概要
未来戦隊タイムレンジャーのリメイク版で、ストーリーの基本展開や基本構成はかなり原典に近い。
ただしほぼ重苦しい雰囲気だった原作と異なり、何と原作では死亡するタイムファイヤー(本作ではクォンタムレンジャー)が生存するなど、悲劇的な要素は薄くなっている。
ビジネス面で不振となった原作と異なり、アメリカでの評判は良く、玩具の売り上げも高かったと述べている。
登場人物
()はそのレンジャーや敵の日本名
- ウェス・コリンズ/レッドレンジャー(タイムレッド)
原作の浅見竜也と同じく財閥の御曹司だが、父親とは意見の違いから家出をしている。未来から来た他の4人と共に表向きは何でも屋を経営しながら、未来世界の刑務所から解き放たれた犯罪者やモンスターと戦う。続編ではシルバーガーディアンの一員として活躍。
- ルーカス・ケンダル/ブルーレンジャー(タイムブルー)
原作のアヤセと同じ元レーサー。
- トリップ/グリーンレンジャー(タイムグリーン)
風貌こそシオンのそれに近いが、睡眠を殆どとらない原作のシオンとは逆に睡眠時間が長めの特殊な体質。
- ケイティ・ウォーカー/イエローレンジャー(タイムイエロー)
原作のドモンと異なり、女性。怪力の持ち主である。
- ジェン/ピンクレンジャー(タイムピンク)
過去に恋人のアレックスを殺されている。やがてウェスに惹かれていき、アレックスへの想いの間で苦闘する。
- エリック・マイヤーズ/クォンタムレンジャー(タイムファイヤー)
原作の滝沢直人に相当する人物で、12話から初登場。13話にてクォンタムレンジャーへの変身が可能となった。シルバーガーディアンの一員で、ウェスとは同じ大学の空手部のライバルだった。
原作のリュウヤに相当する人物で未来でのレッドレンジャーにしてジェンの婚約者。戦死するが・・・。
- サーキット(タック)
ミミズク型サポートロボット。時間移動の際パワーレンジャー達が乗っていたタイムマシンに同乗していた。タイムフォースメガゾード発進の要請を含む未来への通信をすべて一手に受け持つ。原作では沼田祐介氏による低めの声であったが、本作では声が少年の様に高い声を出す。
- Mr.A・コリンズ
ウェスの父親でとある財閥のトップ。私設警備隊シルバーガーディアンを設立する。原作の浅見渡に相当する人物。
本作における敵組織のボス。
未来世界の犯罪者。アレックス達の活躍で一旦逮捕されたが、娘・ナディラの手により脱走し、未来から現代にタイムスリップしてきた。肉体から武器を取り出す能力を持っている。
性格は冷酷だが、ナディラには甘い。
実は出生に悲しい秘密があり、生きるためには特殊な血清が必要となっている。続編である「ワイルドフォース」ではその血清が3体のオルグから与えられたものであったことが判明する。
…顔を見た人の中には察しが付いた方もいるかもしれないが、演者は「野郎オブクラッシャー」ことベネットの人。
- ナディラ
ランシックの娘。ビームガンとバリアを発生させるマントが武器である。原作のリラにあたる人物だが、基本的なデザインはリラを踏襲しつつも衣装は原作よりも露出度が高い(この点では「ターボ」におけるディバトックスが「ゾンネットが『露出度が高い』から設定変更した」事とは対照的である)。
- グルート(ドン・ドルネロ)
原作の「敵組織のボス」ではなく「一介の幹部」であるドジなコメディリリーフ。ランシックが脱走した際にその場にいたことから彼の部下となる。最期は原作のドルネロとは異なり自ら進んで圧縮冷凍した。
- フラックス(ギエン)
科学者ロボットで、モンスターや囚人を巨大化させる機能を持つ。機械こそがこの世で最も優れた存在と考えており、ロボットを見下すランシックのことを快く思っていない。後にかつての姿はルイス・フェリックス医師であった事を知り、ランシックに対する復讐を企み始める。
最期はギエンのそれに近いが、ギエンとは異なり身体が消滅せずランシックに自身の亡骸を蹴飛ばされていた。
- サイクロボット(ゼニット)
フラックスが作ったロボット戦闘員。
本作オリジナルの装備
- ベクターサイクル
カウルがそれぞれのマスクを模したバイク。名前は原作にも登場した剣「ダブルベクター」に由来。
- クロノブラスター
原作には登場しないクォンタムレンジャーの専用銃。外見はハンドガードの付いた近未来的な光線銃といったデザインである。
余談
第30話である「Destiny Defeated」が放送される5日前の9月3日にマイティ・モーフィン・パワーレンジャーにてトリニー/初代イエローレンジャーを演じたサイ・トラング氏が交通事故で死去。
この為、後に放送された第36話「Nadira's Dream Date」のエンディングにて献辞が捧げられている。