概要
『大鉄人17』第28話「出たぞ大海獣!ネッシーの子守唄」・第29話「そこのけそこのけ!大暴れネッシーロボ」に登場したブレインロボット。ネス湖に棲息すると言われる怪獣ネッシーをモチーフしている。ただし、世間一般で知られる首長竜のような姿でなく、竜脚類のような姿をしている。当初は青緑色の「大海獣」の姿で活動していたが、東京湾に出現すると人工皮膚を剥がして鈍色のボディを見せた。普段は四足歩行だが、二足歩行も可能。
武器はダイヤモンドよりも硬い尻尾を使った打撃で、意外にも飛び道具は持っていない。
ピンクジャガーが持つ横笛から出る音波で遠隔操作されている。ただし、笛のメロディで行動パターンが変化し、祭囃子だと踊ってしまう。
ニュージーランド沖にあるとされる無人島・恐竜島に住む恐竜だったが、第二太平丸の乗組員が卵を日本に持ち込んだ事でその卵を取り返すべく日本への上陸を果たそうとした…というのはブレイン党がでっち上げた真っ赤な嘘であり、真の目的はレッドマフラー隊にそう思い込ませて、卵を送り返すべくワンセブンに卵を持参させるように仕向け、卵に内蔵された「ウルトラ接着剤」で彼の動きを封じ、その隙に第2ブレイン・ビッグエンゼルを破壊する事にあった。
劇中の活躍
ニュージーランド沖を航行していた第二太平丸を沈没させ、北上してソロモン諸島、小笠原諸島の近海に出現し、船舶を沈めていった。それからほどなくして、第二太平丸の乗組員の妻(実はブルージャガーの変装)から佐原博士の教え子・藤木教授に恐竜の卵が届けられ、ガンテツを介してワンセブンに届けられる。しかしネッシーを捕まえると貰える8億円の賞金に目がくらんだガンテツが卵をすり替えており、その結果レッドマフラー隊もブレイン党も混乱してしまう。ブレインの命令で東京湾に現れ、観念したガンテツが南三郎を介して卵をワンセブンに渡し、ブルージャガーの電磁波銃で卵が爆発してウルトラ接着剤が撒き散らされると、本来の姿に戻って上陸し、動けないワンセブンを尻尾の打撃で叩きのめす。
その後、ハスラー教授の命令でビッグエンゼル基地に向かうが、三郎とガンテツが蛙をピンクジャガーに投げつけ(男子としてそれでいいのか?)、気が動転した彼女は横笛を落としてしまい、笛はガンテツに回収され、彼の演奏する祭囃子で踊り始めてしまう。ガンテツの操作でブレイン党を蹴散らしてしまい、そのままビッグエンゼルの門番になり、笛はワンセブンの体内に保管される。
そこでブレイン党は藤木教授を監禁し、娘のみどりにワンセブンの体内に入って本物の笛を偽物の笛とすり替えるように脅す。その結果、ネッシーロボの主導権はピンクジャガーに戻ってしまい、ネッシーロボはビッグエンゼル基地を破壊してしまう。藤木教授の救出に向かった三郎達を尻目にワンセブンの足元に爆薬を仕掛けて爆発させるブルージャガーだったが、爆炎によって接着剤は剥がれ落ちてしまい、ネッシーロボはワンセブンと対決する事になる。戦闘飛行ワンセブンに捕まってビッグエンゼル基地から離されてしまうものの、ピンクジャガーの命令でワンセブン諸共海中に落ちる。海底でワンセブンと対峙するも、何も攻撃出来ないままグラビトン攻撃を受けて倒された。
しかし、全壊には至らなかったらしく(劇中でもグラビトン攻撃の直後に水柱が上がる描写のみだった)、後にブレイン党に回収されて強化改造を施される。
余談
ブレインロボットの命名法則からすれば「ネッシーロボット」が正式名称のはずだが、OPクレジットやサブタイトルでは「ネッシーロボ」になっているので、こちらが正式名称になっている模様。
第28話で三郎がガンテツに見せた巨大生物の写真は本作の同年に発見されたニューネッシーの異名で知られている怪獣の写真である。ただし、近年ニューネッシーはウバザメの死骸ではないかと言われている。
ちなみに今回の作戦はニューネッシーの発見から着想を得たらしい。
今回は剣持隊長が登場せず、佐原博士がマシンガンで応戦するという珍しいシーンが見られた。
本作の3年前に登場した東宝のロボット怪獣・メカゴジラとは共通点が多い。
- 最初はモチーフになった怪獣に化けて現れた。
- 遠隔操作で動いているが、システムに異常があると行動できなくなる。
- 一度は敗北して海底に沈められるも、引き上げられて強化改造される。
関連タグ
大鉄人17 ブレイン党 ブレインロボット ネッシー ニューネッシー
怪獣王子:こちらにも「ネッシー」という竜脚類が登場する。
ネッシーのウオボ渦、ゴネーシ:同じくネッシーがモチーフの敵キャラ。
ユメパックン:こちらはニューネッシーがモチーフの敵キャラ。