演者
概要
『ウルトラマン』の科学特捜隊日本支部への出入りを許された11歳の少年。通常一般人の出入りが許されていない科学特捜隊本部への出入りを許されていることから、科学特捜隊の関係者に身内や親族などがいるとも、既に将来の隊員候補として認定されていたとも考えられる。
1~4話、6話、9話、11話、16~18話、21話、24話、25話に登場。17話でハヤタ隊員を助けたという功績から、科学特捜隊の特別隊員となり、以降の登場回では常に科学特捜隊の隊員服を着用している。
数十年後のコミカライズではイデと共に人間側主人公として抜擢され、当時ファミコンを利用した遠隔操作装置を用いた作戦を展開。手違いで操縦装置をウルトラマンのカラータイマーに装着。副作用で通常以上のパワーで怪獣を圧倒する。
『超ウルトラ8兄弟』の初期プロットのひとつ『ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟2』では成人した姿で登場する構想だった。
劇中での活躍
- 3話:スパイダーショットでネロンガの目を潰す。
- もっとも、スパイダーショットは無断で本部から持ち出したもので、ジェットビートルに密航しての現場入りであった。なにかと侵入者の多い科特隊本部のセキュリティが心配になる一面である。
- 4話:フジ隊員とアラシ隊員の危機を救うために、巨大ラゴンを引き付ける囮となる。
- 不自然なまでにラゴンがホシノ少年たちを追い回したのは、ホシノ少年に包丁で刺された恨みのようにも見えたが……
- 6話:宝石強盗ダイヤモンドキックを発見。誘拐されるも、監禁されていた部屋の鍵を自力でピッキングして脱出。
- 10話:宇宙から降ってきた謎の石を発見、科学特捜隊本部に持ち込む。
- この石が後にギャンゴとなった。
- 16話:バルタン星人二代目の策略でR惑星に取り残されたムラマツ隊長たちを、岩本博士が開発した宇宙船フェニックスで、フジ隊員たちと迎えに行く。
- 宇宙に行くためか、このときすでに隊員服を着用していた。
- 17話:謎の隕石の正体をいち早く見抜く。前述したように、このときにハヤタ隊員を助けたという功績から、特別隊員となり正式に隊員服を与えられる。
- 18話:ザラブ星人に捕らわれたハヤタ隊員を救出し、忘れていったベーターカプセルを渡す。
- 21話:ケムラーの毒ガスで失神したフジ隊員に代わって、ムラマツ隊長の指示を受けながら小型ビートルを操縦。ケムラーの弱点が背中にあることも見抜いてイデ隊員に助言。
- 24話:グビラによってパイプラインが破壊され、孤立した海底基地の中で慌てることもなく、ムラマツ隊長を補佐。
余談
- 初期の構想ではフジ隊員の弟あるいはハヤタ隊員が保護した孤児という設定だった。
- 下の名前の「イサム」の由来は飯島監督は「僕の兄の名前」と語っている。
- 隊員服着用前に頻繁に被っていた赤い帽子は、飯島監督の私物だったとのこと。
- 前述したとおりに、17話で正式に特別隊員となるが、16話のラストで既に隊員服を着用している。これは、製作順では16話が先(ホシノ君の私服が同じで監督も同じ飯島監督であることから、同時進行だったと思われる)のために、現場も混乱していたためと考えられる。
- それを差し引いて考えれば、隊員になる以前から既にホシノ君用の隊員服が作られていたことになる。
- 演じていた津沢氏の話では、わりと早い段階で隊員服用に寸法などは測っていたとのこと。
- 一番の活躍回ともいえる18話だが、演じていた津沢氏は丁度変声期にかかっていたために、にせウルトラマンに捕らわれる際の叫び声がアフレコで出せずに相当苦労した模様。映像作品内でも初期の頃と比べてホシノ君の声が低く聞こえる。
- 現在では考えられない話だが深夜までアフレコをしていたこともあるらしい。
- 津沢氏は苦労のあまり芸能生活で初めて悔し泣きをしたが、ハヤタ隊員役の黒部進から励まされたことはよき思い出として語っている。
- 25話を最後に姿を消すが、これは演じていた津沢氏が24話の撮影後の正月休みに人工スキー場で遊んでいたところ、骨折し2ヶ月間の入院になってしまい以降の撮影が不可能になってしまったため。25話は科学特捜隊本部での待機組で、ほとんど台詞もなく24話が実質の最後の活躍回になってしまった。
- 33話のフジ・サトル少年は本来ならばホシノ少年の役回りだったとする意見もあるが、脚本上ですでにサトル少年になっていたため実態は不明。
- 津沢氏は降板について「隊員服が着られなくなるのが悲しかった」と語っている。
- その後、津沢氏は中学進学と同時に芸能界を引退し、メディアにも長らく顔を見せる事は無かったが、2003年に企画で共演者達と再会。以降は単発的ながらウルトラシリーズのイベントに出演されている。
- 仮面ライダーシリーズやスーパー戦隊シリーズではヒーローに協力する少年はお約束のレギュラーキャラだが、ウルトラシリーズはSF志向が強かったためかあまり定着せず、資料などでもレギュラーとして取り上げられるのはホシノ少年だけである。
- 初代ウルトラマンの正当続編であるULTRAMANには残念ながら登場していない。