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ラディゲ「跪け!今こそ魔王誕生の聖なる時。セミマルの前に跪くのだ!」(第23話)

登場話数:第23話「新戦隊登場」、第24話「出撃超(スーパー)ロボ」

概要

「その力は一瞬にして大地を割り、天を焦がす」と伝わる、裏次元の究極の破壊獣。

より芋虫のような姿で生まれ、そこから3つの段階を経ながら成長し、最終的にはに包まれた状態から、巨大な成体へと変貌を遂げる。

甲虫を思わせる赤い外殻と、悪魔の如き巨大な翼を備えており、前腕からは鋭い刃を伸ばすことができる他、手から念動波を発してあらゆる物を破壊する。初戦でジェットイカロスを完膚なきまでに打ち破り、新たに現れたジェットガルーダさえも、新ロボの初登場補正をガン無視して窮地に追い込む等、ラディゲをして「破壊の魔王」と称するだけの並外れた強さの持ち主でもある。

元々は女帝ジューザが新たな活力としてその身に宿したものであり、彼女が永い眠りから覚めた後に卵の状態で地球に持ち込まれ、成長のための糧として人間の苦しみや悲しみを集めていたが、その孵化を待たずしてラディゲを始めとする部下達の反逆に遭いジューザは絶命。セミマルの卵はラディゲの手に渡り、その絶大な力を利用せんと目論む彼によって相応の期間をかけて育成された。

作中での動向

卵としての初出は第17話で、その後第18話のラストでラディゲが孵化した幼虫を入手して以降、作中でも折に触れてその成長の様子が描かれており、第22話のラストでは羽化を間近に控えたセミマルのエネルギーを利用してラディゲが他のを妨害したこともあった。

そして満を持して成体へと変貌を遂げるとラディゲによって市街地へと放たれたセミマルは破壊の限りを尽くし、迎撃に当たったジェットイカロスに対してもその攻撃をものともせず、バードニックセイバーさえも指二本で受け止めへし折るのみならず、前腕の刃でジェットイカロスの両腕を落とし勝利を収めた。しかし止めを刺そうとしたところに、突如裏次元より巨大戦闘機・バードガルーダが出現。ダイヤブリザードによって氷漬けにされ、ジェットマンの息の根を止めることに失敗してしまう。

もっともそれすらも気休めにしかなり得ず、凍結状態を自力で破って再度活動を開始したセミマルは、今度は裏次元戦士たちの操縦するジェットガルーダと対決。先のジェットイカロスとの戦闘と同様にこれを圧倒するが、最後の手段として全エネルギーを使用したガルーダバーストをモロに喰らい、ダメージを負って撤退を余儀なくされた。

セミマルという強敵を前に2体のロボを合体させるという打開策を見出し、ジェットマンと裏次元戦士が共同で改造修理に取り掛かる中、その完了を待たずして傷の癒えたセミマルが再度出現。先んじて修理が完了していたジェットイカロスを相手に、ジェットランサーを奪って叩きのめす等先の戦闘に続いてその実力の差をまざまざと見せつけた。

さらに遅れて改造が完了したジェットガルーダを、出撃の途上でラディゲが奪取するという予想外の事態まで発生。ラディゲの操縦するジェットガルーダと共にセミマルもさらなる攻勢をかけるが、そこに裏次元戦士のダンがジェットガルーダの奪還を試み、致命傷を負いながらもラディゲを追い払ったことで流れが一変する。

奪還されたジェットガルーダとジェットイカロスが合体したグレートイカロスを相手に、それでも初登場補正をものともせず互角に渡り合っていたセミマルも、滞空状態からの突撃を受け止められて投げ飛ばされた上にグレートビームの追撃で劣勢に立たされた末、必殺のバードメーザーを喰らって爆発四散した。

備考

デザインは卵、幼虫の各形態も含め野口竜が担当。今のデザイナーであればどういう風にするのだろうと前置きしつつ、当時の野口なりの怖くてカッコいいデザインが志向された、それまでの次元獣とは全くの別系統の一体となっている。

セミマルとの戦闘シーンでは、グスターヴ・ホルストの組曲「惑星」の第1曲「火星」がBGMとして選曲されている。

放送当時リリースされたファミコン版にも、最終エリアのボスとして登場。一撃が非常に大きい上に守備力も高く、ラスボスの名に恥じない強さを見せる。またゲームにはこれ以外にも、プレイステーション用ソフト『アジト3』に怪獣扱いで登場している。

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魔獣セミマル
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