スペック
全高 | 77.6m(マックスマグマ)/50m(マグマベース) |
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重量 | 2980t |
速度 | 800km/h(マグマベース) |
概要
ファイブマンの本拠地である巨大要塞・マグマベースが「合体!マックスクロス」のコールで変形し、さらにスーパーファイブロボを内部に格納する事で完成する超巨大ロボ。
ファイブマンの最大にして最強の戦力であり、指や両肩を始め機体各部に装備された多数の火器による砲撃を得意とする。両肩の三連装砲からの砲撃「マックスストーム」の他、全火器を一斉射する「ダイヤモンドマックス」という必殺技を有する。
コックピットは頭部を構成する司令タワーに備わっている他、スーパーファイブロボのコックピットからも操縦が可能で、初合体時にはマグマベースで孤軍奮闘していた学が前者から、他の4人とアーサーが後者から、それぞれ操縦を行っている。またその構造上歩行は出来ないものの、ホバー噴射による移動は可能となっている。
備考
前作の高速戦隊ターボレンジャーのスーパーターボビルダーに引き続いて登場した、シリーズとしては2番目の巨大基地ロボだが、一方で作中での扱いや玩具の売れ行きなど、この両者の明暗はくっきり分かれる格好となった。
まず作中での扱いであるが、その登場回数は第29話と最終話のわずか2回のみである。とは言っても登場回数の少なさ自体は、ターボビルダーもそこまで大差はないのだが、真に問題なのはその数少ない出番の中で上げた戦績である。
全戦全勝、正に切り札的活躍を見せたターボビルダーに対し、マックスマグマは初戦では強敵・カニアリギンを相手に見事な勝利を収め、その強さをアピールしたものの、2戦目となる最終決戦では、マックスマグマよりも遥かに巨大なラスボス・銀河超獣バルガイヤーを前にダイヤモンドマックスも全く通用せず、反撃に遭ってあっさりと破壊されてしまっている。その後のバルガイヤーとの決着を(相手が弱体化していたとはいえ)スーパーファイブロボがつけてしまったことも、マックスマグマの扱いの悪さを余計に印象付けてしまった一因と言えよう。
この後マックスマグマに白星を上げる機会が巡ってくるのは、ファイブマン代表として登場した映画『スーパーヒーロー戦記』まで待つこととなる。
次に玩具の方は、ターボビルダーに比べてギミックやプロポーションなどに進歩が見られるものの、如何せんマックスマグマを含めて前年とほぼ変わりない商品ラインナップであった事や、合体説明用ビデオの付属による価格の上昇(マックスマグマは定価16,000円で、ターボビルダーのそれよりも4,000円の値上がりとなっている)も影響し、その売れ行きも不調に終わる結果となった。
間の悪い事に、放送期間中の1990年11月にスーパーファミコンが発売され人気を博したのも、マックスマグマを含めた本作の販促への逆風となったのも痛いところである。
マックスマグマの不振は、結果として翌年以降の玩具展開にも少なからぬ影響を及ぼす事となった。次作『ジェットマン』にも、当初は基地ロボの流れを汲んだ大型基地の登場が検討されていたが、当時の短い本編の尺の中で、基地ロボからの発進シーンなどといったストーリーに直接関わらないパートを盛り込むのが困難と判断されたのもあり、結果として基地ロボの代わりに武装形態に変形する3号ロボが登場。巨大母艦に代わる新機軸として登場した基地ロボの系譜が定着に至る事はなかった。
関連タグ
地球戦隊ファイブマン 戦隊ロボ 棚の守護神 不良在庫 基地ロボ
ザ・グレイトバトルⅣ:同作にもマックスマグマというロボットが登場する
シルベガミ:『轟轟戦隊ボウケンジャー』に登場する敵怪人の一体。デザインモチーフとしてマックスマグマが採用されている
地球鬼ング:『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』に登場する敵怪人の一体。こちらも同様に、マックスマグマがデザインモチーフとして採用されていると見る向きもある
スーパーターボビルダー←マックスマグマ→グレートイカロス