「ドルネロファミリーに楯突くからこうなるんだ。まぁ俺は楽しませてもらったがな!こいつは、コレクションに加えさせて貰うぜ。」
概要
Case File 5「第3の合体」に登場するロンダー囚人。囚人番号は[30170]。
30世紀において喧嘩による傷害罪を犯し、15年の圧縮冷凍の刑を受けていた囚人。
緑色の魚を思わせる上半身を持ち、頭部に着けたゴーグルが特徴。また、右腕もガトリングガンになっている。
その名の通り腕利きの殺し屋であり、殺人罪を犯して捕まった身ではあるが、巧妙に行っていたために発覚しなかった。
上記のガトリングガンを武器としており、性格も殺戮が趣味という筋金入りのサイコパス。おまけに「殺害した人間の装身具をコレクションにする」猟奇的な癖まで持ち合わせる始末である。
実はドルネロの依頼で「ユウリの家族の命を奪った張本人」であり、このために彼女にとっては憎い仇敵であることは言うまでもない。
尚、劇中ではギエンがドルネロに内緒で密かに解凍していたため、恐らくは彼の破壊願望を満たすためだけに解き放たれた可能性が高い。この後のストーリー展開を考えると、マッドブラストの解凍はまさしく「ギエンの狂気の序章」だったという見方ができる。
活躍
ギエンによって密かに解凍されると、開口一番に「動けねぇのが、こんなに辛いとはなぁ……だがまさか!」と言って彼にガトリングガンを突き付け、「ドルネロに自分の始末を頼まれた」と警戒。
だが、当のドルネロは自身の事を忘れたと聞かされ、金儲けの為に解凍された物と思い、自身はそんな物に興味は無いとそっぽを向く。するとギエンが放ったのは、自身も思いも寄らぬ言葉だった。
「そう!お前の趣味は殺しだ!それを好きなだけ、派手にやってみないか?」
彼の言葉を受け、マッドブラストは20世紀の現代なら隠れてやる必要が無いとしてその気になり、街へ繰り出してガトリングガンを乱射し、無差別殺人の為に暴れ回る。
最初に手に掛けた男性から20世紀最初のコレクションとして腕時計を奪った後、ゼニットと共に人間に化けてショッピングを楽しんでたリラにまで発砲して実害をもたらしてしまう。
解凍した覚えの無いマッドブラストから受けた被害にリラが憤る中、タイムレンジャーが登場。タイムピンクから武器を捨てて手を上げる様に命令され、それに従うフリをして不意打ちで攻撃するが、足音と身に付けた腕輪によって「自分の家族を殺害した張本人」と悟ったピンクの猛攻に圧倒されてしまい、他の4人が彼女を制止している隙を見て引き上げた。
今度は遊園地に現れて人々を襲い、追い詰められた彼らを皆殺しにしようとするも、駆け付けたピンクの誘導尋問で「ユウリの家族の殺害はドルネロに頼まれた」事を彼から渡されたと思しき指輪の映像で自供。ピンクのダブルベクターの斬撃を叩き込まれ、それと同時に彼女の父親の形見であるブレスレットも取り返される。
直後に「また圧縮なんて冗談じゃねぇ!」と叫んで巨大化抑制シールを剥がして巨大化すると、巨大戦ではタイムロボβを右腕のガトリングガンで攻撃するも、タイムジェットγのガンマレイザーに怯んだ所へ、タイムロボαのプレスブリザードを撃ち込まれて再び圧縮冷凍された。
余談
モチーフはナマズという説があるが、これはパワーレンジャー・タイム・フォースでマッドブラストの名前がファット・キャットフィッシュだったための推測。
原田吉朗氏が明言したわけではないので注意。
劇中で解凍された中では初めての「金儲けが目的でない囚人」となった。
実は番組を狙って参上した迷ヒーロー(?)オカムレンジャーと戦った(正確にはオカムレンジャーは戦うフリをして逃げ回っていただけ)という珍しい経歴を持つ。
声を演じた田中氏は今作がスーパー戦隊シリーズ初出演となり、翌年の『百獣戦隊ガオレンジャー』ではフリーザーオルグの声を演じている。
関連タグ
未来戦隊タイムレンジャー ロンダーズファミリー ロンダー囚人
ヘルズゲート囚人:タイムレンジャーとの戦闘によって凶悪な本性が明らかになって以降はヘルズゲート送りになってもおかしくない。
ザツリグ:同じく11年後の戦隊ピンクの家族の命を奪った仇敵繋がり。
ハサミジャガー:主人公の両親と妹を殺したライダー怪人繫がり。
李文海:中の人・殺し屋(こちらは元)繋がり。ただし性格は正反対である。