概要
『大鉄人17』第31話「お母さんはどこ?恐怖の白い家」に登場した衛星兵器。9本のアンテナと4枚のパネルを備える。劇中では「蜃気楼衛星タイガー号」と呼称されている。
カバーが展開する事で出現するライトが発光する事で地球上にあらゆる蜃気楼を発生させる事が可能。またアンテナから地上の水を砂に変える黄色のα光線と赤色の破壊光線を発射する。
劇中の活躍
電磁層圏(おそらく電離層)に入ると、テストとして東京に凱旋門の蜃気楼を発生させ、本物だと思い込んで近づいた自動車に交通事故を引き起こさせた。続いてピンクジャガーの発案で「緑のオアシスの蜃気楼を発生させて、地上の人間に清水と思わせてヘドロを食わせる」という作戦を実行しようとするブラック・タイガーだったが、ブレインは「日本は水の国であり、日本人はオアシスを見てすぐには飛びつかない」と指摘し、貯水池を干からびさせるように命じる。タイガーは衛星のα光線で村山貯水池などを枯れさせ、東京中を渇水状態に追い込んだ。そして、オアシスの蜃気楼を発生させて、渇水の余り衰弱した人達にヘドロを飲ませた。
その後、岩山エミが妄想する丘の白い家(正確には彼女の母方の伯母が住む別荘)の話を盗み聞きしたジャガーコンビは、その白い家の蜃気楼を発生させ、三郎達と合流したエミを蜃気楼で偽装したアジトに誘い込んだ。エミの実母を名乗る女性(ピンクジャガー)と伯母(ブルージャガー)に出迎えられる一行だが、「飲まない、食べない、腹壊さない」を合言葉にしていた彼らは差し出された料理(実はヘドロ)を二人に浴びせて撃退する。
衛星は白い家の代わりに滝の蜃気楼を発生させて三郎以外の面々を幻惑させるが、電磁層まで飛行してきたワンセブンのミラーアタックで破壊光線を跳ね返され大破してしまい、その企みは砕かれるのだった。
余談
脚本を担当した江連卓氏は『仮面ライダーBLACKRX』第29・30話でも渇水によるパニックを描いた。
今回も第28・29話と同様、剣持隊長は登場しなかった。