概要
『大鉄人17』第20話「ガンバレ兄ちゃん!栄光の甲子園」・第21話「守れ!熱血の甲子園」に登場したブレインロボット。青色のボディをしていて、胴体には窓とパイプがあり、顔面と腹部には赤い縞模様がある。頭部には3本のアンテナおよび避雷針がある。
全身をビルに偽装し、入った人間を体内の罠で抹殺してしまう。劇中ではエレベーターの落ちてくる天井で入った人間を圧死させ、床に仕掛けた落とし穴に落ちた人間を底部に設置された針で刺殺した（仮に落ちなくても、針は発射されるので結局刺さってしまう）。
武器は両目とアンテナの先端から発する閃光と胸のドアから出る爆弾。ちなみに爆弾は導火線に火が付いた状態で出て来て、右手で掴んで投げるという少々命中率に難のある使い方をする（まるで某爆弾男みたいである）。腹部の左側にある穴から電波を撹乱する銀粉を噴射する。
劇中の活躍
最初は「黒鉄第一ビル」という新築ビルに偽装し、招待された市議達をエレベーターに閉じ込めて抹殺する。しかし、人間蒸発がビルで13回も発生した事でレッドマフラー隊に報告が届き、剣持隊長は招待客を装い、ビルに侵入する。オーナーに扮したチーフキッドはわざと剣持をビルに案内し、落とし穴の針で彼を負傷させる。だが、ワンセブンがビルに手を突っ込んだ事で剣持は救出され、レッドマフラー隊が総攻撃を開始したため、偽装を解いて姿を現す。ワンセブンと対決するも、余りダメージを与えられず、腹部から銀粉を出して姿を消す。
次に開店したばかりのスーパーマーケットに偽装し、来店した客を抹殺した（ちなみに店員はブレイン党員の変装である）。そして、買い出しに来ていたガンテツ、ルミ、立花高校野球部の武藤剛、花の応援団の尾崎茂美を幽閉した。落とし穴に落ちた4人を見て安堵するキッドだったが、実はガンテツ達は死んだふりをしていただけで、血糊も（ガンテツがたまたま入手していた）ケチャップによる偽装だった（結局これが原因でキッドはブラック・タイガーに処刑された）。ワンセブンのアシストで4人が脱出すると、偽装を解き、再び電波撹乱装置を発動させて退散する（ワンセブンは立花高校野球部を阪神甲子園球場に送り届ける事を優先して、追跡を後回しにした）。
翌日、甲子園球場の近隣に出現し、球場にいる6万人を抹殺しようとする（この行動の意図は不明）。爆弾を片手に球場に近づくが、折しも武藤達を送り届けたばかりのワンセブンが立ち塞がる。ワンセブンに爆弾を投げ返され、胸のドアと頭のアンテナが破損し、両目も潰されてしまう。ワンセブンの猛攻の前にひるみ、グラビトン攻撃を受けて爆散した。
ワンセブンの活躍で野球は滞りなく進み、ワンセブンも立花高校野球部にエールを送った。しかし、そんなワンセブンを彼にそっくりなロボットが怪しげに眺めていた…。
余談
劇中ではワンセブンの目を盗んで姿を消したり、ワンセブンより時間をかけたとはいえ甲子園球場に移動していた事から、何かしらの移動手段を持っていると思われるが、詳細は不明。
今回は野球回（ビルロボットが爆弾を投擲するのもこのためと思われる）なのだが、ガンテツ役の高品正弘氏が実写版の『ドカベン』で岩鬼正美を演じていた事もあり、「『ドカベン』みたい」という意見もちらほら聞かれる。
武藤の弟の洋次を演じた新井つねひろ氏は『ウルトラマンレオ』で梅田トオルを演じた事で有名。なお海野隊員役の菅野直之氏とは『風雲ライオン丸』でも共演した。
花の応援団のサチコを演じた好井ひとみ女史は本作の10年後に『仮面ライダーBLACK』でビシュムを演じる事になる。
関連タグ
野球怪人：ある意味これに該当する。
ビルガモ：ビルに偽装するロボット怪獣。ちなみに劇中では創造者が「勝負はまだ一回の表だ!」という野球に関連した迷台詞を残した。
