概要
第45話「命すむ星」に登場。
根源的破滅招来体の尖兵としてワームホールから送り込まれた、鳥人のような姿の人型怪生物。
これまでの尖兵とは明らかに異質な洗練された見た目をしており、頭部の赤い目玉模様とモノトーンカラーのボディ、胸部に刻まれた赤い十字模様が特徴。目玉模様はあくまで模様にすぎず、本当の目は小さく、クチバシ状の部分のスリットの奥にある。
背中には巨大な黒い翼を持ち、高速で飛行する。
同じ破滅魔人の肩書きを持つゼブブとは異なり会話能力は持っていないようだが、GUARDの主要施設をピンポイントで攻撃するなど、知能は非常に高い。
手の甲から放つ光弾と鋭い爪が主な戦力だが、ウルトラマンと互角以上に渡り合うほど高い格闘能力も持ち、さらには胸の装甲を展開して赤い結晶体を露出させ、敵が発射した光線を結晶体で吸収し倍以上にして撃ち返すゼットンのような能力も有している。総合的な戦闘力は、今まで戦ったどの敵とも比べ物にならないほど高い。
一方で防御面をエネルギー反射に依存してしまっている為そこをガイアに利用されてしまっている。また能力の特性上物理攻撃に対する防御手段も手薄で本人も防御力は決して高いわけではなく、MLRSバイソンとGBTスティンガーの一斉射撃で大ダメージを受けてしまった。
行動記録
1度目の戦闘ではアグルを光線吸収反射能力でダウンさせた後、掌でエネルギーを吸い取った上でライフゲージを破壊するというオーバーキルによって消滅に追い込み、GUARD国際フォーラムを壊滅させた。
2度目の戦闘では、ジオサテライトNo.3の高エネルギー弾頭のあるエネルギー基地を襲撃。チームライトニングを全機撃墜し、迎え撃ったティグリスⅡをも圧倒する。
途中、柊准将のバズーカ砲で左目を潰されるが、駆けつけたガイアとの戦いでもフォトンエッジを跳ね返して圧倒した(この時ガイアはバリアを張っていたがそれすらも打ち破る)。
そして、アグルと同様にガイアのライフゲージを破壊しようとしたが、ティグリスⅡの妨害により失敗してしまう。
ティグリスⅡを爪で斬り裂いて返り討ちにはしたものの、GBTスティンガーと柊准将が搭乗したMLRSバイソンの攻撃を受けてダウンしてしまい、その隙にガイアの再起を許してしまう。
放たれたクァンタムストリームを咄嗟の反応で吸収するが、ガイアが延々と放ったため限界を超えて吸収する羽目になり、殆ど動けない状態へと陥ってしまう。この結果胸の結晶体を露出させたまま展開部を閉じることすらできなくなり、MLRSバイソンとGBTスティンガーによる攻撃を直接結晶体に浴びることになってしまう。2基による集中砲火により結晶体は限界を迎えて破損し、エネルギーの吸収と放出の能力を失ってしまう。
最期はそのまま動けなくなったところへスプリーム・ヴァージョンにチェンジしたガイアにフォトンストリームを撃ち込まれ、爆砕された。
以降の作品での活躍
スーパーヒーロー作戦ダイダルの野望
無理のある配役のような気がするが、気にしたら負けである。
ワームジャンプミサイル使用に便乗した根源的破滅招来体によって3体の初代コッヴと共に送り込まれ、ワームジャンプミサイルを破壊して地球の荒廃を目論んだが、ガイアとアグルに加え、ティグリスとゴメノスが加勢に現れた事で敗北を喫する(なお、原作ではティグリスⅡを殺害しているが、本作ではその描写がないイフ展開となっている)。
大怪獣バトル
AC版無印3弾および拡張シート3弾にて技カードとして収録。
「相手の必殺技を受けるたびにスピード値が200上がる」という効果を持つ。
原作での活躍が反映された効果だが、まあ必殺技は受けないに越した事はないので起用する場面はそう多くないだろう。
ウルトラマンフェスティバル
その後のTV版における活躍は全くないが、アクションショー関連では現在でも長きに渡って登場し続けている。
スーツはTVで使われた物を流用されているが、流石に痛みが来ているのか全体的にシワや修繕の痕が目立ち、胸の開閉ギミックがオミットされている。
2006年版
第1部にて宇宙の帝王ジュダ配下の怪獣としてまさかの登場。
原作ではかなりの強敵だった彼も、根源的破滅招来体との戦いを乗り越えたガイア&アグルに叶うはずもなく、胸の発光体で吸収できないダブルキックで倒された。
NEW GENERATION THE LIVE ウルトラマントリガー編
タルタロスの軍勢の一人として登場し、当初はダイナとオーブスペシウムゼペリオンのタッグと戦った。
その後アグルと戦い再び苦戦させるが、我夢の叱咤とガイアの大地の光によってスプリーム・ヴァージョンにヴァージョンアップした事で形勢逆転し、最後はフォトンストリームを受け倒された。この機会にアグルは23年振りのリベンジを果たすことになった。
ウルトラマンの日in杉並公会堂
Voyager&大門一也のライブにて久々に登場。ガイアV2と交戦し、ガイアV2キックを受けて退場した。
余談
- デザインはミズノエノリュウも担当した奥山潔氏。
- 脚本の古怒田健志氏によると、準備稿では強敵ということで『鳥人戦隊ジェットマン』の魔獣セミマルをイメージした赤い烏天狗のような姿で描写されていた。
- 名前は光線技を跳ね返す能力から、反転させるを意味する「Flip Flop」+ワームホールから羽根で体を包み弾丸状(ブリット:bullet)の姿で現れるという脚本の描写から名づけられた。
- 双子タレントユニット「FLIP-FLAP」を古怒田氏が気に入っていたことも影響している。妹のAIKO氏は奇しくも高山我夢役の吉岡毅志氏と2009年に結婚している(2014年に離婚)。
- ドイツ語の電撃戦(ブリッツ:BLITZ)もイメージされており、胸の赤い模様はドイツ軍の鉄十字(✠)をイメージしたものである。
- 準備稿でのタイトルは『命棲む星』だった。
- 食玩のウルトラマン対決セットシリーズで商品化されており、羽を折り畳んだ状態のミニソフビが発売されている。
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