「気安く人の名前呼ばないでよ」
概要
Case File 46「未来との断絶」に登場。爬虫類と思しき青い外見をしているロンダー囚人。肩書きこそコンピューターエンジニアだが、詳しい罪状も圧縮冷凍による刑期も不明。肩書や能力から、恐らくコンピューター関係の犯罪に手を染めていたと思われる。
時系列的に解凍された時期すら不明だが既に行動を開始しており、登場したのがCase File46と物語の終盤であったところからタイムレンジャーにその存在を長期に渡って知られず活動していた囚人の1人である(※彼以外にも金儲けのために解凍され、タイムレンジャーに最後まで気づかれぬまま暗躍していた者も少なからずいた模様)。
21世紀の大消滅に際してドルネロから身の安全のために圧縮冷凍されるように進言されるもこれを断り、最後の一稼ぎのために自ら立案した作戦を実行する。コンピューターエンジニアであるだけあってそのシステムのハッキングの腕は本物で、難解な人工衛星の自爆システムを容易く起動させる程。戦闘では銃を武器に戦う。
活躍
歴史の上では21世紀に起きたとされる大消滅が間近に迫っていることを受け、ドルネロ達はそれまで金儲けのために解凍していた囚人達を再び圧縮冷凍。大消滅の被害に遭う前にタイムレンジャー達に引き渡そうとしていた。ところが最後の1人であるゲートだけがこれを断り、最後の一稼ぎに打って出る。
彼が企画していた最後の金儲け……それは宇宙調査研究所をゼニットと共に襲撃し、セキリュティシステムである人工衛星の自爆システム起動。1時間以内に10億円を要求するという物だった。
本人は脅しの心算で本当に爆発させる心算は無かったものの、机にもたれた瞬間に誤って起爆スイッチを押してしまい、悩んだ末にあっさりと作戦放棄したまま逃亡してしまう。
その時に口にした、金儲けのことばかり考えて人命をまるで顧みない身勝手な独り言が駆けつけたタイムファイヤーの逆鱗に触れたために交戦。互いに銃を突きつけて撃ち合いの勝負をする様に指示するも、結局自身が敗北することとなり、起動させた爆弾もシオンとタックの決死の解読によって解除された。
直後に左太ももの巨大化抑制シールを剥がして巨大化すると、今度はブイレックスと交戦。
銃撃で退けるもその場に駆けつけたタイムフライヤーの攻撃で銃を落としてしまい、最後はブイレックスロボのマックスブリザードで圧縮冷凍された。
囚人では唯一、タイムファイヤーによって圧縮冷凍カプセルに収容されている。
余談
デザインを担当した原田吉朗によると、「爬虫類系で」というオーダーを受けたが、誰からのオーダーかは覚えていないとのこと。
彼が登場したCase File 46の特徴は何と言っても「タックの主役回」であったこと。それまで司令塔としてタイムレンジャー達をサポートして来たタックだが、彼自身もリュウヤ隊長にインプットされた通りに動くだけの人形から、タイムレンジャーと対等な立場の仲間として自立して行く姿が描かれているのが非常に印象的である。特にタックと最も絡むことが多かったシオンへ向けて「信用できてこその仲間だ!僕のデータは信用できない!!」と言い放ったのに対し、シオンが「僕達に必要なのはデータじゃない……タックだから!!」と返す掛け合いは必見。こうしたやり取りの末、タックはもう1人のタイムレンジャーとして難解な自爆装置のセキュリティシステムを見事に解読し、爆発を止めると言う大役を担った。
スーパー戦隊シリーズにおいて21世紀最初に登場した戦隊怪人となる。
声を演じた置鮎氏は今作がスーパー戦隊シリーズ初出演。置鮎氏は4年後の『魔法戦隊マジレンジャー』において冥府神サイクロプスを演じることになる。
関連タグ
未来戦隊タイムレンジャー ロンダーズファミリー ロンダー囚人
爆弾魔ジェッカー:こちらはタイムレンジャー本編の最初に登場した囚人。竜也と直人がそれぞれ初めて逮捕した(カプセルに入れた)囚人という対比点がある一方で、対象の建物を爆破させようと大金を要求したという共通点がある。
ダンベルバンキ:炎神戦隊ゴーオンジャーに登場した怪人。年明けシーズンに登場した怪人で、登場した回は「戦隊のサポートロボが自分の無力さを感じて家出するも、メンバーの説得により自信を取り戻して怪人の作戦を大破した」という展開が共通している。
夢幻サイマ獣バハムー←コンピューターエンジニア・ゲート→蒸気機関オルグ