CV:磯部勉 阿座上洋平(スーパーヒーロージェネレーション)
概要
アリシア連邦のブリンク博士が宇宙空間で5年もの歳月をかけて制作していた人工衛星。自らの意思を持つキョーダインことグランダインやスカイダインと同じ宇宙鉄人にして究極体とも言える存在。
単独で変形する事でワンセブンフォーメーションという巨大ロボット形態に変形が可能。外装には様々な武装が施され、内部には侵入者迎撃用トラップ機能や無人メカ「ガンベース」が配備されている。また、キョーダインの活動を抑制する妨害電波発生装置も組み込まれている。
地球の衛星軌道上に常に浮遊しており、現在でも未完成な状態だがワンセブンフォーメーションの主砲である超重力砲「グラビトン」で一撃で無人島を消し飛ばしたことがある為、「完成すると世界の破滅は免れない」と言われている。
OSTO Legacyの社長である冴葉晴海からの依頼で仮面ライダー部はこの衛星を破壊する為に宇宙に旅立つ事になるが、それは冴葉とその秘書の白山静が本来の姿(キョーダイン)を取り戻す為の策略であり、キョーダインの活動を抑制する妨害電波発生装置が破壊されたことでキョーダインに戻った彼らは衛星兵器XVⅡの心臓部に当たるメインコンピューター「ブレイン」を掌握、二人の指示によってXVⅡは巨大ロボット形態へと変形した。
XVⅡワンセブンフォーメーション
XVⅡが変形したロボット形態。全長2千m。自らの意思を持ち、メインコンピューター「ブレイン」を通じて人間との会話も可能。
人工衛星から変形後、グランダインとスカイダインによってデータを書き換えられ、グラビトンで日本列島を破壊しようとしたが、「機械とも友達になれる」と信じる仮面ライダーフォーゼのコズミックステイツの突撃でアストロスイッチの全エネルギーの力で月面へとワープドライブさせられる。
その後、命を懸けてまで自分を救ってくれた弦太朗の為にフュージョンスイッチのデータを仮面ライダー部に与え、フォーゼの勝利に大きく貢献した。
全てが終わった後はフォーゼと友情の印を交わし、人類の行く末を見守る為宇宙の中心へと旅立って行った。
『MOVIE大戦アルティメイタム』では旅の末に辿り着いたディープスペースで仮面ライダーなでしこと出会い、彼女に弦太朗の話をしたことで地球に送り出し、戦いが終わった後はなでしこを迎えにやって来た。
余談
モチーフとなったのは、1977年に放送された特撮番組『大鉄人17』に登場する巨大ロボット・ワンセブンであり、メインコンピューターの「ブレイン」は同作品中に登場した超高性能コンピューターが由来となっている。
なお、原典のブレインはある科学者によって人類滅亡を企てるようになったコンピューターにして敵組織の首魁であり、ワンセブンのメインコンピューターではない。(ただし、ワンセブンはブレインに使われている「オートダイオードワンセブン」というパーツを活用して生み出されたブレインの分身ともいうべき存在という経歴がある)
また、ガンベースの元ネタは1976年放送の『宇宙鉄人キョーダイン』に登場する修理用ロボット・ゴンベスである。
映画でCVを担当した磯部氏は『魔法戦隊マジレンジャー』にて小津勇/天空聖者ブレイジェル、魔導騎士ウルザード、ウルザードファイヤーを演じており、仮面ライダーシリーズへの出演は今作が初。