概要
演:榊原るみ
坂田健の妹で郷秀樹とは周囲も公認の恋人。衣料品店に勤めている。カトリック教徒なのか、第1話では胸に十字架をつけている。
やや嫉妬深いのか、郷秀樹が丘隊員や知人の女性と行動を共にしていると機嫌を悪くすることもあった。テロチルス事件の際には、ある男の讒言を信じ込んでしまい、一時的に郷と嫌悪な状態になってしまったこともあった(その後すぐに和解したが)。
郷がMATに入隊してからはデートの機会も少なくなり、非常に寂しがっていた。時にはすねたりすることも。
また、ツインテールの出現に伴う崩落事故で瀕死の重傷を負ったり、ノコギリンの殺人光線で危うく殺されそうになったりと、ヒロインらしいピンチに見舞われることも多かった。
悲劇
第37話でナックル星人に拉致され、車を止めようとした兄の健は撥ね殺され、さらに自分を拉致したのが宇宙人だとわかり、混乱の余りに走行中の車から逃亡を試み、逃がさないようドアを閉められた結果、服を挟んで車から引きずられて重傷を負い、郷に「宇宙人に襲われた」との言葉を残して息を引き取る(目的は精神的ショックの為の拉致と人質だったが、結果的に郷を精神的に追い込むことには成功した)。
坂田次郎、そして郷秀樹はその死に大きな衝撃を受け大いに心を乱された。このことから郷にとって、どれほどかけがえのない存在だったかが窺える。
その後、病院の上から飛び降りて変身するのだが、一部のファンから後追い自殺のようだとまで言われる。
その後、郷は別の女性から恋心を抱かれるがその想いを受け入れることは終ぞなかった。おそらく、アキの死は未だ深い心の傷として残っているのだろう。
そして郷にとっては、その心の中に坂田アキが永遠に生き続けているのだろう。
どうしてこうなった
結論から言うと、榊原女史が当時売れっ子だったため、スケジュール調整が困難となったためである。
第30話・33話でも、脚本段階では登場する予定があったが全てカットされた。
スケジュール調整が困難だった事情は、第30話から第37話に兄の健は登場しても名前のみの登場はあったものの、アキが登場しない回が多かったことからも窺える。
別作品では
怪獣の存在しないパラレルワールドを描いた映画『大決戦!超ウルトラ8兄弟』では、彼女は郷と結婚しており、メグという娘もいる(なお、メグ役の松下恵女史はアキ役の榊原女史の実娘である)、
誰もがあってほしいと望んだ、もうひとつの未来がそこにあった。
ここでも怪獣によって死にかけるが、この世界では無事生き残った(なお、この世界での坂田健は故人となっている。これは演者の岸田森氏が映画公開の26年前にすでに他界されているため)。
余談
榊原女史によると、郷役の団次郎氏との身長差がかなりあった為に、ツーショットでアップになるシーンでは、段ボール箱に乗ることで調節をしていたらしい(DVD最終巻の特典映像のインタビューより)。
ちなみに榊原女史と団氏は1997年放映のドラマ版『エコエコアザラク』にて、夫婦役で共演している。
第2話、5話、6話でアキの友人役の1人を演じたのは、『ウルトラマンレオ』のMACの白川純子隊員役を演じた三田美枝子女史である。
関連項目
郷秀樹:恋人。
ナックル星人:人の幸せを踏みにじった諸悪の根源
御手洗朝子:同時期に放送された円谷作品のヒロイン。年齢は一つ下。