シャザック
しゃざっく
第33話「伝説との戦い」、第50話「地球の叫び」、第51話(最終話)「地球はウルトラマンの星」に登場。
カナダ・アルバータ州の森の奥深くに生息する怪獣。頭から尻尾にかけてびっしりと生えたヤマアラシの針毛に似た無数の棘と、顔の横の頬袋のような丸い器官が特徴。
ネイティブアメリカンからは人を食う魔物として恐れられているが、実際は我が子を守る為にのみ外敵と戦う大人しい怪獣である。
普段は不可視の電磁ベクトルの中にいるため、姿が見せる事は滅多にないが、感情が高ぶると姿を現す。
ハリネズミのように体を丸めて放つ体当たり攻撃と、口から吐き出す猛烈な突風が武器。
火球を吐いて攻撃する事もできるが、住処を壊してしまいかねないためか、滅多に使わない。
子供は成獣より一回り小さく、背中には棘の代わりにもふもふの産毛が生えている。触ったら気持ち良さそうである。
自然循環補助システム「エント」の故障によって自然のバランスが崩れたため、住処の森と家族を守る為に出現した。
体当たりと突風ブレスを駆使し、現れたガイアと渡り合うが、スプリーム・ヴァージョンの超パワーの前には手も足も出ず、フォトンストリームで引導を渡されそうになるが、幼獣が戦場に姿を見せたため、殺処分は免れた。
親子揃ってガイアと戦おうとするが、キャサリンの制止によって戦いは中断。雪の舞う中、森の奥へと帰っていった。
最終回では子供が4匹に増え、親子総出でドビシの大群を相手に火球攻撃を乱射しており、ミッション・ガイアにも参加した。
『ウルトラマン超闘士激伝新章』
第1話にて、幼獣がモブ観客として登場。
脚本家の古怒田健志氏曰く、名前からして四神の朱雀に当たる存在らしい。
あくまで名前の語感が似てるだけで外見は全然鳥っぽくないため(しかも赤くないし、アジアではなく北米出身だし、典型的な恐竜型である時点で鳥に進化するずっと前まである)、こじつけがすぎるのは否めないが、この頃までのシリーズにおいて、名前とか姿がなんとなく似てるからというだけで同族扱いされるのはよくある事なので、あまりツッコむ事でもないかもしれない。
また氏は、シャザックの設定に関して「季節によっては体に羽(羽毛?)が生えているのではないか」と推測している。一応幼獣にはもふもふの毛があるが、成長し換毛期を経て、新たに生えた毛が硬化した結果がトゲトゲなのかもしれない。尤も、そのあたりの公式設定は令和に至るまで明らかにされていないため、安易に結論付けられるものではないが。
着ぐるみはコッヴⅡの改造。
準備稿での名称は「ウインデゴ」。前々作『ティガ』に出演してたら間違いなく敵になりそうな名前である。
本当にカナダまでロケに行ったわけではなく、日本の森で撮影したものをカナダっぽく見せている。また、戦闘シーンでは本当に雪が降ったため、特撮シーンでも途中からCG合成で雪を降らせている。
幼獣の鳴き声はアニメ版星のカービィのモスガバーの幼虫の鳴き声に流用された。