概要
『大鉄人17』第30話から登場した空中要塞。ブレイン党のハスラー教授自らが操縦する。なお操縦時にはハスラーは黄色の軍手をはめる。
武器は大小あわせて計5門の大砲。なお艦橋にも小さな砲身が多数配置されている。また土台の前面に入口があり、自動車も引き寄せる吸引力を備える。
劇中ではピラミッドにカモフラージュする1号機とカモフラージュ機能を廃した2号機が登場した。
1号機
第30・32話に登場。
第30話ではミサイルの権威・アッカーマン博士と息子のトミーの拉致した。天狗山に身を隠していたが、新兵器Uミサイルを破壊しようとするワンセブンの前に立ち塞がる。ワンセブンのミサイルパンチでピラミッドの外装が破損してしまい退散した。
第32話では気象学者の黒田大介を同乗させてワンセブンに攻撃を躊躇させようとしたが、ワンセブンは強引に外装を破壊して大介を救出してしまい、ハスラーは脱出を余儀なくされた。ハスラーが脱出した後、カモフラージュを解いてワンセブンに砲撃するが、グラビトン攻撃を受けて大破した。
ハスラーは「空飛ぶピラミッド」、ブラック・タイガーは「ピラミッドロボ」と呼称していた。
2号機
第34・35話に登場。便宜上2号機としているが、大破した1号機をせっせと修理した機体かもしれない。
Uミサイル
第30話に登場。元々はアッカーマン博士が石油コンビナートの大火災を食い止める目的で開発した。「火に油を注ぐだけでは?」と思われるかもしれないが、このミサイルは爆発と同時に周囲の酸素を多量に消費し、これにより火災を鎮静する事が出来るのである。ハスラー教授はこの特性を利用し、関東上空で爆発させて関東地方を酸欠状態にしようと企んだ。しかし、ワンセブンによって宇宙に追いやられ、グラビトン攻撃で爆破処理された。
ちなみにボディには、なぜか別の組織のマークが描かれている。
アッカーマン親子『何で?』
余談
第30話でガンテツが、質屋のバーゲンセールで買ったラジオで聞いていた音楽は『電線音頭』である。
またラジオの件で南三郎が調べるところは、「三郎は山村出だ」という初期設定を彷彿させた。また山間地域の電波事情は、1991年・版に黒田大介役の天本英世氏も出た天藤真氏の『大誘拐』や『王様戦隊キングオージャー』でも再現された。
最終回のハスラー要塞による都市襲撃シーンは『秘密戦隊ゴレンジャー』・『イナズマンF』らと恒例の使い回しだったが、この時期の最終回・恒例のしんみりムードも醸し出していた。
アッカーマン博士を演じたエンベル・アルテンバイ氏は新東宝の『スーパージャイアンツ』シリーズ・実写版『ジャイアントロボ』は元より東映でも『仮面ライダー』や『ジャッカー電撃隊』などに出演した事がある。吹き替えを担当した槐柳二氏は蜘蛛男・モグラ獣人の声など東映特撮では様々な役柄を演じた。
トミーを演じたテディー・ペルク氏は大月ウルフ氏も出た『仮面ライダースーパー1』第39話ではフォンダ博士の息子のテリーを演じた(なお『スーパー1』では「テリー・ペルク」名義だった)。吹き替えを担当した小宮和枝女史は、同時期に放映された『氷河戦士ガイスラッガー』ではタニ・マリを演じた。
関連タグ
黒十字城:同じく敵組織の空中要塞。最終話で破壊されるという共通点もある。
キングピラミッダー:同じくピラミッド型の空中要塞。こちらはヒーロー側の戦力。