した。
Uミサイル(第30話)
ミサイルの権威アッカーマン博士がブレイン党に脅迫されて造らされていたミサイル。だが、機体には、どこかで見たようなマークが…。
詳細はハスラー要塞の記事を参照。
蜃気楼衛星タイガー(第31話)
渇水で水を求める人々にオアシスの幻覚を見せてヘドロを喰わせたり、母親との喧嘩の末に「絵本の中の『丘の上の白い家』に本当の母がいる」と思い込み家出をしたエミに白い家の幻覚を見せた。衛星自体にも武装が施されており、宇宙空間に飛び出したワンセブンを光線で攻撃するが、ミラーアタックで跳ね返された光線を受け撃破された。